常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

パノラマ写真

2012年11月30日 | 日記


パノラマ写真のなかにくっきりと三角形をした千歳山が見える。春から夏にかけて、朝の散歩で登った山である。山形市の東部に街を取り囲むようにする山並が一目で見えるのは、パノラマ写真のなによりの特徴だ。パノラマモードに合わせて、カメラを移動するだけで、簡単にとれるのはデジカメの魅力である。

さらにモードを変えるとアートフィルターのジオラマ写真があるので試し撮りをする。



走っている車がはっきりと写っている。
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雪景色

2012年11月28日 | 日記


夕日に染まった雪景色。
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冬の朝

2012年11月28日 | 日記


雪の日は、日中でも薄暗い。晴れた朝は、朝日を受けて街が輝いて見える。昨日、雪が降ったと思うと、今日は好天である。しかし、明日はまた天気が崩れるとのことでまことに目まぐるしい。

神無月ふりみふらずみさだめなき時雨ぞ冬の初めなりける 詠み人知らず

「ふりみふらずみ」とは言いえて妙だ。今の言葉にすれば、降ったり止んだりと単純になるが、降ったかたと思えば止んで、止んだかと思えばまた降ってくる。昨日の雪もそうだが、この言葉のように降ったり、止んだりするのが冬の初めの雪である。

清少納言は『枕草子』で、雪を題材に、自らの漢詩の知識を吹聴している。

「雪のいと高かう降りたるを、例ならず御格子まいりて、炭櫃に火おこして、物語などして
集りさぶらふに「少納言よ、香爐峯の雪いかならん」と仰せらるれば、御格子あげさせ、御
簾を高くあげたれば、笑わせ給ふ。」

白居易の

遣愛寺の鐘は枕を欹てて聴き

香爐峯の雪は簾を撥げて看る

の対句を動作に表わしたのである。また同じ白居易の「冬の夜」の句も、宮中で口ずさまれた対句だ。深山の宿で傾ける盃の酒は、春のようだと詠んでいる。

一盞の寒燈は雲外の夜

数盃の温酎は雪中の春
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葉山

2012年11月27日 | 日記


朝、時雨のなかに雪が交じっていた。山形で見た初雪かも知れない。家の北側の遠くに見える葉山は冠雪して、白く輝いている。きのう書いた通りに平地にも雪が降ってきた。今年の冬は、初めの暖冬の予報が覆されて、寒い冬とのことだ。さすがに去年ほど寒い冬ではなさそうだが、どうなることか、年の瀬から、大寒になってみないと分からない。

虎落笛という言葉がある。俳句では冬の季語にもなっているが、虎落は竹を荒く斜め十字に組んだ垣根のことであるが、この垣根に北風が当たるとヒューヒューと風を切って音を出す。これを虎落笛といった。我が家は10階建ての集合住宅だが、風が外壁に当たると、強烈な虎落笛になる。布団のなかでこの音を聞くと、自然の営みに、ふと恐怖のようなものを感じる。

神々の空ゆく哄ひ虎落笛 渡辺千枝子

冬籠りは北国の冬にこそ似合う暮らしの様式である。雪を避けて、ひっそりと籠もり居の冬を楽しんだのは、与謝蕪村である。

うづみ火や我かくれ家も雪の中 蕪村

練炭の火鉢の灰に隠れるようにして、中へ中へと燃えていくのは練炭の特色である。蕪村は練炭のようなありようを自分の生になぞらえたのかもしれない。それにしても、練炭の赤い火は、いかに力強いものであるか。空気にも触れることなく、じっと燃え尽きるまで、部屋中にほのかな暖を広げていく。

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晩秋

2012年11月26日 | 登山


気温9℃、どんよりと曇った寒い朝。最低気温は2℃であった。滝山の山頂に、昨夜の雪がかかっているのが見える。きのうは、管理組合の総会、2年続いた役職から解放される。テーブルのしたに行火をおき、練炭の暖をとる。

木が葉を落としていく風景を見ていると、やはり季節が変わっていくのが実感できる。葉のない木はどことなく淋しい雰囲気をかもしだす。銀杏の葉が黄色に染まって落葉するさまは、淋しさをこえた美しさがある。

金色のちひさき鳥の形していてふ散るなり夕日の丘に

と詠んだのは与謝野晶子である。銀杏の落葉が終わるのを待っていたように雪がくる。明日は予報で山形に平地でも雪のマークがでている。冬篭りという言葉がぐっと現実味を帯びてくる。
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