今朝、冷え込んでこの地で初氷が観測されたという。道を歩くと、木々の紅葉が一段と美しくなり、驚かされる。畑でツルムラサキの芽につく葉が氷り、昼頃にはそれも融けてもう食べられそうもない。三株植えたものを抜こうとしたが、根のあたりの主株は太く、そこからはい出した蔓が1m近く伸びている。先端の柔らかい部分だけを採って食用にしていたので、株がこれほど大きなくなるとは想像を越えている。
行秋を踏張て居る仁王哉 漱石
山門の仁王が顔を真っ赤にして踏ん張っている仁王を詠んだ漱石の句だが、ツルムラサキが蔓を縦横に伸ばし、それに対応するように根を地中に張り巡らしている様は、畑のなかの仁王さまのようでもある。今日はおきくなってきたコマツナとコリアンダーを収穫。最後の秋ナスを採ってきた。玉ねぎの定植と豌豆の種まきを終える。あとは、ゆっくりと葉ものを収穫しながら、雑草の整理と来春に向けて畑の手入れをするばかりである。