おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

アイコンタクト

2012年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム
阿吽(あ・うん)の呼吸、と言う訳にはいかない
 
毎朝、原付で通勤をしている
4年ほどまえに、今の作業場に移り、
それを起点に、自転車通勤を始めた
 
健康のためと、車を停めておくスペースがなくなったことが
自転車通勤を始めたきっかけだったが、
オカンから譲り受けた原付があったんで、
それで通勤を始めて以来、徐々に移行し、
そのままに今日に至る結果となった
 
快適である
 
自転車と比べれば、それは言うまでもないが、
それまでの自動車通勤と比べても
快適である
 
風を受けながら走るのは、気持ちがいいものだ
 
夏場などは、陽射しにさえニオイを感じる
風の音を聞きながら、ニオイを感じる
それは、車を運転していては気付かないことであり、
原付通勤の醍醐味のひとつでもある
 
しかし
 
所詮、原付なのである
原動機付自転車なのである
 
公道を走行中は路肩を走らせてもらっている
 
これが大きな排気量の単車なら
もっと快適なのだろうけど、
原付であるから、仕方がない
 
路肩を走る原付が邪魔であることも
心得ているつもりだ
僕自身、車を運転しているときには
挙動を揺らす原付に、舌打ちの一つでも打ちたくなるし、
実際、打っている
 
そんな事がわかるからこそ、
静かに路肩を“走らせてもらっている”のだ
 
そんな遠慮勝ちに走っている原付野郎なのだが、
怖いこともある
 
追い越しの瞬間だ
 
路肩を走っているんだから追い越しなんて・・・
と思われるかも知れないが、
ほとんどのドライバーが間隔を保つように
対向車線に出て追い抜いていかれる
 
だから、対向車がある場合は、
なかなか原付を抜かすことが出来ないドライバーが
たまに居る
 
困る
 
個人的には
 
“動く障害物”
 
になるのは本意ではないでの、
出来るだけ、路肩の、しかも極力端っこを走るように
しているのだが、
意外と、路肩にはゴミが落ちていたり、
舗装の段差があったりして、結構ハンドルを取られやすい
 
出来るだけスムーズに抜いてもらおうと、
極端にスピードを緩めることなく、徐々に減速し
ミラーで確認しながら、
 
(いまだ!)
 
と、心の中で命令口調の雄叫びをあげるのだが、
いっこうに、その車は僕を追い越してはくれないのである
 
ミラー越しの
 
“アイコンタクト”
 
それは、無理なのである
 
 
 
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする