常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

不思議な秋

2024年10月03日 | 日記
昨日ほぼ真夏日。一転して涼しい朝。天高い青空のなかひときわコスモスが美しく、曼殊沙華は高温で白くなったような気する。ザクロが色づき、こぼれ萩が散歩道を彩っている。秋が深まっているはずなのに時おり夏がぶり返す。今年は不思議な夏だ。不思議と言いながら、これが定番の秋になるのかも知れない。今朝はローズマリーをお茶にして飲み、バジルとセイジの花を仏壇と食宅に飾った。春に植えたハーブが秋になってもう三月以上も花を咲かせる。かわいい花が仏壇に毎日飾ることができる。花屋の切り花を買う必要もない。先月の米不足は何であったのか。新米の季節になって米の値段が上がった。こんなに上がるのであれば生産調整など必要ないのではないか。

昨日、医院でマイナ保険証を使った。暗証番号を間違って押してしまいロックされてしまった。ロック解除は市の窓口にと表示されている。銀行でもネットでも一度間違いでロックされることなどない。デジタルの便利さのみ強調されているがこんな小さなことで一々市役所の窓口にいくようではこのシステムの普及はおぼつかない。市の窓口では、「もし事情があれば郵送にて手続きもできる」との説明であった。寝たきりや独身の高齢者には、このデジタル化は便利どころかできないことを強要しているように見える。

台風、地震。今年も列島を襲った。人々は安堵の気持ちで日を送ることもできない。『方丈記』に鴨長明はそんな天災に見舞われた時代に、ひとり琴と琵琶をを携えて方丈の家に隠遁生活をおくった。
「モシ余興アレバ、シバシバ、松ノヒビキニ秋風楽ヲタグエ、水ノ音ニ流泉ノ曲ヲアヤツル。芸ハコレ拙ケレドモ、人ノ耳ヲ悦バシメントニハアラズ。ヒトリ調べヒトリ詠ジテ、ミズカラ情ヲ養ウバカリナリ。」
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十月

2024年10月01日 | 日記
十月の声を聞いて歩くとふと懐かしい香りが立った。キンモクセイの花は香りで知らせてくれる。足元には曼珠沙華の赤い花が目立っている。暑い、暑いと言っているうちに秋も半ばである。この日、石破首相が政権についた。正論を言い続けてきた石破氏がどんな政治をみせてくれるか。内閣の布陣をみてもそんなに変わるとは思えない。スーパーの売り場で小さなサンマがこじんまりと並んでいた。新米も売り場に並ぶようになったが5㌔の袋が3000円を超えている。どの売り場も値段がすっかり変わってしまった。

十月やこめかみさやに秋刀魚食ふ 石田波郷

もう七輪で煙をもうもうとさせて食べた秋刀魚も自由に手に入らない。庶民の秋刀魚も食卓から遠い存在だ。知人から栗をいただいた。十月にちなんで今夜は栗ご飯。剥いた栗10個、米4合、みりん大匙3,白だし大匙3、塩小匙1.5。水を分量入れて炊き上げる。ささやかな秋の味覚。
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