東京に住んでいる弟が久しぶりに帰ってきた。
「兄ちゃん、迎えに来てくれへん?」先週の土曜日、急に電話がなった。
車で1時間弱の所まで迎えに来い!と言う電話。
今の時期、仕事柄忙しい時期を迎えているのに呑気な声だった。
「別にええけど」
一年ぶりに会うとあって、仕事を片付けて迎えに行く事にした。
この弟、自慢じゃないけど、芸能人だったりする。
風俗店へ行った時に、一度だけ自慢した事がある。
僕「俺の弟、芸能人なんやで!」
嬢「ふ~ん、それがどないしたん?」
これ以来、人前ではあまり言わないようになった。
この弟、いろんな逸話(?)を持っている。
車にひかれた事がある。
夏、部屋にキンチョールを蒔き過ぎて、喉の病気になった。
高所から落ちた折に手を付いた瞬間、肘の関節が外れ
肘が飛び出してきた事もあった。
眉毛の上には小さな疵がある。
本人は人に聞かれると
「若い頃は、僕も無茶してましたから……」
なんて健さん口調で喋っているが、
僕は知っている。
幼い頃、スプーンで食事をしてた時に手を滑らせて
スプーンが刺さったって言う事を。
彼が高校時代に、車で学校まで送った事がある。
「兄ちゃん、そろばん持ってへん?」
「えっ、そろばん?」
車中で急にそんな事言われても、車にそろばんを積んでいる
奴なんてそんなにいない。
「今日、簿記のテストなんや!」
えぇっ~って感じ。もう学校は見えてるのに。
で、僕は驚きはしたが、解決策を考える事はしない。
「まぁ、ええわ。なんとかするから」
そう言って校門をくぐっていった。
なんとかなったのだろう。
車の運転も豪快な男だ。
最初の車は年式の古い中古車だったので、
友達との待ち合わせ場所に到着すると、みんなを笑わす為に、
街路樹に車をぶつけて止まるパフォーマンスを
得意技にしていた。
田舎で、しかもこんな中古車を盗む奴はいないと言う理由で
家の前に止めておく時も、車のキーはささったままだった。
もちろんロックなんて出来ない。
色んな事を思い返しながら、迎えに行った待ち合い場所に
到着。久しぶりに見ると、すこしスッキリした印象。
どちらかと言えば仲の良い兄弟。積もる話もあるんで
帰り道喋ろうと思っていると、
「今日は疲れてるねん」
と、眠ってしまった。はっきり言うなぁ~。
ユキちゃんみたいやな。
あっそうか。ユキちゃんと同級生やったな。
「兄ちゃん、迎えに来てくれへん?」先週の土曜日、急に電話がなった。
車で1時間弱の所まで迎えに来い!と言う電話。
今の時期、仕事柄忙しい時期を迎えているのに呑気な声だった。
「別にええけど」
一年ぶりに会うとあって、仕事を片付けて迎えに行く事にした。
この弟、自慢じゃないけど、芸能人だったりする。
風俗店へ行った時に、一度だけ自慢した事がある。
僕「俺の弟、芸能人なんやで!」
嬢「ふ~ん、それがどないしたん?」
これ以来、人前ではあまり言わないようになった。
この弟、いろんな逸話(?)を持っている。
車にひかれた事がある。
夏、部屋にキンチョールを蒔き過ぎて、喉の病気になった。
高所から落ちた折に手を付いた瞬間、肘の関節が外れ
肘が飛び出してきた事もあった。
眉毛の上には小さな疵がある。
本人は人に聞かれると
「若い頃は、僕も無茶してましたから……」
なんて健さん口調で喋っているが、
僕は知っている。
幼い頃、スプーンで食事をしてた時に手を滑らせて
スプーンが刺さったって言う事を。
彼が高校時代に、車で学校まで送った事がある。
「兄ちゃん、そろばん持ってへん?」
「えっ、そろばん?」
車中で急にそんな事言われても、車にそろばんを積んでいる
奴なんてそんなにいない。
「今日、簿記のテストなんや!」
えぇっ~って感じ。もう学校は見えてるのに。
で、僕は驚きはしたが、解決策を考える事はしない。
「まぁ、ええわ。なんとかするから」
そう言って校門をくぐっていった。
なんとかなったのだろう。
車の運転も豪快な男だ。
最初の車は年式の古い中古車だったので、
友達との待ち合わせ場所に到着すると、みんなを笑わす為に、
街路樹に車をぶつけて止まるパフォーマンスを
得意技にしていた。
田舎で、しかもこんな中古車を盗む奴はいないと言う理由で
家の前に止めておく時も、車のキーはささったままだった。
もちろんロックなんて出来ない。
色んな事を思い返しながら、迎えに行った待ち合い場所に
到着。久しぶりに見ると、すこしスッキリした印象。
どちらかと言えば仲の良い兄弟。積もる話もあるんで
帰り道喋ろうと思っていると、
「今日は疲れてるねん」
と、眠ってしまった。はっきり言うなぁ~。
ユキちゃんみたいやな。
あっそうか。ユキちゃんと同級生やったな。