わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

洋食器の正式名称 2

2009-02-12 21:15:10 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
前回の続を述べます。

17) ディッシュ  : プレートより、やや深めの皿です。

18) ディナーウエア-: ディナー(正餐=せいさん)に使われる、食器類の事です。

19) デミタス   : 半カップの意味で、食後に飲む、小型のコーヒー茶碗です。

20) トレー    : お盆の事です。

21) ナイフ    : フイッシュ、デザート、フルーツ、ケーキ、バターなど、

    目的に応じた多くの種類が有ります。

22) バット    : 流し箱、平皿の事です。

23) フォーク   : フイッシュ、デザート、フルーツ、ケーキなどのフォークが有ります。

24) フィンガーボール: 食後に指先を洗う、水を入れた容器。

25) プラター   : 料理を盛り合せる大皿で、楕円形の物が多いです。

26) プレート   : 皿、平皿、鉢皿、浅い容器を言います。

    パン皿、スープ皿、オーバルプレート(数人分の調理を盛る、33~40cmの大皿)

   ランドプレート(30cm前後の大皿で、パーティなどに使用されます)

27) ボール    : やや深めの、丸みの有る器です。

28) ポット    : ティーポット、コーヒーポット、シュガーポット、クリーマー、

    紅茶、コーヒー豆、砂糖、クリームやミルクを入れる容器ですが、ティーやコーヒーポットは、

    茶葉やコーヒーとお湯を一緒に入れる容器も「ポット」と言います。

29) マグ(カップ): コーヒーマグ、ミルクマグなどで、受け皿(ソーサー)は有りません。

   陶器製で筒型の取っ手の付いた、カップです。

30) マドラー   : 飲み物を、かき混ぜる棒です。

31) ランチ皿   : ランチ(昼食)や弁当を盛る皿で、直径20~30位の物が多い。

31) レードル   : 汁状の料理をすくう、柄が長くて、スプーンより大形の物です。


以上で、「洋食器の名称」の説明を終わります。

  (参考資料:「知られていない美濃焼きの魅力」)

 洋食器の正式名称 
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洋食器の正式名称 1

2009-02-11 21:46:32 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
和食器は、人気の有る器ですが、現在、日常的には、洋食器の方が、出番が多いかも知れません。

 洋食器は、主に磁器の製品が多いですが、陶器でも作れます。

 洋食器にも、当然正式名称が有ります。以下順次説明したいと思います。

 1) カップ     : 「コップ」と同じで、液体を飲む為の容器で、取っ手の付いた陶磁器製品です。

 2) カレー皿   : カレー(ライス)を入れる為の、深めの容器です。舟形やスープ皿の様な形が多い。

 3) キャセロール : シチュー鍋、蓋付きの蒸し焼き鍋の事です。

 4) キャンディボックス : 蓋付きの箱や壷で、砂糖菓子や洋菓子を入れます。

 5) キャニスター : お茶、砂糖、コーヒー、等を入れる缶です。

 6) コキール   : 帆立貝の殻、又は貝の形をした容器です。

 7) コースター  : お盆の一種で、洋酒瓶を載せ、客に提供する物です。

 8) コンポート  : 食後の果物を、盛る器で、高い脚が付いています。

 9) サービストレー: 給仕用のお盆です。

10) サーバー   : 食事用のフォーク、スプーン、ヘラ、杓子等です。

11) サラダボール : サラダを入れる、丸い容器です。

12) サラダセンター: サラダを引き立てる為に、皿の中心に置く、人形などの置物です。

13) ジョッキ    : ビールを飲む為の容器です。水差し、瓶なども言います。

14) ステーキ皿  : ステーキを載せる皿の通称です。

15) スプーン   : テーブルスプーン、デザートスプーン、ティースプーン、サービススプーン

    など、各種の物が有ります。

16) ソーサー   : 受皿、台皿、下皿、コーヒー皿等、主容器の下に置く皿です。

以下次回に続きます。

 洋食器の正式名称 
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和食器の正式名称 2

2009-02-10 22:02:57 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
前回の続きを述べます。

16) 銚子、提子(ちょうし): 酒を入れる器で、酒を注ぐ為に使用します。

17) 猪口、錘口(ちょく) : 酒を飲む為の、小さな器。「ちょこ」とも言う。

18) 散蓮華(ちりれんげ) : 陶磁器製の、小さな匙(スプーン)です。

19) 突出皿(つきだしさら): 酒の肴など、「つまみ」を盛る皿。

20) 鉄鉢 (てっぱち)  : 托鉢僧が、食べ物の施しを受ける際、使う鉢で、鉄製が多い。

21) 手鉢(てばち)    : 取っ手の付いた鉢です。

22) 徳利(とくり)    : 酒、醬油、酢などの、液体の食品を貯える器で、

    二升(3.6 L)徳利など、大きな物も有ります。漏斗(じょうご)を使って、中に入れました。

    尚、燗(かん)徳利は、酒を暖める(お燗する)と同時に、注ぐ首の細い器です。

23) 土瓶(どびん)    : 3~4人分のお茶が入る、陶磁器製の茶器です。

     急須と違い、横に倒せる取っ手が、蓋の上を、横切って、付いています。

    又、松茸の土瓶蒸しに使う、一人用の物も有ります。

24) 丼(どんぶり)    : 肉厚で大きめの、深い鉢です。

25) のぞき        : 向付(むこうずけ)の一種で、覗き込む様にして、使う小型の容器。

26) 鉢(はち)      : 食物を盛る深めの器、本来は、寺院で使用した物です。

    又、鉢には、菓子鉢、漬物鉢、納豆鉢など、種類も多いです。

27) 櫃(ひつ)      : 「お櫃」と言い、木製のご飯を入れる桶です。

28) 平物(ひらもの)   : 皿、茶碗、丼などの、総称です。

29) 缶(ほとぎ)     : 胴が太く、口が小さい、食べ物、飲み物を入れる容器です。

31) 盆(ぼん)      : 食器類を運ぶ道具ですが、古くは、食物を盛る容器です。

32) 水注(みずつぎ)   : 水を注ぐ為の容器、水差しも同じです。

33) 水呑(みずのみ)   : 水椀とも言い、水を飲む為の器です。

34) 向付(むこうずけ)  : 料理の載るお膳の、向う側に置かれる、小型な容器です。

    多様な形が多いです。

35) 銘々皿(めいめいさら): 食物を一人一人が、取分けて使う皿です。

36) 夫婦盃(めおとさかずき): 婚礼の三々九度の盃として、使われます。

37) 飯茶碗(めしちゃわん): ご飯を盛る、陶磁器製の器です。

38) 薬缶(やかん)    : 金属製の湯沸しです。古くは、漢方薬などを煮出す為に、使用しました。



   尚、食器に付随する小物として、珍味入れ(ちんみいれ)、薬味入れ(やくみいれ)、

   楊枝入れ(ようじいれ)、その他、箸置き(はしおき)などが、有ります。


以上で和食器の名称と、説明を終わります。

 和食器の正式名称 
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和食器の正式名称 1

2009-02-09 22:18:07 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
和食器には、用途によって、色々な形の器が有ります。

その器にも、正式名称が付いていますが、普段あまり気にせず、適当な名前で呼んでいるのが、

実情です。特に焼き物の産地によって、同じ物が、別の名前で呼ばれている事が多いです。

 別に、正式名称で無くても、話が通じれば良い訳ですが、正式名称を覚えておくのも、

 何かの役に立つと、思いますので、お話いたします。

  尚 正式名称の定義が、あやふやですが、ご勘弁ください。


 順序は、「あいうえお順です」 

 1) 生盛皿(いけもりざら): 魚などの刺身を盛る、皿の事です。 別名「刺身皿」

 2) 片口(かたくち)   : 鉢の片方に、注ぎ口がある器です。

     現在では、注ぎ口は、単なるデザイン上の、装飾的な物が多いです。

     尚 古くは、両口(りょうくち)と言い 両方に(反対側にも)注ぎ口がある器も有りました。

      今では、あまり見かけない、形です。

 3) 燗瓶(かんびん)   : 日本酒を暖める瓶(陶磁器)の事です。

 4) 利猪口(ききちょく)  : 日本酒の利き酒用の盃です。(酒の味を試みる盃)

 5) 急須(きゅうす)    : 陶磁器製で、胴に取っ手の付いた物です。

 6) 菜盛椀(さいもりわん) : 煮物を入れる器で、別名、「煮物椀」とも言います。

 7) 盃、杯(さかずき)  : 日本酒を飲むために使う、器です。口縁が広くなっています。

 8) 匙(さじ)       : 汁や粉などを、すくい取る用具です。

 9) 皿 (さら)        : 背の低い、平たい容器の事です。

    古くは盤、槃と書き「さら」と読みました。 丸、角、深皿など、多種類の形が有ります。

10) 摺鉢(すりばち)    : 食物を摺りつぶす為の容器で、やや大振りです。

    容器の内側は、放射状の櫛目が入り、釉は掛けません。

    「すりこぎ棒」と対になって使います。擂鉢の字を当てる事も、有ります。
   
    又、現代では、実用的でなく、装飾性の有る、小さな器も有ります。

11) 煎茶器(せんちゃき)  : 煎茶用の小型の、急須や湯呑み茶碗の事です。

     磁器製が多く、薄造りです。

12) 台鉢(だいはち)    : やや高みの有る、脚が付いた鉢です。

13) 鯛茶碗(たいちゃわん) : 鯛茶漬に用いる、大型な茶碗です。

14) 茶碗(ちゃわん)    : お茶を飲むための、陶磁器製の器です。

    現在では、ご飯を盛る器も、茶碗と言いますが、正式には、飯茶碗と言います。

15) 茶瓶(ちゃびん)    : お茶を煎じて出す器です。

以下次回に続きます。

  (参考資料: 「知られていない、美濃焼の魅力」

      発行は、美濃焼全国キャンペーン実行委員会、昭和56年版)
 洋食器の正式名称 
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和の料理 (本膳、卓袱、精進、懐石、会席、皿鉢料理)

2009-02-08 21:47:18 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
ここでは、和食器と関係深い、和の料理に付いて、お話し、したいと思います。

もちろん、和食器は、陶磁器以外の器も、多く有りますが、近年陶磁器類が、多用されています。

 ・ 和の料理には、本膳料理、卓袱(しっぽく)料理、精進料理、懐石料理、会席料理、

  皿鉢(さわち)料理などが有ります。

1) 本膳料理

   冠婚葬祭の供宴として、日本古来の、最も正式の料理を言います。

   一人一人に、五つの膳が提供され、酒も付いた豪華な料理です。

   各膳には、同じ食材を使わず、味も重ならない様に、調理されています。

   一の膳、二の膳、三の膳、与の膳(四の字を嫌い、この字を当てる)、五の膳の内

   特に一の膳を、本膳と言います。

  ・ 現在では、本膳といえば、一般に袱紗(ふくさ)料理の事です。

    袱紗料理とは、本膳を簡素化した物で、軟らかい料理との説も有ります。

    即ち、裃を脱ぎ、くつろいだ状態での、食事会的な場所での料理で、本膳と、会席料理の

    中間的な料理です。

2) 卓袱(しっぽく)料理

   卓袱とは、本来卓(テーブル)を覆う物の意でしたが、いつしか、卓その物を表す様に成りました。

   本来は、中国風の惣菜料理を、主、客が一緒に一つの円卓を囲み、同じ皿や鍋の物を、

   銘々皿に取て食べる、食事形態でした。 

   長崎名物の料理ですが、日本には、長崎に最初に伝えられた為で、結婚披露宴など、

  この形式の料理が、多いそうです。

3) 精進料理

   四足の動物(獣類)や、魚等を食べない僧侶達が、植物性の食物を取った事が、

   始まりと言われています。

   一般に、一汁一菜、一汁三菜、一汁五菜などの、献立が有ります。

  ・ 一汁一菜とは、主食:白飯など、汁物:味噌汁など、惣菜:植物性のおかず、香の物:漬物

   の4種類から成ります。

  ・ 主食と香の物は、数に入りませんので、一汁一菜と成ります。

   一汁三菜は、更に副菜に二品(二菜)が、加わった献立です。

   副菜には、豆腐料理や、精進揚げなどが、有名です。

   本来は酒も出ない物です。

4) 懐石料理

   懐石とは、茶の湯で事前に出される、簡単な(質素な)料理の事です。

   名前の由来は、温石(おんじゃく)を、懐(ふところ)に入れ、腹部を暖めた事から来ています。

   禅宗の修行僧が、空腹を紛らす為、焼いて暖めた石を、抱いて一時しのぎにしました。

   本来、一時しのぎの簡素な料理で、一汁一菜、一汁二菜、一汁三菜などが有ります。

   茶道には、料理の勧め方、料理の食べ方など、正しい礼儀作法が有ります。

5) 会席料理

   会席とは本来、江戸の趣味人が集まる、俳諧の席を意味しますが、俳諧の会の終わりに、

   酒宴が催され、その料理を会席料理と、呼んだ事から、始まりました。

   茶席も俳席も、料亭で行われる様に成り、懐石と会席が混同し、一般に「会席」と呼ばれています。

   尚、会席(懐石)料理には、陶磁器の器が、多く使われます。

   和の器は、料理を美味しく見せると共に、器本体も、鑑賞する重要な、道具立てと成ります。

6) 皿鉢(さわち)料理

   土佐(高知県)を代表する、豪華な宴会料理です。

   九谷焼きや、有田焼などの、直径50cm以上の大皿に、豪快に盛り付けます。

   「鰹の叩き皿鉢」、「刺身皿鉢」、「寿司皿鉢」、「組物皿鉢」(煮物、焼き物、揚げ物を盛る)

    などが有ります。

 和の料理 和食の料理名 

   
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釉のまとめ

2009-02-07 21:47:52 | 釉薬に付いて 釉薬の種類 熔融剤
   釉のまとめ。

 今まで、釉に付いて色々述べて来ましたが、この辺で、幾つかの事を述べて、ひとまず、

 終わらせたいと、思います。

 1) 釉に付いて、述べる事は、大変多く、多肢に渡ります。

   特に、未知の部分も多く、秘密の部分(公開していない)も多いです。

  又、何度も述べますが、窯の状態、窯の焚き方、窯の中の雰囲気、窯の温度上昇(冷却速度)、

  素地の違い、燃料、釉の原料の純度、産地、粉砕の仕方、釉の濃度、施釉の仕方、窯詰めの仕方、

  その他、諸々の条件が作用します。

  それ故、安定して、綺麗な(望み通りの)釉を出すことは、中々困難です。(再現性が、少ない)

 2) 最後に、釉を調合する際の注意点を述べます。

  ①  自分独自の釉を作る際は、その種類を少なくする事です。

   一つの釉を完成させるには、試行錯誤を繰り返し、多くのテストピースを焼く必要が有ります。

   それまでは、多大な労力と、時間を必要とします。

   それ故、種類を絞り(多くても5種類以内)、独自の釉を完成させる事です。

   そして、狭い範囲でも、その釉に関して、深く掘り下げてください。

 ② データは、必ず残します。

   釉を調合する場合、調合直後は、覚えていますが、焼成すると、どの様な調合だったか、

   不明に成り易いです。

   テストピースの裏や、ノートなどに記し、後から解かるようにします。

 ③  書籍や、他人の調合例は、あくまで参考程度と、考える。

   名の有る陶芸作家は、その人独自の素晴らしい釉を、持っています。

   しかし、その調合例は、殆ど公開しません。時には、その調合を公開している場合も

   有りますが、その通りに調合しても、その色調は出ません。

   上記の様に、色々な要素が絡むと同時に、何か大事な事が、あえて抜け落ちていると、
   思われます。

以上で、釉の話を終わります。

又、機会が有れば、違った角度から、述べたいと思っております。

 陶芸釉薬の失敗と対策 
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釉の失敗と対策 9 (釉の幕、透水性)

2009-02-06 22:41:54 | 失敗と対策
1) 織部釉の皮膜に付いて 

  織部釉の表面に、鈍い皮幕が出来きた場合、これを除去する方法を述べます。

   釉に出来る膜は、酸化皮膜で、緑色が、曇って見えます。

  a) 塩酸の3~5%水溶液に作品を1~3時間浸す。

    塩酸は、強酸性ですので、取り扱いに、注意して下さい。

    (塩酸は、薬局で買えます。)

  b) 「トチ渋」に浸す。

    「トチ渋」は、椚(くぬぎ)の実の「へた」を集め、水を注いで、2~3週間放置した物で、

     茶色の液体に成ります。

    この「トチ渋」に5~6時間浸して置くと、表面の皮幕が無くなります。

     但し、冬場には、液を暖めて使います。

     又、液に漬けた物を、一日位してから、水洗いすると、渋が貫入に入り、

     貫入が浮き上がって見えます。

 c) 酸化皮幕は、実際に使用していると、次第に皮幕が無くなる場合が有ります。

   これは、繰り返し、洗剤などで洗う結果、幕が少しずつ、薄くなると思われます。


2) 透水性に付いて

  本焼きした作品から、水が漏れると言う、話を良く聞きます。

  但し、作品に穴が開いて、水が「ポタポタ」と漏るのでは無く、作品の底の部分が、

  底の形に、濡れます。

 原因は、

  ① 土の焼き締りが少ない。

   a) 粗めの土で、土が十分焼き締まっていない。

   b) 焼成温度が低い。

   c) 焼成時間が短い。

  ② 釉に貫入が入っている。

    貫入は、釉の小さな、「ひび」です。

    その「ひび」から水が、少しずつ漏れ出てきます。

    作品の壁からも、染み出てきますが、蒸発して、漏れた事が解かりません。

    高台内や底は、蒸発が遅いため、濡れた状態に成ります。

  ③ 壁の片方のみに、施釉し、片側は無釉である。

    特に、「ベタ底高台」等、底の部分に、施釉しない場合に多いです。

  ④ その他

    花瓶や花器など、常に水を溜めておく器は、水漏れが、顕著に出ます。

 対策

  ① 土の種類、焼成温度、焼成時間変えて、対処するのが、一番良い方法です。

  ② 実際には、上記の方法を取る事は、困難な場合が殆どです。

    その際には、水漏れ防止剤を、使います。

  ③ 昔からある方法は、「米の研ぎ汁」や、「おもゆ」で煮る方法です。

  ④ 今は、市販されている「シリコン」を、使います。

   ・ 食器用と、それ以外(花瓶など)で使用する、二種類の「シリコン」が有ります。

   ・ 食器用は、無害ですが、それ以外は有害ですので、食器には、必ず食器用を使う事。

   ・ 又、食器用は、無臭ですが、他はやや「きつい」、臭いがします。

    但し、「シリコン」が染み込み、乾燥すれば、臭いは無くなります。

  ⑤ 使い方は、筆で塗ったり、器を漬けたり、内側に流し込み、直ぐに流し出したりします。

    一晩すれば、使える様に、成ります。

  ⑥ 湯呑みや、茶碗など、短時間のみ、水(汁、お茶)が入るものは、「シリコン」を

    使う必要は、有りません。

    蛇足ですが、皿などは、使う直前に、一度水に付けてから、盛り付けると、

    汁などの吸い込みが少なく、汚れも少なくなります。

  ⑦ 高台内に「カビ」が入る場合でも、「シリコン」を使うと、予防できます。

    又、陶器類は、どうしても、水を吸い易いです。

     「カビ」が出ない様に、十分乾燥してから、仕舞って下さい。

    尚、 「カビ」を取る最も良い方法は、素焼する事です。

 陶芸釉薬の失敗と対策 
  
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釉の失敗と対策 8 (施釉2、指跡)

2009-02-05 22:28:01 | 失敗と対策
施釉に付いて、前回の続を述べます。

3) 指跡に付いて

   作品の一部を持って、施釉すると、指跡が残ります。

   特に、「ベタ底高台」、「碁笥底高台」の場合、要注意です。

   一般には指跡を付けないか、付いた指跡は、消します。

   (抹茶茶碗など、この指跡を、景色として、尊重する傾向に有りますが・・)

 ①  指跡を付けない方法

  a)  「釉ハサミ」を使う。

    作品を挟んで、釉に漬けます。割合高価な物ですので、これに替わる方法を勧めます。

    (例 網と千枚通しや針等、先の尖った道具を使う。

      取っ手の付いた網を底に当て、作品中央を、針等で押さえ、釉に漬けます。 

      釉から出したら、針で押さえたまま、作品を傾け、内側の釉を捨てます。)

    ・ 「ハサミ」跡は、補修します。

      (針跡は、殆ど問題には成りませんが、気になったら、補修します。)

  b) ガバ漬け。

   高台を3本の指で持って、釉に浸し、急激に引き上げ、容器内の空気を抜き、容器内外を、

   同時に施釉します。

   ・ ガバ漬けは、慣れない方には、難い作業です。

     コップを持って、お風呂場などで、練習してください。

     「パッカ」と良い音が出れば、成功です。

  c) 作品の半分づつを、施釉する。

    但し、二重に塗る部分が、厚くなります。

    又、二種類の釉を、塗り分ける場合も、この方法で行います。

     どうゆう風に、二分するかも、考慮する必要が有ります。

  d)  指で持つ所は、塗らない。

    抹茶茶碗など、わざと、高台脇や、高台内に釉を掛けず、土を見せる場合が有ります。

     その場合は、安心して、施釉できます。

 ② 付いた指跡を、補修する。

   これが一般的な方法です。筆や、指に取った釉で補修しますが、1~2度軽く押し当てます。

   なるべく直ぐに(釉が濡れているうちに)、補修した方が、綺麗です。

   指跡の周囲(指先)は、他の部分より、釉が厚く成ります。補修後、指などで撫ぜ、

   平滑にします。

 ③ 指先が、同じ釉で濡れて居る場合、指跡が少ないか、付かない場合が有ります。

   予め、指先を釉で塗らすのも、一つの方法です。

 ④ 指跡が、目立たない場所を、持って施釉する。

   流動性の少ない釉は、指跡を補修しても、完全に消す事が、出来ない場合が有ります。

   その場合、指跡が残っても、目立たない陰の部分や、角皿の隅部を持って、施釉します。

 ⑤ 指跡を少くするには、指の本数を減らすか、釉に浸す時は、両手で、引き上げる時は、

   片手で行います。引き上げたら、底に小さな板を当て、取上げます。


4) 施釉の注意点

  ① 釉の濃さは、釉を撹拌した、手の甲に付いた、釉の量(又は色)で、濃淡を判断します。

  ② 浸し掛け、流し掛けの際、釉を入れる容器(又は、釉を受ける容器)が必要ですが、

    作品の形や、大きさなどで、適当な容器を探すのに、苦労します。

    色々な形の容器を、予め用意して置きます。

  ③ 釉が沈殿している場合、全部を完全に撹拌するのに、時間が掛かる時は、必要量だけ、

    小さな容器に取り、撹拌します。

  ④ 施釉する際、作品の縁を摘んで、釉の容器に浸し、そのまま引き上げると、

    作品の縁が割れる場合が有ります。

    必ず、作品内側の釉は、外に流しながら、引き上げます。

  ⑤ 浸し掛けの場合、「すくう」様にして、釉の容器に漬けますが、均一の厚さにする為に、

    先に浸した方を、先に釉から抜け出る様にします。

 陶芸釉薬の失敗と対策 

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釉の失敗と対策 7 (釉の厚み、施釉1)

2009-02-04 22:05:56 | 失敗と対策

1) 釉の厚さに付いて

  施釉する際、釉の種類によって、厚みを代える必要が有ります。

  必要な厚みにしないと、所定の色や、結晶が出ません。

  ① 施釉時の、標準的な釉の厚みを、以下に示します。

   透明釉:0.6 m m  不透明釉: 1.2 m m  艶消し釉:2.0 m m  結晶釉:2.0 m m

   流紋釉:2.0 m m 。 一般に 2.0 m mを超えてはいけません。

   尚 焼成した後の釉の厚みは、施釉時の半分です。

  ② 釉が薄い場合。

    どんな釉でも、釉が薄いと、光沢が無く、「ざらついた」肌となり、色は茶色や、

    オレンジ色になります。

  ③ 施釉の際、厚みを調整する方法。

   a) 釉自体の濃度を、調整する方法

    ・ 素地が粗い場合や、素焼温度がやや低い場合、釉の濃度をやや薄く

     します。素地の吸収性が強く、釉が厚くなり易い為です。

    ・ 筆や刷毛で塗る場合や、スプレー掛け、流し掛けは、やや濃度を厚く

     します。尚、刷毛塗り等は、素地が水分を、直ぐに吸収する為、釉が

     伸びず、塗りづらいです。

     釉にアラビアゴムや、デキストリン、C M C(化学のり)等を添加します。

    ・ 浸し掛け、ガバ漬け、等は標準の濃さにします。

      (これは、次の時間による、調整が出来る為です。)

     尚、浸し掛け、ガバ漬けは、大きな作品には、向きません。

     釉の量が大量にいるからです。

   b) 施釉時間で、調整する方法

    ・ 私の場合では、一般の食器や、花瓶などは、浸し掛けで、普通の厚みで

     3秒で、4~5秒と長くなるに従い、釉が厚くなります。

     但し、6秒以上浸すと、反って釉は薄く成ります。

     (釉が塗れるのは、素地が水を吸収する事により、釉も素地に張り付く

     からです。6秒以上に成ると、逆に水を吐き出す事になり、釉が薄く

     成ります。) 又、釉を厚く掛けたい時は、濃い釉を一度掛けする

     よりも、薄めの釉を、時間を置いて、二度掛けした方が、安全に、

     濃く掛かります。

   c) 釉を良く撹拌してから、使う。 

     釉は沈殿し易いです。それ故、撹拌直後に使用します。

     釉の容器の上部と、底部で、濃度が異なれば、施釉に濃淡が出ます。

     作品が複数個有る場合、作品1個毎に、撹拌が必要な釉も有ります。

    ・ 沈殿防止剤が、市販されていますが、効果は疑問です。
 
2) 釉は混合して、使わない事。

   釉の色は、単独で使う様に、調合されています。

   絵の具の様に、二色の中間色が出ることは、稀です。思わぬ色が出ます。

   大抵の場合、汚い色に成ることが多いです。

  ① 釉を二重に掛ける。

   a)  二色以上の釉を、重ねて塗る事は、問題有りません。

    但し、どの色を先に掛けるか(下に成る色)によって、重なった部分の

    色が、大きく変わります。 後に塗った色が、優先して出ます。

   b) 収縮率の違う釉を、二重掛けすると、「釉はげ」などが起こる場合が

    有りますから注意。

   c) 重ね塗りをすると、釉の乾燥が遅く成ります。

    一般に、乾いた素地に、施釉すると、30数秒で持てる状態に成ります。

    重ね塗りをすると、素地の吸収が悪く成り、乾燥が遅れます。

    (底に付いた釉を、刷毛で落す場合、先に、底の釉を落してから、重ね

    塗りした方が、時間の節約に成ります。)

   d) 複数の釉を、一つの作品に、上手に、塗り分ける事は、かなり難しい

    事です。基本的には、筆や刷毛で、塗る事に成りますが、釉の濃淡が出易

    く、均一に塗れません。簡単な方法は、生の時(制作時)に色土や、

    色化粧土で、表面に色を付けるか、素焼後、下絵付けをし、透明釉を塗る事です。

    (但し、出来上がった作品の、風合いは、大分異なります。)


 陶芸釉薬の失敗と対策 
釉の厚み

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釉の失敗と対策 6 (釉の着色)

2009-02-03 16:42:01 | 失敗と対策
8) 釉に予想外の色が付いた。

  本来の色(予想した色)と違う色に、焼き上がる事は、一般的に(普通に)起こる事です。

  特に、酸化炎と、還元炎で焼成した場合では、その色の違いは、大きく変わります。

  同じ酸化炎(又は還元炎)で焼成しても、毎回色は、ある程度変化します。

  ただその変化が、許せる程度の物かどうか、と言う事です。

  許せない程度の物ならば、その対策を考えなければ、成りません。

  ・ 尚、天然の各種灰を使う釉は、逆にこの変化を楽しむ物とも、言えます。

 ① 釉が黒ずむ場合。

   燃料で焼成する窯では、燃焼時に、煤(すす)が出ます。

   普通は、高温に成ると、煤は燃え尽きてしまいます。

   しかし、「さや鉢」に入れて焼成したり、還元が強すぎた場合に、ガス中に煤が残り、

   釉の表面に残り、釉を黒く汚す場合が、有ります。

   対策:

    a) 煤が出ない様に焼成する。

      700℃~850℃の範囲で、酸素を多く供給し、煤の発生を抑える。

    b) 最高設定温度より30℃~50℃低い温度に成ったら、(SK-7、8では1200℃程度)

      還元焼成でも、酸素を多量に供給し、釉の表面の煤を、焼き尽くします。

 ② 釉の原料に問題がある場合。

   a) 釉に不純物が混入していた。

     特に、鉄分が入ると、色が付き易いです。

     又、鉄分は、釉からだけで無く、素地(土)中の鉄分も、影響します。

   ・ 透明釉でも、鉄分を、幾らか含んでいます。

     酸化焼成では、黄色気味に、還元焼成では、青味掛ります。

   b) 自分で調合した釉の場合、亜鉛華や、カオリン等が、鉄と過剰に反応し、

     色が付く事があります。 (鉄はこれらと反応し易いです。)

 ③ 窯の冷まし方による、色の変化

   急冷と、徐冷では、同じ釉でも、色や質感が違います。

   a) 急冷は、釉に透明性と、光沢を出します。

     織部釉などが、代表的な物で、「ゆっくり」冷やすと、濁り易いです。

   b) 徐冷は、艶消しや、不透明性を与えます。

     志野釉などや、結晶釉などが代表的な物です。

     志野は、「しっとり」した、肌触りに成ります。

 陶芸釉薬の失敗と対策 

釉の着色
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