おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

いつものこと

2009年07月04日 | 日記・エッセイ・コラム
店を出たのは日付が変わってからだった
 
いつもの店
他愛も無い話を、熱燗と共にグダグダと繰り返す
時計に目をやると、もう少しで日付が変わる 
 
「おぉ、こんな時間か」
 
閉店時間を過ぎてしまっている
これもいつものことだ 
それぞれのお会計を済ませ、店を出る
来る時に降っていた雨は止んでいた
 
「とりあえず、8月に集まりましょか?」
 
ユキちゃんとの打ち合わせ
最終確認をしながら、手はいそいそと
傘をしまう
 
「そうやね、とりあえず集まりましょか」
 
歩き出す二人
グダグダ話の続きをしながら歩く
信号をひとつ、ふたつと渡ると
コンビニへ到着
 
僕はミネラルウォーターとおにぎり
彼は、これまたいつも通りに
カップ麺と弁当を買っている
 
「旅行は行きますか?」
 
毎年続けている馬鹿会のプチ旅行
それを今年もするのか?と聞いてきた
アイス片手に歩く僕
少し酔ったのか、足が覚束ない
 
信号をひつと渡る
 
歩道を歩きながら、旅行はどこがいいのか?
なんて、これまたグダグダな話
 
お互い、家の分岐点にたつ
 
「ほな、また」
 
そこから僕は徒歩で5分
ここからは5分だが、店を出て
コンビニ回って帰るから、所要時間は
30分ほどを超えている
 
店から家へ、最短で帰れば1分の所をだ
 
しかし、いつもこの帰り道
そして、これまたいつものことながら
お互いに
 
「コンビニ行きますか?」
 
なんて事は確認しなくても
足取りは自然と家とは反対方向へと
進んでいく
 
いつ頃からそうなってしまったのか
今更確認のしようがないが
いつもの事だから、それはそれでいいと思う
 
 


コメント
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