おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

雪が降った

2005年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム
今日、目が覚めると一面の雪景色だった。

今日はこの冬一番の冷え込みになると言っていたので、
もしかしたら積もるかなと思っていたが、
いつ見ても一面、真っ白になっているってのは気持ちがいい。

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今からだと想像出来ないが、
小さい頃は、この「雪」を食べていた。
かき氷を食べる時に使うガラスの皿を渡してもらい
汚れていない綺麗な雪をかき集めた。

そのまま食べても美味しくないのは、かき氷もいっしょだ。
でも、かき氷は暑い夏に食べるからこそ旨い。
冬に雪を食っても、たいして美味しいとは思わないが、
一面の雪が食えると思うと、当時は興奮したんだろう。

そのままでは美味しくないし、ただ冷たいだけだ。
ならどうするか?
簡単だ。
シロップをかけるのである。

苺、メロン、練乳と様々なシロップをかけて楽しむ。
今は売っているのか分らないが、
当時は、冬にはシロップは売っていなかった。と思う。
夏の間に使ってしまっていては、
折角雪が降っても食べる事が出来ない。
だから、夏の間から準備をしておく。

「全部使ったら、雪が食べられへんで」

親もこう言っていた。と思う。
夏にかき氷を食べながら、
「そうか!全部使ったら、冬に困るな!!」
なんて思っていたものだ。
実際、夏に全て使ってしまった時には、雪を取ってきても
「シロップはないで!」
と怒られた。
そんな時は、おばあちゃんが砂糖水を作ってくれた。

今は、「酸性雨」などの事もあって、雪を口に入れようとは
思わないが、当時は雪が降ると興奮したものだ。

学校の下校時に雪が降っていると、
口を開け、上を向いて帰っていた。

「あぁ、早く帰って雪を食べたいなぁ~!」
って思いながら。





弟が帰ってきた!

2005年12月13日 | 日記・エッセイ・コラム
東京に住んでいる弟が久しぶりに帰ってきた。

「兄ちゃん、迎えに来てくれへん?」先週の土曜日、急に電話がなった。
車で1時間弱の所まで迎えに来い!と言う電話。
今の時期、仕事柄忙しい時期を迎えているのに呑気な声だった。

「別にええけど」
一年ぶりに会うとあって、仕事を片付けて迎えに行く事にした。

この弟、自慢じゃないけど、芸能人だったりする。
風俗店へ行った時に、一度だけ自慢した事がある。

僕「俺の弟、芸能人なんやで!」

嬢「ふ~ん、それがどないしたん?」

これ以来、人前ではあまり言わないようになった。

この弟、いろんな逸話(?)を持っている。
車にひかれた事がある。
夏、部屋にキンチョールを蒔き過ぎて、喉の病気になった。
高所から落ちた折に手を付いた瞬間、肘の関節が外れ
肘が飛び出してきた事もあった。

眉毛の上には小さな疵がある。
本人は人に聞かれると
「若い頃は、僕も無茶してましたから……」
なんて健さん口調で喋っているが、
僕は知っている。
幼い頃、スプーンで食事をしてた時に手を滑らせて
スプーンが刺さったって言う事を。

彼が高校時代に、車で学校まで送った事がある。
「兄ちゃん、そろばん持ってへん?」
「えっ、そろばん?」
車中で急にそんな事言われても、車にそろばんを積んでいる
奴なんてそんなにいない。

「今日、簿記のテストなんや!」
えぇっ~って感じ。もう学校は見えてるのに。
で、僕は驚きはしたが、解決策を考える事はしない。

「まぁ、ええわ。なんとかするから」
そう言って校門をくぐっていった。
なんとかなったのだろう。

車の運転も豪快な男だ。
最初の車は年式の古い中古車だったので、
友達との待ち合わせ場所に到着すると、みんなを笑わす為に、
街路樹に車をぶつけて止まるパフォーマンスを
得意技にしていた。

田舎で、しかもこんな中古車を盗む奴はいないと言う理由で
家の前に止めておく時も、車のキーはささったままだった。
もちろんロックなんて出来ない。

色んな事を思い返しながら、迎えに行った待ち合い場所に
到着。久しぶりに見ると、すこしスッキリした印象。
どちらかと言えば仲の良い兄弟。積もる話もあるんで
帰り道喋ろうと思っていると、

「今日は疲れてるねん」

と、眠ってしまった。はっきり言うなぁ~。
ユキちゃんみたいやな。
あっそうか。ユキちゃんと同級生やったな。


ロボダッチ

2005年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム
「たまごっち」じゃないですよ、「ロボダッチ」です。

最近また、たまごっちが流行っているらしい(たぶん)
僕はたまごっちは持ってはいないが、「ロボダッチ」なら持っていた。
~人間だったらともだちだけど、ロボットだからロボダッチ~
ってコマーシャルが今も耳に残っている。
これを知ってる人って、確実に30歳以上かな。
だって、僕が小学校の頃の話ですもん。

そして、このロボダッチには苦い思い出がある。

プラモデルでこれが売っていた。ひとつ100円。
で、その100円のプラモデルが四つパックになって売っている。
誰かがその中の1つを買うと、残りの三つはバラ売りに変わる。
欲しいものがバラ売りの中にあればいいけど、なかったら、
そして、欲しい物がパックになっていると、一大事である。
勇気を出して、店のおじさんに言わなければならない。

歩いて20分ぐらいの所にプラモデル屋があり、
弟と歩いて買いに行っていた。二人とも手に100円玉を握りしめて。

二人で200円。四つパックは買えない。
で、このおじさん。結構恐いのだ。いや、子供心に恐いと
感じていた。

「買わへんのやったら、開けたらあかんでぇ!」

プラモデルの箱を開けている僕達に向かって
はっきりそう言っていたおじさんだった。

四つパックをバラ売りしてもらう為に、レジに持って行く。
買うとなれば丁寧に対応してくれる。

しかしその時、

「あの~、これとこれが欲しいねんけど……」

と言うと、邪魔くさそうに、パックになっているセロハンを
カッターで切ってくれる。
「これとこれでええのん!」と、強い口調で返される。
今から思えばなんともない事だが、当時はこれがなかなか
言い出せないことだった。
時には弟と帰り道、プラモデルの箱を握りしめ
涙を流して帰ったこともあったかな?

“くやしい~”と思った。
「いつか400円持って、パックで買ってやる!」
なんて思っていたが、
今の自分から、あの頃の自分に言葉を伝えることができるなら
一言言ってやりたい。

「一回我慢すれば、二人で400円になるんじゃないの?」



忘年会

2005年12月05日 | 日記・エッセイ・コラム
土曜、日曜と二日つづけて忘年会に参加してきました。

土曜日の忘年会は「馬鹿会」の忘年会。
「馬鹿会」の所以はのちのちご紹介するとして、
この会では結構飲み会を開催してます。年に3~4回かな?
いつも行く居酒屋と、韓国料理の店とを交互に利用してるん
ですけど、今回は居酒屋の番。

「忘年会っていうたら“鍋”やろ!」

ユキちゃんの一言に異論はない。
忘年会の打ち合わせと称して飲みにいったのが一週間前。
「大将、なんかええもんある?」
こういう時のユキちゃんは心強い。食通でもあるユキちゃんとなら
みんなが喜ぶメニューも期待出来る。

「フグはどない?」「アンコウは?」
クールな大将は、僕達の問いかけに丁寧にこたえてくれる。

「何にします?」

携帯でメールを打っていた僕にユキちゃんが確認をしてきた。

「そんじゃ、それで」
「それでって、何?」
「んっ?、フグ!」

で、フグに決定!“てっちり”“てっさ”仕上げは雑炊をする
事で落ち着いた。

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土曜日の当日。午後7時30分開始だったが、集まりはぼちぼちって感じ。
でも、いざ集まると盛り上がる。
前回飲み会を開催したのが、4月と今回は間があいてしまったので、
会話も、また、フグってことで、テンションは上がっていくばかり。
僕の記憶が確かならば、僕は生まれて初めてフグを口にした。
感想から言えば、
「サカナかな?」
としか言えない。期待ほど旨いもんでもなかった。

この「馬鹿会」恒例というほどでもないが、二次会は外国人の女性が
いるパブ?ラウンジ?(定義がわからない)に行く事がおおい。

食べ物はユキちゃんにお世話になる事がおおいが、
このラウンジに行く時は“F君”主導だ。
このF君、行動的な性格の持ち主で、優柔不断な僕達を引っ張って
連れて行ってくれる。
この日も、飲み始めてすぐに“二次会”の段取り。

「今日、行くんやろ?」
「うん、まぁ、流れで行くやろな!」
なんて答えたが、本当は行きたいなぁと思っている。
後はF君にまかせておけばいい。
F君も行く気マンマンで段取りをすすめる。
車は誰のを使うか? 何人参加できるのか? そしてどこへ行くのか?
目の前の御馳走には目もくれずにである。(ちなみに彼は小食派)

結局二次会には5人が参加する事になった。
運転手は一滴も飲んでいないT。
でもTの軽自動車では少しきついって事で、F君の車が出動!

忘年会の雰囲気そのままにいざ出発!!
その店は2回目だ。外国人の女性といっても、多国籍で、
フィリピン・中国・インドネシア・ハンガリー等々
沢山いる。

いつも思うが、相手が外国人だと、気軽にしゃべれる。
片言の日本語に片言で返すのも楽しい。
お互いの単語を教えあって、仲間や女の子たちを笑わせる。
接客だから、笑顔を絶やさないとわかってはいるが、
それでも彼女たちの「フレンドリー」な雰囲気がいいんだろうか?

「ハジメマシテ」
一人、また一人と僕達の席に女の子がやってくる。
でも、あんまり金は使いたくないから、指名は控える。
だから、女の子たちは他のお客さんの指名とかあれば
僕達の席から離れていくのは当然!

でも、次から次へとやってくるから、これはこれで楽しい。
もうテンションもMAXになった頃、可愛い女の子というよりは
綺麗な女性が隣にやってきた。

「ハジメマシテ」今度は僕から手を差し出した。
「初めまして」彼女はまるで日本人のように、
片言ではない日本語で応えた。

「ナニジンデスカ?」僕は、まだ片言の日本語で喋りかける。
「日本人です」

その後、僕の会話がぎこちなくなった。

「何故日本人の女性だと緊張してしまうんだろう?」


ガサ入れⅡ

2005年12月02日 | 日記・エッセイ・コラム
ガサ入れの後編をば!

屈強な男達が店内に入ってくると、いろんな所を調べはじめる。
車屋らしく、店内には色んなパーツが並ぶ。
その一つひとつに対応をする彼。
入ってきた刑事達の屈強ぶりにまず驚く。
そりゃ、「銃刀法違反容疑」ですからね。逃亡や、もしかして反撃を
食らうかも知れない。だから屈強な刑事たちがやってきた!
って彼が言ってました。

すると最初に入って来た刑事が
「ご自宅はこの近くですか?」と尋ねてきた。
「はい、すぐそこです。」またまた素直に対応をする。

彼の自宅は店から歩いて1分程の所にたっている。
一軒家だ。僕と同い年だが、青年実業家の彼は
すでに一軒家を建てている。

ちょっと話はそれるがこの家、結構地元では有名(?)である。
今の時期、彼の家はイルミネーションでデコレーションされる。
彩り鮮やかな光は夜遅くまで光っている。
「あんなに光っていて、寝られるのかな?」と必要無い心配を
してしまう(余計なお世話だと思うが…)
ちょうど隣には大きなスーパーがあり、駐車場を挟んで彼の
家が建っている。
友達の間では、その派手やかな電飾のおかげで
スーパーの「別館」と呼ばれていたりもする。

話をもとに戻すと、自宅の捜査を行う事になった。
刑事達を自宅まで案内すると、スーパーの駐車場に待機していた
刑事達が家の中に入ってきた。

凄い数の刑事たちだ。僕もここまで話を聞いてきて
「本気だったな」って妙な関心をしていた。

しかしこの頃になると、刑事達も
「これは“シロ”かな?」なんて思いはじめる。
彼の素直な対応、刑事達の経験上からでも
「ないかな?」なんて思い始めたらしい。
家の中でピストルを見つける。もちろん玩具だ。
そのピストルを手に持ち
「これは?」と鋭い眼光を光らせる。

「それは子供の玩具ですよ!」彼もすでに打解けた表情で
やりかえす。もちろん此れは刑事のギャグなのだが、
ちょっと考えて欲しいもんだ。面白くないっちゅねん。

店も自宅も捜査が終わり、刑事達は去っていった。
怒濤の時間を過ごした彼も「?」しばらくは何事が起きたのか
考えていたらしい。

そんな中、冷静な人物がひとりいた。
その人は、刑事たちに一言こういったらしい。

「その捜査礼状、コピーできませんか?記念に持っておきたいんで。」

彼の奥さんである。
つくづく女性は強く逞しいと思った。

でも、捜査礼状ってコピー出来るのかな?
できれば彼の事だから、それを使うかも知れないなぁ。

「家宅捜査を受けた店」なんて。ないかな?