愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

南知多町資料館(1) 南知多町

2014年03月28日 18時18分04秒 | 南知多町
南知多町
 南知多町の資料館を訪れました。南知多町とは、知多半島の最南端です。2006年に美浜町と合併して「セントレア市」と名前を変更しようとして有名になりましたが、かなわず、美浜町との合併もせず、南知多町として存続しています。


 南知多町の資料館です。画像は町のホームページから転載しました。3階建ての建物です。階ごとに展示品が整理されていました。


 1階は千石船室、2階は漁具室、3階は生活道具室、考古室となっていました。


郷土資料館の玄関にあった掲示板

海運業が盛んだった南知多町
 1階にはいると、漁業というより、海運業のグッズがいっぱいありました。ぱっと目に付いたのは、千石船です。この船は、「宝久丸」といって、800石で10分の1の模型だそうです。
 江戸時代には有名な樽廻船、菱垣廻船というのがありますが、「尾州廻船」という海運業もあったそうです。内海のあたりにはこの尾州廻船の船主がたくさん住んでいて、けっこう栄えていたようです。

千石船

 2階には大きなタモがありました。小女子(こうなご)を取る網だそうです。

タモ

古代に朝廷に海産物を貢納していた南知多町
 藤原宮や平城宮跡で出土した木簡が紹介されていました。
 木簡には「参河国幡豆郡「篠嶋」「析嶋」(佐久島)「海部」などの言葉があるそうです。篠島、佐久島は昔は、幡豆郡だったことが分かるそうです。また、貢納した魚は、佐米(サメ)、須須岐(スズキ)、黒鯛、赤魚(カサゴ?)などだそうです。

木簡を紹介するパネル

 1000年以上も前に知多半島の先端で、漁業が盛んに行われていて、朝廷に海産物を貢納していたことが分かりました。知多半島は、昔は栄えていたところだったということです。

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