常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

小春

2024年11月21日 | 日記
昨日、一気に寒気が来て瀧山が白くなった。室内も冷え込んでエアコンの暖房にした。朝の空気が冴えわたる。今日はぽかぽかな小春日和になるらしい。小春とは陰暦の10月、新暦の11月をさす。寒気が去って、風のないおだやかな日和を小春日和という。天気キャスターの倉嶋さんによると、アメリカではこの気象をインディアン・サマーと呼ぶと解説していた。本格的な冬を前に、恵まれた暖かな日を冬ごもりの支度のために平原に姿をあらわす。集団によってはこの季節は寒い冬を避けて南に異動していく一団もあったらしい。

籬より蝶あらはれし小春かな 大橋越央子

作家の小島直紀は『老いに挫けぬ男たち』のなかで自分の病後を養うなかで二つの夢を語っている。一つはヨーロッパの旅をすること、二つはうまいものを食べることである。その合間に佐藤一斉の『言志四録』の一節ずつを拾って読んでいる。「その老ゆるに及んでや、これを戒むるは得なり」そして一斉が若いころにはこの得の意味するところを理解できずにいた。年をとって得た境地でそこを解説した現代文がある。

「生きるも死ぬも天命である。いま老年になって、強いて養生し、長生きをしようとするのは、天命を知らないやり方である。子孫の幸福も、おのずから天の与える分限がある。いま子孫のために殊更に配慮しようとするのもまた天命を知らないからだ。こういうことは老いぼれて、心の乱れた者のすることですべて『得』を戒める条件である。ただ以上のことは自分の考えで、他の老人たちはどう思っているか知らない。」

一斉の考えでいけば、健康のために運動したり、孫子を思いやるこは戒めるべきことであるかも知れない。

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歩き方研究

2024年11月15日 | 日記
年を重ねると新しい発見が何より楽しい。最近の発見は歩き方の気づきだ。人間の身体は前身の屈筋と後ろの背筋で構成されている。歩く時前の屈筋ばかりを使っていると次第に前屈みになり背中を丸めた年寄り歩きになっていく。ユーチューブで教えてくれたのが後ろの伸筋を使ってまっすぐに伸び伸びとした歩き方だ。一歩右足を踏み出すとき左の後ろの足に意識を置く。こうして歩くととにかく疲れない。つい癖になっている屈筋を使っていることに気づいて歩き方を修正する。そのことだけがうれしく朝の散歩のモチベーションになる。

楽しみがもう一つある。スマホの機種変更だ。しかも今注目の的になっているグーグルピクセル9。イルモの安いプランでドコモの仲間入り。ドコモのポイント生活がより身近になる。最新のスマホ機種が新しい人生のパートナーになる。変更を待ちきれなくて「グーグルピクセルスマートガイド」を書店から買ってきた。パソコンでお世話になっているグーグルがスマホで駆使できる。これからの健康管理もスマホに助けてもらう。
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立冬

2024年11月07日 | 日記
今年の富士山初冠雪は今日、立冬の日であった。記録されているなかで最遅の初冠雪らしい。北海道の幌加内で平地で雪となり、車のタイヤも冬用に履き替えた。予報では月山や蔵王など山地の降雪が予想されている。つい半月まで暑い、暑いと汗を流していたが一気に冬が来た。とりあえず布団に毛布をプラスする。暖房器具が恋しい季節だ。アメリカでは大統領にトランプが復帰した。

麗らかに且つ爽やかに冬立ちぬ 相生垣瓜人

テレビを新しくして増えてきたのがユーチューブの利用だ。室内で行う筋トレもさまざま。妻と二人で挑戦しているのが片足だち。椅子に捉まって片足で20秒、左右3セット。これでも十分効果があるが、踵と脹脛を壁につけて片足だち10秒、これも3セット。テレビの前に座りっぱなしにしないでこんな運動で
足の筋肉が鍛えられる。ユーチューブの動画では普段接することのない人の話が聞ける。例えば雨宮処凜の「せんべろ酒場」。

せんべろという言葉の意味が分からなかった。調べてみると「千円でべろべろに酔える酒場」であった。雨宮はこんな酒場や路上で輪になって仕事のない若者と飲むことも多い。ひと月7万円の収入の若者が困った人になけなしの金を渡すやさしさ。「生きづらさ」を切り口に小説を書き、反貧困ネットワークの世話人を務めている。せんべろ酒場の第1回は、だめ連の神長恒一との対談だ。知らなかった若者世代の一面が語られている。
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アロマ生活深化

2024年11月05日 | 日記
気温が下がっただけ空の色が深くなった。朝の風景は美しいが急な気温の変化は身体の変調をもたらす。どうやら自律神経が変調して体調を崩すらしい。そこで頼りになるのがアロマ精油だ。朝鼻水が出始めたのでコップに熱湯を注ぎ、ユーカリグロブロスの精油を一滴落とす。湯気とともに上がる精油の香りを鼻で嗅ぐ。さわやかな香りが鼻孔に広がり鼻水はすぐにとまる。それとは別に精油スプレーを数種類作っている。朝起きたとき元気になるローズマリーとバジルをブレンドしたもの。夜寝るときは枕もとでイランイランとオレンジスイートをブレンドしたスプレーを撒き、アロマストーンにオレンジスイートを一滴しみ込ませて枕回り置いて安眠を助ける。好きな香りのラベンダーにはペパーミントをブレンドして時おり散布して香りを楽しむ。パソコン周りにはヒノキの精油をアロストーンにしみ込ませて日本の香りを漂わせる。香りが自律神経を落ちつかせる。精油のブレンドも多様なブレンドの仕方がある。ユーチューブのアロマ教室をみながらアロマ生活を深化させる。昨日ベルギーの老舗プラナロムのレモングラスとレモンの精油を注文した。精油は結構と高価だが貯めているdポイントの決済で今日には玄関先に配達される。

高齢になって体調を崩すもとになるものに腎機能の低下がある。身体に不要なものを腎臓でろ過して尿として排出する大切な機能だ。腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、ここで血液をろ過して体に毒になったり不要なものをろ過し除去する。毛細血管が詰まったり傷ついて無くなったりすると機能の低下が起こる。だがこの毛細血管は再生することができる。この血管を元気にしたり再生するのに必要なことは運動である。医師の根来秀幸氏の書いた『腎トレウォーキング』という本を買った。これはブックオフではなく新刊での購入だ。腎臓の機能をたかめる腎トレウォーキングとは無酸素運動である筋トレに有酸素運動を合わせて行うことだ。腕立て伏せやスクワットを2分行ったあとに20分~30分のリズムに合わせたウォーキング。いつものウォーキングにほんの2分の筋トレを行うだけ。筋トレで傷ついた筋繊維を修復するために成長ホルモンが分泌される。これが分泌されると脂肪が燃焼しやすくなる。このときに有酸素運動を行うのが効果的というわけだ。気温の変動が大きくなるこの季節には、アロマ生活に加えて運動をとりいれた生活で元気な腎臓を維持したい。
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歩く楽しみ

2024年10月31日 | 日記
十月が終わる。季節感が狂わされてしまったがカレンダーは残り2枚になる。テレビのコマーシャルには暖房器とスノータイヤが登場して冬が近くなっていることを知らされる。樹々の黄葉も次第に目につくようになった。ここへ来て歩く楽しみが見つかった。歩き方を意識して変えている。高齢になると歩く時前方を意識して足も前足、腕も前に振る癖がついている。ユーチューブで教わったのだが後ろ足を意識する。腕は後ろへ振るように意識する。このことを実践するだけで歩幅が広くなり姿勢がよくなる。歩くのが楽で長く歩いても疲れない。自然と歩きたくなりモチベーションが上がる。

西脇順三郎の詩の一節を諳んじてみる。「寂しさ」

武蔵野を歩いてゐたあの頃
秋が来る度に
黄色い古さびた溜息の
くぬぎの葉をふむその音を
明日のちぎりと
昔のことを憶ふ
二三枚の楢の葉とくぬぎの葉を
家にもち帰り机の上に置き
一時野をしのぶこともあった
また枯木の枝をよくみれば
既に赤み帯びた芽がすくみ出てゐる
冬の初めに春はすでに深い
樹の芽の寂しさ

歩くことの心の豊かさ。詩人に心には黄色い落ち葉のなではやくも春に萌えでる若葉の景色が見えている。そんな豊かさをたっぷりとあじあわせてくれる詩だ。
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