山形県最上町と宮城県の県境にある小柴山(1055m)に登った。最上町から花立峠にある林道は、かろうじて車が通れるが、ヘアピンカーブの連続で運転技量が必要だ。この登山の同行者は、運転の小野さん以下3名総勢4名である。最高齢83歳を含む男性であった。
峠に着くと、駐車スペースにはほぼ満車の10台ほどが停車していた。ほとんどが我々の目指す反対方角の禿岳へ登る仙台方面からの登山者であった。5人ほどのグループもいたので聞いてみると、現地集合ということで、車の台数が多い理由でもあった。
快晴、峠に到着した8時40分で、すでに気温は20℃を超えていた。登山道はブナや楢の林に覆われ、新緑が日差しを和らげてくれる。春蝉の鳴き声が静かな登山道に響いている。ときおり、ウグイスが人の近づくのに警戒して鳴いている。
峠から小柴山山頂までは距離で3.5キロ、標高差350mほである。標準コースタイムは登り2時間半、下り2時間となっている。登山道に日影に所々に残雪がある。沢筋には雪渓も見られる。そのため雪の前後に、カタクリやイチゲの花が咲いていて、登山の疲れを癒してくれる。さらに、ときおり吹き抜ける涼風が、汗をかいた身体に心地いい。ただ悩まされるのは、ブトなどの虫の大量発生だ。人の汗に寄ってくるのか、休憩のたびに白い衣服に虫が重なるように集まってくる。
ほぼコースタイム通りに頂上につく。最高齢のHさんがやや遅れぎみだが、追い付くのを待ちながら全員無事に登頂を果たす。スキーのリフトがあたりの緑とは不似合いにたたずんでいる。イワダラ、ウドのなどの山菜を見つけ、家への土産にする。頂上付近からは、禿岳の雄姿が望まれる。黄砂の影響か、遠くの山々は霞んでいる。日影を選んで昼食、ブトに悩ませられながら済ませる。
帰路は来た道を帰る。2時峠着。禿岳へ登ったグループはすで下山したらしく、車がなくなっていた。帰りは最上町の日帰り温泉で汗を流してリフレッシュ。
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