愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

掛川城(3)天守閣 静岡県掛川市

2015年12月29日 06時20分46秒 | 静岡県
天守閣内部
さて、木造復元の内部はどうでしょうか。

天守内部。柱、床、梁など大変リアルに再現されていました。しかし、内部の木造復元でどんな技術を用いたかなど木造復元でしか見せられないものがなく、ただ木造というだけだったように思います。

金沢城と比べる
単純に比べられないかもしれませんが、こちらは、金沢城内五十間長屋の内部です。


五十間長屋築城の際の工法を紹介したものです。

こうした展示があると、もう一度柱や梁を見てみようと思うし、木造でしか見れないものかなと思います。

掛川城天守閣内部

これは、掛川城の階段です。梯子と言ったほうがいいかもしれません。かなり急です。もちろん昔は、これくらいだったのだろうと思います。でも、中に入れることを前提にしてつくるのであれば、当然お年寄りの方や障がい者の方が入れる工夫がいると思います。

中に入ることに伴う考慮
「あくまでも当時の城を再現する」ということであれば耐震のこともあるし、もともとが敵に攻め込まれないことを目的にしたところがあり、簡単に中に入れないようになっているので、「中に入らせない」というふうにした方がすっきりすると思いました。

また、耐震、安全のためにこのような補強も必要です。

こういう金具は、当時はなかったと思います。色が白いのでけっこう目立ちます。

要するに木造で完全な復元は「中に入る」ことを前提にした場合、かなり無理があるということです。

天守最上階から東を見ましたら、遠くに富士山が見えました。頭をちょこんと出していました。


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