山辺町にある玉虫沼ラベンダー園を見にいった。紫の花が咲き始めていた。富良野のラベンダー畑というわけにはいかないが、園につくと甘い香りが漂っている。日曜日のせいもあったのか、広い駐車場に車を入れるのに苦労するほど、見物客がいた。車のナンバーを見ると、大阪など県外ナンバーも多い。ラベンダーを愛する人がそれだけ多いということか。
ラベンダーは色々あるハーブのなかでも代表的な存在だ。原産地は地中海沿岸の海抜1000mもの高地である。そのため涼しく、乾燥した環境を好む。山辺の山間部にある玉虫沼のあたりは、ラベンダーの生育の適しているのであろう。寒さには強く、雪中でも冬越しが可能だ。ラベンダーの香りは、人の心をやすめる。そのため、ワインの香り付けや、ポプリにして枕に入れると、安眠の作用もあるらしい。
ラベンダーの歴史は古い。古代ローマ人は、入浴や洗濯のときこの花を入れた。ローマでとくにこの花の香りが好まれたらしい。ラベンダーは食用としても利用される。乾燥させた花穂をすり鉢ですりつぶして香りをたて、密封ビンに入れた砂糖に入れて置くと、ラベンダーの香りが移ったセンテットシュガーができる。焼きたてのパンに塗ってシュガートーストにして食べる。花の色も香りもいいのがラベンダーである。