今日は一日中雨。ひと雨ごとに春の足音が高くなる。晴れた日の花が、懐かしいような気がする。畑で野菜を作っていたころは、野菜の成長を妨げる雑草であったが、野原に咲くのをみると可憐な感じだ。犬フグリなどという下種な名をつけた人は、この花をみると少し反省する気を起こすのではないか。
いぬふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子
明日は七ヶ宿へでかけて、傾城森という不思議な名のついた山へ登る。脇には山伏森という山が双耳をなしている。京都祇園の芸妓が傾城で、この地へ駆け落ちした修験者を山伏としている。追手が二人に迫り、行てを失った二人は、ここを流れる白石川で身投げをした。そんな伝説から、山の名になった。名の由来などを尋ねてみると、それほど深く考えられたものではなさそうだ。
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