わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

新しい形を考える(発想法) 1

2009-02-18 22:16:05 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
陶芸を長くやられた方や、陶芸の教程を、一通り終了された方の悩みは、どんな作品を作ったら良いか

と言う問題です。 教程終了者は、自由作品に入るのが、一般的です。

この自由作品が、中々思い付かない訳です。

 参考までに、当教室の皆様が取る方法は、

1) 過去に作って、良く出来た作品を、少し変化させて、もう一度作る。

2) 過去に上手く出来なかった作品に、再度挑戦する。

3) 展示会などで見た他人の作品を、参考にして、似た様な作品を作る。

4) 書籍などに載っている作品と同じ作品を、作る。

  (陶芸の本などは、造り方まで書いた物があります)

   又は、指導者(先生)の作った作品を、真似て作る。

5) 作品を思い付かず、同じ様な作品を、何度も作って入る人もいます。

他人の作品を真似て作る事は、悪い事では有りません。 全ては真似から始まります。

そして、完全に真似る事が出来るならば、その人は、相当の技術を有しているとも言えます。

但し、1度の真似は良いのですが、その真似を自分なりに、発展変化しなければ、

単に「物まね」に終わって仕舞います。

・ そこで、どのように発展変化させたら良いかの、又、どのようにすれば、個性的な作品を、

  作る事が出来るのかの、ヒントを述べたいと思います。

 世の中に、新しい考えを得る為の、発想方法と言われる物が、幾つか有ります。

 (参考資料として、末尾にその技法の一部を紹介致します)

 ここでは、その一つを私なりに解釈し、紹介したいと、思います。

1) 逆発想

  今まで作っていた作品を、視点を換えて見る、方法です。

 a) 上下を逆さにする。

  ・ 単に上、下をひっくり返し、新たに底と、口を作る。

  ・ 上下の大きさ(又は、分量、容積)を、逆にする。

  ・ 上下の形を、逆にする。

  ・ 上下の模様(絵)を入れ替える。

 b) 左右を逆にする。

  ・ 対称でない作品の、左右を入れ替える。

  ・ 左右の模様などを、入れ替える。

 c) 前後を逆にする。

  ・ 前後の形を入れ替える。

  ・ 前後の模様を入れえ換える。

  ・ 前後の色を逆にする。

 d) 内側、外側を逆にする。

  ・ 内、外が見える作品では、内外の形、模様、色を逆にする。

 e) 作る順序を逆にする(変える)。

  ・ 作品が、部分の組み合わせによる場合、作る順序を変える。

  ・ 組み立てる順序を変える。

  ・ 施釉の二重掛けの際、先に塗る釉の順序を、逆にする。

   (こうする事により、雰囲気の変わった、作品に成ります。)

以下次回に、続来ます。



アイデアがいろいろ出せる発散思考法

【自由連想法】

ブレーン・ストーミング法/ブレーン・ライティング法

【強制連想法】

チェックリスト法/特殊列挙法/形態分析法/希望点列挙法/欠点列挙法

【類比連想法】

仮想状況設定法/逆設定法/入出法/焦点法

以上の参考資料:杉浦忠 編著 「こんなにやさしい、アイデア発想法」

  陶芸の新しい形 
コメント
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