悠創の丘の山中で、かじか橋を見たのは27日。7㌔ほどの距離を歩いたが、家まで500mくらいになって、雨に降られた。思えば、その時から雨が降り続き、28日は一日中止む気配のない雨であった。だが、見た限りそれほど災害が起きるほどの雨とも思わなかった。ただ夜、寝ている間に強い雨が降ったらしい。スマホに土砂災害の危険を避けるための避難指示の知らせがひっ切りなしに鳴り始めた。テレビを見ると、山形市に降水量が131㎜とある。県南の長井では230㎜。さらに先日訪れた肘折温泉の銅山川の越水の映像が流れている。
先刻、散歩コースの坂巻川の歩道へ行って見た。この川は数キロ先で須川に合流する支流だ。合流点の集落には、避難指示が出された。散歩コースでは、越水するような心配はなさそうである。しかしその先の須川が各地で溢れ、西の方にある本沢川、犬川など最上川へと流入する川は洪水警報が出された。雨が降り始めてから、ここまでおよそ24時間。あと2時間ほど雨が激しく、避難所に人が集まり始めている。市からの情報は、避難所の混みぐわいが知らされ、新しい避難所が刻々と知らせてくる。我が家は高層の集合住宅で洪水の危険がない。
夕刻になって、散歩かわりに階段歩きを始めた。9階の階段の辺りに雨が入っている。さらにエレベータのなかに雨もり。営繕担当の役員の方が、業者との連絡に当たっている。管理会社の担当は、道路に水が溢れて、こちらまで来られないとの情報だ。お隣の主人が帰宅。「いやー、会社の近くの川が溢れて、会社のなかまで水が入りましたよ」と語った。わずか一昼夜という短い時間に、消防の緊急車両の警報が鳴り響き、街中が緊迫感に包まれている。
先刻の市からのラインで、大雨の峠を越え、警戒情報の解除が知らされてきた。部分的に床上浸水などの被害は出ているものの、ぎりぎりのところで大事は免れたように思う。地震も台風も怖いが、大雨もまた直接命にかかわる危険がある。