愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

城下町西尾市(3) 西尾市

2016年11月03日 07時05分06秒 | 西尾市
総構えの土塁
さて、追羽門跡の次は、西の方に回りました。総構えの土塁があるというのです。ということは、西尾市も小田原市のように総構えの城下町だったということです。

弥生町というところにその土塁がありました。

土塁の跡を示す石の標識


土塁

右側の道は堀の跡だそうです。そういえば、今まで門の跡を見てきましたが、全て門には土塁と堀が描かれていました。西尾城は総構えの城だったことが絵図でも分かりました。

大手門跡
さて、土塁跡から東南に道を進んで行きますと、追羽門の南に大手門跡があります。

大手門跡。左の人形はなんでしょうか。よく分かりませんでした。


大手門絵図

絵図を見ると、先ほどの追羽門よりさらに厳格になっていることが分かります。手前の門と奥の立派な門の間が枡形になっています。外枡形です。奥に見える門はかなり立派です。手前の門の脇には、左側に小さな建物が見えます。中にはなにか御触書みたいなものも見えます。宿場町の高札のようなものでしょうか。ここが西尾城の正面であることが分かります。

なお、一の門と二の門は同じ向きですが、まっすぐではなく、微妙にずれていることが分かります。これは中を見通せないようにさせるためだそうです。その名残が現在の道になって残っているそうです。

ヤフー航空写真から

大手門跡の石碑がある交差点から南へ進む道があり、それが西尾城へとのびていた大手道です。交差点から少し西の方に道がずれていることを確認することができます。

大手門跡の空き地


大手門の二つの門がずれていることの名残。道が右手(西)に少しずれています。

ということで、ぐるっと西尾の市内を門跡を中心に回ってきました。絵図があると、想像が膨らみ、とてもよかったと思いました。また、ところどころに土塁の跡などもあり、城下町西尾市の様子を堪能することができました。
おしまい

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