陶芸を始めて、間もない人に「陶芸でやってはいけない事って有るんですか?」と、聞かれた事があります。
常日頃この様な事を、考えていませんでしたので、答えに窮しましたが、「やってはいけない事は無いが、
逆に、しなければ成らない事は、あります」と、答えました。
この答えが、果たして妥当だったかは、不明ですが、私の陶芸の先生が、「色々やってみろ、失敗しても
何かを得る物が有るぞ」と、口癖のように言われた事が、頭に残っていたせいかも知れません。
1) 工芸の世界に限らず、美術や芸術では、どんな技法や表現方法も、禁じ手(タブー)は有りません。
これが基本の考え方のはずです。
① 新しい表現や技法は、誰もやっていない事から、始まります。
むしろ禁じ手(タブー)と思われる事や、無理難題から、発生するとも言えます。
「そんな事は無理で、時間の浪費だから、やらない方が良い」と、忠告する人がいても、
やっては行けない事では有りません。やるかやらないは、本人の問題(責任)です。
② 「陶芸には、しなければ成らない事があります」と言いましたが、これは「そうした方が良い」と
言う程度の事で、必ずする必要な物でも、ありません。
(但し、その結果責任は、本人にありますが、指導者は、しない事の危険性は指摘すべきです。)
③ 法律を犯す行為は、やってはいけません。(当然の事ですが・・)
金儲けの為の、贋作は、やってはいけない事です。単にコピーを作るのは、技術を模倣し
修得する為の行為ですので、許されますが、その作品を本物の様に見せかけて、販売するのは、
明らかに、犯罪と成ります。
2) 人命に関わる事もありますので、やるべき事はしなくては成りません。
① 先日も窯を焚いている内に、一酸化炭素中毒で、亡くなった方が報道されていました。
換気が不十分な為、屋内にあるガス窯から、一酸化炭素ガスが発生し、中毒死したものです。
この場合も、当然やるべき行為(換気)を、しなかった結果です。
② 窯の爆発事故も起こり得ます。
爆発の規模によっては、作品が壊れるのみでなく、窯本体が壊れる恐れもあります。
単に、水蒸気爆発の場合や、本格的なガス爆発の場合もあります。人命とまでは行かなくとも、
人を傷つける事もありますので、その原因と成る要因は、取り除いておかなければ、成りません。
・ 特にガス爆発は、細くしたバーナーの炎が、風などで吹き消され、生ガスが窯内に充満し
それを扉を開けて、完全に逃がす行為を行わずに、再点火した結果、残っているガスに引火し、
爆発を起こしたもので、窯自体おも、壊す結果に成りました。
3) 陶芸では一般にやらない事もあります。逆にやらなければ成らないと、思われている物も
有ります。更には、「それは無理だ」と思われている物もあります。
何度も言う様に、上記事項は、あくまでも、習慣的にそうしているだけの事も、有りますので、
それらを、見直す事は、新たな発見に繋がるかも知れません。
次回より、具体的例を挙げて、考えてみたいと思います。
以下次回に続きます。
常日頃この様な事を、考えていませんでしたので、答えに窮しましたが、「やってはいけない事は無いが、
逆に、しなければ成らない事は、あります」と、答えました。
この答えが、果たして妥当だったかは、不明ですが、私の陶芸の先生が、「色々やってみろ、失敗しても
何かを得る物が有るぞ」と、口癖のように言われた事が、頭に残っていたせいかも知れません。
1) 工芸の世界に限らず、美術や芸術では、どんな技法や表現方法も、禁じ手(タブー)は有りません。
これが基本の考え方のはずです。
① 新しい表現や技法は、誰もやっていない事から、始まります。
むしろ禁じ手(タブー)と思われる事や、無理難題から、発生するとも言えます。
「そんな事は無理で、時間の浪費だから、やらない方が良い」と、忠告する人がいても、
やっては行けない事では有りません。やるかやらないは、本人の問題(責任)です。
② 「陶芸には、しなければ成らない事があります」と言いましたが、これは「そうした方が良い」と
言う程度の事で、必ずする必要な物でも、ありません。
(但し、その結果責任は、本人にありますが、指導者は、しない事の危険性は指摘すべきです。)
③ 法律を犯す行為は、やってはいけません。(当然の事ですが・・)
金儲けの為の、贋作は、やってはいけない事です。単にコピーを作るのは、技術を模倣し
修得する為の行為ですので、許されますが、その作品を本物の様に見せかけて、販売するのは、
明らかに、犯罪と成ります。
2) 人命に関わる事もありますので、やるべき事はしなくては成りません。
① 先日も窯を焚いている内に、一酸化炭素中毒で、亡くなった方が報道されていました。
換気が不十分な為、屋内にあるガス窯から、一酸化炭素ガスが発生し、中毒死したものです。
この場合も、当然やるべき行為(換気)を、しなかった結果です。
② 窯の爆発事故も起こり得ます。
爆発の規模によっては、作品が壊れるのみでなく、窯本体が壊れる恐れもあります。
単に、水蒸気爆発の場合や、本格的なガス爆発の場合もあります。人命とまでは行かなくとも、
人を傷つける事もありますので、その原因と成る要因は、取り除いておかなければ、成りません。
・ 特にガス爆発は、細くしたバーナーの炎が、風などで吹き消され、生ガスが窯内に充満し
それを扉を開けて、完全に逃がす行為を行わずに、再点火した結果、残っているガスに引火し、
爆発を起こしたもので、窯自体おも、壊す結果に成りました。
3) 陶芸では一般にやらない事もあります。逆にやらなければ成らないと、思われている物も
有ります。更には、「それは無理だ」と思われている物もあります。
何度も言う様に、上記事項は、あくまでも、習慣的にそうしているだけの事も、有りますので、
それらを、見直す事は、新たな発見に繋がるかも知れません。
次回より、具体的例を挙げて、考えてみたいと思います。
以下次回に続きます。
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