愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

見晴台考古資料館 名古屋市南区

2013年12月08日 06時45分19秒 | 名古屋市南区
 以前から一度行ってみたいと思っていた「見晴台考古資料館」に行きました。


パンフの案内図

弥生復元住居
 しかし、失敗続きでした。駐車場はあるのは分かっていましたが、いっぱいかも知れないと思い、近くのコンビニにとめたら、駐車場はがら空きでした。外回りを先に見ましたが、めぼしいものはありませんでした。一番の「売り」と思われる弥生時代住居跡は、「倒壊の危険がるため、休館」ということでした。(これは事前に分かっていました)

弥生時代住居の復元住居が入っていた建物

 窓から見えるかもしれないと思って覗いてみたら、建物は何にもなくて、ただ地面に柱の跡が書き込んであっただけでした。残念。

本当は、中に入って、こんなふうに見ることができるようです。

高射砲台
 外回りは、ほかには戦争中に使われた高射砲台の跡がありました。確かにここは高台で、木がなければけっこう遠くまで見渡すことができるところです。


 後で分かったことですが、この周りは弥生時代には、海だったそうです。ここは、そういう点では海の幸、山の幸に恵まれた場所だったと言えます。

環濠集落
 また、ここは環濠集落でもあったようです。パンフレットにもあったように高台全体を深い溝で囲んでいます。それをほんの一部再現したものがありました。

これで見ると、たしかに鋭利に切り込んでいて、越えることが難しい堀だと思いました。


資料館の中
 資料館の中に入りました。もちろん縄文時代・弥生時代の遺物があると思って期待したのですが、「蓬左を掘る」という企画をしていて、縄文・弥生の遺物はほとんどありませんでした。「蓬左」とは、名古屋城下の別称だそうです。つまり江戸時代の遺物の企画なのです。わたしは古代の遺物を見学に来たのに、残念でした。

 仕方がないので、陳列してあった書籍を買おうと思いましたが、見晴台遺跡について包括的なものはなくて、研究紀要の類がずらりと並んでいました。カラー版で18ページのパンフレットのような冊子がありました。なんと450円。高いのにびっくり。でも初心者にはぴったりの冊子だったので、購入しました。駐車料金、入館料が無料なので、その分と思えばいいかと。