「盆器」の話を続けます。
8) 化粧鉢 : 釉薬が掛かった盆器です。「盆栽」を引き立てる為に使用します。
① 素地は、粘土(陶器)と陶石(磁器)に分かれますが、樹木に優しいのは、陶器の方です。
磁器は透水性や通気性が極端に悪くなりますが、赤絵や染付け、金襴手など発色が良くなります。
② 釉を掛ける場所: 鉢の内側は縁を除いて、施釉しないのが普通です。その他、畳付き部分を
除いて、全てに施釉します。
③ 釉の種類は、一般の陶磁器釉薬と、同じ物が使われています。
) 海鼠(なまこ): 青い流れ模様。 )織部 : 緑色
) 均窯(きんよう); 青紫色白 )辰砂(しんしゃ): 血の赤色
) 瑠璃(るり): 濃い青色 )青磁 : 淡い青緑色
) その他: 交趾(こうち、白、黄、青)、白(クリーム)、黄、、伊羅保(いらぼ)、
飴(あめ)、灰釉などがあります。
④ 絵付け鉢: 単に釉を掛けただけでなく、文様や絵柄が描かれています。
) 赤絵、色絵 : 赤絵のみの場合も有りますが、赤以外に緑、黄、青、茶なども入った
作品もあります。又、金襴手と言い、金を用いて表現している物もあります。
) 染付け : 呉須と呼ばれるコバルト系の青藍色の顔料で、絵付けされた物です。
文様や人物や風景画、山水画、花鳥図などが、描かれています。
9) 盆器の形
様々な種類がありますが、平たくて、楕円形 又は長方形をした鉢が多く、凝った形の物もあります。
① 長角(長方)、小判(楕円)、 丸 、正角(正方)、木瓜(もっこ)、 六角 、八角、 花形、
古鏡、 輪花 、袋などと、名前が付けられています。(主に上方から見た形です。)
② 器の周囲には、掘り込み等の細工や、付属品を付けたりして、変化を持たせている物もあります。
③ 「盆鉢」と同じ様な器に、水盤があります。
「水盤」は「盆石」や「水盆石」用に使用する器です。
・ 「盆石」とは、砂などを入れた中に、形の良い石を置き鑑賞する遊びです。
・ 「水盆石」とは、大理石の白砂を着色し、水面に砂の画を浮かべて鑑賞する遊びです。
陶磁器製もありますが、金属製も多く、底に穴が無いのが、特徴です。
今回は「水盤」の話は省略します。
10) 鉢の各部の名称
鉢は縁(えん)、隅(すみ)または角(かど)、胴(どう)、尻(しり)、足(あし)、
穴(あな)などから成り立ちます。
以下次回に続きます。
8) 化粧鉢 : 釉薬が掛かった盆器です。「盆栽」を引き立てる為に使用します。
① 素地は、粘土(陶器)と陶石(磁器)に分かれますが、樹木に優しいのは、陶器の方です。
磁器は透水性や通気性が極端に悪くなりますが、赤絵や染付け、金襴手など発色が良くなります。
② 釉を掛ける場所: 鉢の内側は縁を除いて、施釉しないのが普通です。その他、畳付き部分を
除いて、全てに施釉します。
③ 釉の種類は、一般の陶磁器釉薬と、同じ物が使われています。
) 海鼠(なまこ): 青い流れ模様。 )織部 : 緑色
) 均窯(きんよう); 青紫色白 )辰砂(しんしゃ): 血の赤色
) 瑠璃(るり): 濃い青色 )青磁 : 淡い青緑色
) その他: 交趾(こうち、白、黄、青)、白(クリーム)、黄、、伊羅保(いらぼ)、
飴(あめ)、灰釉などがあります。
④ 絵付け鉢: 単に釉を掛けただけでなく、文様や絵柄が描かれています。
) 赤絵、色絵 : 赤絵のみの場合も有りますが、赤以外に緑、黄、青、茶なども入った
作品もあります。又、金襴手と言い、金を用いて表現している物もあります。
) 染付け : 呉須と呼ばれるコバルト系の青藍色の顔料で、絵付けされた物です。
文様や人物や風景画、山水画、花鳥図などが、描かれています。
9) 盆器の形
様々な種類がありますが、平たくて、楕円形 又は長方形をした鉢が多く、凝った形の物もあります。
① 長角(長方)、小判(楕円)、 丸 、正角(正方)、木瓜(もっこ)、 六角 、八角、 花形、
古鏡、 輪花 、袋などと、名前が付けられています。(主に上方から見た形です。)
② 器の周囲には、掘り込み等の細工や、付属品を付けたりして、変化を持たせている物もあります。
③ 「盆鉢」と同じ様な器に、水盤があります。
「水盤」は「盆石」や「水盆石」用に使用する器です。
・ 「盆石」とは、砂などを入れた中に、形の良い石を置き鑑賞する遊びです。
・ 「水盆石」とは、大理石の白砂を着色し、水面に砂の画を浮かべて鑑賞する遊びです。
陶磁器製もありますが、金属製も多く、底に穴が無いのが、特徴です。
今回は「水盤」の話は省略します。
10) 鉢の各部の名称
鉢は縁(えん)、隅(すみ)または角(かど)、胴(どう)、尻(しり)、足(あし)、
穴(あな)などから成り立ちます。
以下次回に続きます。
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