中房温泉から燕岳へ。明日登る予定の山だ。途中にある合戦尾根は、日本三大急登のひとつに数えられている。自分の体力で問題はないのか。しかし、この三週間、高松岳、火打岳、鳥海山という、それぞれ急登を抱えた山をこなし、筋トレに精を出してきた。ここまできて不安を抱くというのは性根がないというものだ。山岳ガイドを務めている岩崎元郎氏が言っている。「駅の階段の昇り降りが並みのレベルであれば大丈夫。」
但し、登り方にコツがある。「山でバテない歩き方とは、歩幅を街で歩く半分にすること。つま先に出した足のカカトが重なるくらい。」合戦小屋には切ったスイカを売っている。一切れ800円と多少高いが、疲れを癒すにはもってこいか。こんな、ことに思いを巡らせながら持っていく小物を点検する。この夏でピークの熱波がやってくる。日焼け止めクリーム必須、サングラスもあった方がよい。ヘルメットは?
ガイドブックによると、燕山荘では小屋の主人が山の話をしながらアルプホルンの演奏をしてくれる、とあるが果たして今回は、写真のようなな長いホルンが見られるか、楽しみだ。写真ポイント、燕山荘から燕岳稜線の展望。槍が見える周囲の展望。燕岳西面のコマクサの大群落。東面のお花畑。ハイマツとツマトリソウ。チシマギキョウ。オタカラコウ。オオヒョウタンボク等々。