今日、6月30日。一年の半分が終わることになる。田の稲は大きく育ち、やがて開花を迎える。散歩道にはスモークツリーやムクゲ、タイサンボクといった夏の花が咲いている。母親に手を引かれた小さな子が、笑顔を向けて手を振っている。間もなくひ孫が2歳の誕生日を迎えるので、小さな子の動作が気になる。恥ずかしがって隠れようとする子も多いが、笑顔を向けて老人に気を向ける子も、最近は増えたような気がする。「かわいいね。」と思わず声をかけると、若い母親が「ありがとうございます」と返してくれる。人とのつながりは、こんな何気ない挨拶から始まるのかも知れない。
今年の山形のサクランボはかってない不作であった。六月になって例年のように買いに出かけたが、近くでは売り場には、売れ残りのパックが少々。産地の東根の産直に出向いたところ、駐車場には長蛇の車列、売りが出はレジを待つ人の列に続いて、発送するスペースでも荷を抱えて待つ人の長い列。こんな光景を見たのは初めてだ。昨日のニュースで今年の山形県のサクランボの生産量は例年の6割。高気温のため、色づいてからサクランボがいい状態を保つ期間が極めて短かったと発表された。この高温傾向はしばらく続くらしいので、サクランボの産地は、さらに北の方へ移動する。品種改良などで、この傾向を止めるのは難しいらしい。コメの生産も同じことが言える。昨年の山形米は、高温のため白濁したのもが混じり、等級を落とした。かっての新潟コシヒカリはもう見るかげもない。南の果実で有名なマンゴウは、静岡で収穫できるようになっている。気候の影響は、暮らしにどれくらい影響するか、不安を覚える半年であった。