2週続けて、青空のもとで雪山歩きを楽しんだ。低気圧が北進して、北の海で発達しているので、雪か風を覚悟していたが、みごとに外れて陽射しのなかの雪山歩きを楽しんだ。西黒森山は白鷹山に隣接した里山で、標高847m。この季節に毎年登っている。山中で除雪していたブルの作業している人に尋ねると、道はここでいいが、こんな雪道では登られないとのこと。地元の人でも、めったに登らない山のようである。
里山は標高はさほどないが、勾配のきつい山が多い。西黒森山も例外ではなく、きつい勾配の雑木林を登った。頂上までの距離は約1.2キロ、標高差300m。直登をさけて、なるべく勾配のゆるい尾根道を探しながら登る。積雪は2mぐらいだろうか、昨日の新雪が30cmほどで、その下は堅い雪になっているので、ラッセルがしやすい。新雪の上には所々にカモシカとウサギの足跡があったが、鳥の声も聞こえない静かな山中である。
木の根元は穴になっているところがある。木のもつ生命力が雪を溶かすのか、落ち葉が見えている。雪の先端が解けたところから小さなツララができている。雪山で注意が必要なのは、木の根元の穴である。積雪が多いほど穴が深くなるので、うっかりすると穴にはまって出られなくこともある。
頂上から作谷沢の集落が見える。標高差は300mほどしかないのだが、集落の家は小さくしか見えない。わずかに白鷹町へ道路が見えている。こんな風景も、雪山の中をあるいてこなければみることのできない景色である。雪は新雪で大陸からの黄砂もなく、新雪はあくまでも純白である。この日の同行者には、2名の80歳越えのメンバーがいた。80歳までこうして雪山歩きをできることの幸運をこもごも語っていた。
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