おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

ホック

2008年04月21日 | 日記・エッセイ・コラム
時に現実は残酷だ。
 
お洒落な僕。綺麗好きな僕ちゃん。
仕事柄、お洋服が汚れちゃうんで、
いつも作業着を愛用している。
力仕事はあまんし、しないんで、汗とかの汚れはなし。
でもやっぱり、お洒落で綺麗好きな僕だから、
着続けるって事はなし。
 
ただ、それは夏場だけ。
まだ夏には少し間があるんで、
同じズボンを少しの間は履き続けるわけです。
 
月曜日。
 
今日は清清しい朝だったんで、
ズボンも履き替えようって事を思いつく。
クローゼットと名づけたファンシーケースの中には
無かった。
いや、ファンシーケース自体がない。
ただ“懐かしい”ネタとして書きたかっただけ。
 
クローゼット代わりに使っている押入れから
作業ズボンを取り出す。
パリッとしたズボンに、まずは左足を突っ込む。
ジンクスとか、とくに気にかけていることではないが、
いつも左足からズボンに通す。
 
つづいて右足。
当然だ。
腰までズボンを持ち上げて、
鼻歌まじりでホックに手を掛けた。が、ここで現実。
 
ホックが届かない。
ホックが締まらない。
お腹が引っ込まない。
 
何度かやっているうちに、涙声になってきた。
 
『ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
 
心の声だ。
 
ただ、こんな事で折れてる場合じゃない。
 
思いっきり息を吸い込み両手に力を込める。
 
「届いたぁ!」
 
何とか、ホックをとめることが出来た。
このズボン、最近はローテーションの中に無かった
ズボンだとは言え、
一年前まではこんなにも僕を苛める奴ではなかったはずだ。
 
相手をしてやらなかったせいで、
縮んでしまったのだろうか?
 
まさか僕のメタボが成長・・・・
 
いや、そんなはずはない。
悪いのはズボンのほうだ。と思うことにしてみた。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする