未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

涼を求めて県北を走る 岡山県真庭郡新庄村 令和元年8月5日(月)

2019-08-09 23:52:46 | 
(新庄村 不動滝)

日中の最高予想気温が35度という猛暑日、早朝に真庭市鉄山の玉泉寺を訪ねたあと、久しぶりに、新庄村の不動滝に行ってみることにしました。訪問は2度目です。
玉泉寺から時間にして、北西に15分ほどの距離です。
道は迷うことはありませんでしたが、何と男滝(おんだき)への道が全面通行止めになっていました。仕方なく、女滝(めんだき)から歩くことにしました。

駐車場はあったようでしたが、気付かず、道路の端に車を停めて、いざ出発です。ところで、この不動滝の名称、全国にいくつもあるようで、新庄の不動滝は、「新庄不動滝」または
不動滝(男滝)、不動滝(男滝 女滝)と呼ばれて識別されています。
女滝(めんだき)は道路を降りたすぐのところにありました。小さなやさしい滝です。ここから男滝(おんだき)までは約100m、渓流の遊歩道を歩きますが、これがなかなかの景観で癒されます。
流れのそばとあって、幾分涼しく感じます。しかし、平日の朝の早い時間、途中、誰とも会いませんでした。

男滝に近づくにつれて、「ザー!」という滝の大きな音が聞こえてきます。すごい迫力です。
その存在感は半端ではありません。水量も想像以上のものでした。マイナスイオンをいっぱい吸収して不動滝をあとにしました。



女滝(めんだき)


女滝にもう少し近づいてみました。


遊歩道沿いの豊かな水の流れ、癒されます。


なかなかの景観です。


不動滝(男滝おんだき)なかなかの迫力です。


少しスローシャッターで撮ってみました。

新庄村がいせん桜通り)


新庄宿の案内板。

次に向かったのが、がいせん桜通りです。岡山県の桜の名所の中では、一番開花が遅いことで知られています。道の駅「がいせん桜新庄宿」に車を停めて、通りに向かいます。
この日の通りは、とても静か、人の姿はほとんどありません。
道の両側には、石積みの水路があり毛無山を水源とする清流が勢いよく流れています。
この、さらさらと流れる水の音が何とも心地よく、「日本の音風景百選」にも選定されています。
この水路は、古くから生活用水として使用されていたようで、水辺まで降りる数段の石段が今も多く残っています。また、水路沿いの“いけす”には、鯉が飼われていました。
その多くは、鉄柵で出ないようにしてありますが、とあるお宅では、それがなくコイは水路に出ていました。たまたま出てきた家人が、興味深そうに見ていた私に「かわいいでしょう!ちゃんとまた帰ってくるんですよ!」と教えてくれました。その言葉どおりコイはすぐに“いけす”に帰ってきました。
かつては貴重なたんぱく源として、また客をもてなすため、料理して出された時代もあったようです。



株式会社まちづくり新庄村の咲蔵家(さくらや)左と新庄宿須貝邸(右)


いけすのコイ。とにかく水がきれいです。


脇本陣木代邸


静かな通りです。


通りの両側にある水路。昔は生活用水としても使われていました。

最近のニュースで紹介されていた、宿泊施設「新庄宿 須貝邸」がありました。一日2組4名限定だとか。
散策を楽しんだ後、次の目的地、真庭市美甘の「クリエイト菅谷」に向かいましたが、最後に新庄村のおさらいです。
新庄村は、早くから「小さくても合併せずに自主独立の村を目指す」ことも決め、ただの一度も他と合併したことはありません。林業や農業の他にがいせん桜など観光資源も強みとなり、財政的にもなんとかなったのでしょう。
村の人口は、令和元年6月30日現在、918人、世帯数は386.です。
日本の郡の中では、もっとも人口が少ないのだそうです。

NPO法人“日本で最も美しい村連合”に2009年に加入。「日本で最も美しい村」の名称が使用可能となりました。
そして道の駅「メルヘンの里・新庄」は、2018.4月リニューアルし、道の駅「がいせん桜新庄宿」としてオープンしています。

恥ずかしながら、私はずっと新庄村は真庭市だと思っていました。この度の投稿で初めてその事実を知りました。真庭郡=新庄村なのですね。


(クリエイト菅谷)

帰りに、真庭市美甘のクリエイト菅谷に寄りました。
広い敷地内に、コテージやバンガロー、テントサイト、茅葺の宿泊施設に、陶芸、木工体験もできる施設がいろいろとありました。



広い園内


宿泊もできる茅葺きの家


センターハウスでは食事もできます。
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岡山県の名瀑を訪ねて その2 岩井滝(鏡野町上斎原) 平成29年7月16日(日)

2017-07-25 21:10:22 | 
(その1 布滝のつづき)
布滝からまずは奥津温泉を目指しました。ナビをセットすると、県道75線に入り車がやっと通れるような細い山道もあり少し不安でした。途中、越畑ふるさと村を経由しました。そして奥津温泉に到達。ここから標識に従い岩井滝を目指します。距離にして約20km、30分以上の道のりでした。もう鳥取県との県境近くになります。



越畑ふるさと村


たたら製鉄あと

そして岩井滝駐車場に到着しましたが、そこは臨時駐車場になっていました。以前来たときとどこか様子が違います。駐車場からすぐに岩井滝への遊歩道になっていたと思うのですが、今回は、滝の入り口まで、歩かなければなりません。一眼レフカメラと三脚持参だったので大変でした。

駐車場手前で工事中でした。


渓流沿いの遊歩道

滝の入り口まで来ると、臨時駐車場を設けている理由がわかりました。本来の駐車場の手前で大規模な排水工事をしているではありませんか。何もこのシーズンにしなくてもと思いましたが、仕方ありません。
こうして、滝の遊歩道を歩くことになりましたが、ほとんど上り坂なのでこれまた大変です。遊歩道の途中に日本の名水百選に指定された、名水「岩井」があり、一息入れてまた出発です。渓流沿いの遊歩道は、皆さん、汗だくです。とにかく湿度が高い一日でした。
巨石が見えるころ、やっと岩井滝に到着です。ちょっと無理をしてアングルのいいところを探します。



やっと滝に到着です。




岩井滝は裏見の滝として知られています。滝の裏側から見ることができるのです。今年、私は熊本県の鍋ヶ滝に行ってきましたが、滝の幅はその3分の1ほどです。資料によりますと、滝の高さは10m、幅6m、水温10度と一定の温度を保っているそうです。
(鍋ヶ滝は高さ9m、幅20m.で裏見の滝の代表例とも云われる)







そして滝の裏側へ、内側から見るとまるで水のカーテンです。涼を感じることはもちろんマイナスイオンで気分も爽快です。
シャッタースピードを変えてみたり、動画で撮影したりと、いろいろ楽しんだ後、滝をあとにしました。遊歩道を下る途中、「あと、どのくらいですか?」と尋ねられることしばしば。ただ、後にも先にも三脚を持っている人にはひとりも出会いませんでした。道路を歩いている時、尋ねられた際には、「滝入り口まで300m、滝入り口から200m」と答えたのですが、帰ってネットで調べてみると、臨時駐車場から滝入り口まで600m、滝入り口400m.計1キロとあり、びっくりしてしまいました。これから行く人は、しばらくの間、十分な覚悟が必要です、

当初の予定ではこのあと、「神庭の滝」へ行くことにしていましたが、岩井滝で予想を超えるエネルギーを費やしたため、今回は、断念することにしました。ただせっかく奥津温泉に来たので、温泉施設「花美人の里」でゆっくり湯に浸かり、のんびりと時間を過ごすことができました。運動をしたあとの温泉は最高ですね。(おわり)



上齋原 うたたねの里より





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岡山県の名瀑を訪ねて その1 布滝(のんたき)岡山県津山市 平成29年7月16日(日)

2017-07-22 18:40:21 | 
とても暑い日が続いています。この16日は全国的にも今年一番の暑さだったようです。
これだけ暑いと、なかなか出かける気にもなりませんが、ふと、滝で涼感を味わうのもいいかなと思いました。目的地は普段なかなか行く機会の少ない県北の、布滝、岩井滝、神庭の滝に決めました。最初に目指したのは、布滝です。過去、一度だけ秋に訪ねたことがありました。

岡山道「賀陽IC」から中国道「津山IC」で降り、鳥取県の県境に近い津山市阿波大高下・旧阿波村(あばむら)をめざします。この地域は、「大高下ふるさと村」として昭和49年、岡山県のふるさと村に指定されています。



ひっそりとした駐車場


滝への遊歩道

滝への道、一部細いところもありますが、比較的良く整備されています。渓流沿いの山道には幾つもの滝への標識がありました。しかし目指すのは布滝のみ。駐車場に着くと、車は、なんと神戸NOの一台だけでした。これには正直、拍子抜けしました。駐車場から遊歩道を歩くこと約5分、ザーという音とともに滝が見えてきます。こんなに短い時間で目的地に着けるというのは、ありがたいですね。







黒い玄武岩の岩肌を伝って流れる滝は、どこか網目のように見え、女性的で清くやさしく美しい、そんなイメージです。名前の由来は、流れる様子が、白い布を晒しているように見えるからだそうです。うまく表現したものですね。真正面からの撮影は位置的に難しいのですが、人が少ないのでいろんな角度からゆっくり撮影することができました。

資料によりますと、滝の高さは25m、上部には更に滑り落ちるようにして流れるナメ滝が続き、合わせると50mに及ぶそうです。岡山県内には、たくさんの滝がありますが、この布滝、豪華さ、迫力はそれほどでもありませんが、美しさでは群を抜いていると思います。ぜひお勧めしたい滝です。





こうして撮影を終えたあと、せっかくなので旧阿波村を散策して帰ることにしました。山里の盆地の中に、今でも茅葺屋根の民家があちこちに点在し、どこか懐かしい佇まいを見せています。

その中でも特に風格のある一軒の民家を発見。門構えも立派です。道路の反対側の畑で農作業をしていたご婦人に、「すみません、お宅の写真を撮らせてもらってもいいでしょうか?」と尋ねると「はい、どうぞ!」と心地よい返事が返ってきました。撮影のあと、「このお家はいつ頃建てられたものですか?」と尋ねると「400年前と聞いています」とのこと。「それは、随分古いですね」、「でも家の中は暗くてね!」と暗に、現代社会では住みにくいと言われているようでした。しかし、築400年とは、重要文化財級だと思いますが、本当でしょうか?それとも聞き間違いでしょうか。400年前の西暦1617年は江戸時代の初め頃になります。



400年前の茅葺き民家


六地蔵伝説


きれいなアジサイ







この旧阿波村エリア、ふるさと村に選定された頃に比べ、茅葺の民家は、随分少なくなったそうです。ただひとつ残念だったのが、阿波民具展示館です。休憩所も兼ねているこの建物、屋根も相当傷んでおり、開設当時の面影はなく、どう見ても廃屋状態でした。なんとか、整備し復活させてもらいたいものです。
こうして、阿波をあとにして、次に向かったのが、人気の滝、岩井滝です。とりあえずナビを奥津温泉にセットしました。(つづく)
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九州の旅2日目 日本を代表する裏見の滝 鍋ヶ滝 熊本県小国町 平成29年5月28日(日)

2017-06-09 00:51:32 | 

満車状態の駐車場


きれいに整備された遊歩道


木立の中を歩く


山鹿市で予定の時間を1時間ほどオーバーしたため、少しあせっていました。次に向かったのが、小国町の鍋ヶ滝です。
一般的に知られておらず、旅行情報誌にも紹介されていませんが、ネットで観光地を調べているとき見つけました。
近年、お茶のCMで知られ、一部の間では有名になりました。

この滝は、いわゆる裏見の滝で、滝を裏側から見ることができるのです。ナビで名前を検索してもヒットしませんが、国道387号線(日田街道)の滝への入り口にある坂本善三美術館にセットして進むと難なく行き着くことができます。
国道沿いの鍋ヶ滝の案内板は小さく、見落としやすいので注意が必要です。滝までの途中、車を交わせないような狭いところが数箇所ありますが、比較的見通しがよいのでさほど苦になりません。

滝に着くまで、あまり車は目にしませんでしたが、駐車場に着いてびっくり。第1、第2駐車場はいっぱい。おまけに道路の脇にも車があふれていました。
若いカップルが目立ちましたが、なんと西欧人のグループもいました。入場料は200円でした。
駐車場から滝までは、専用の遊歩道が整備されていて、雨でも降らなければ靴を汚すこともありません。ここが他の滝とは違うところです。
遊歩道を下ると、右方向から滝の音が聞こえてきます。



若者の姿が目立ちます。


滝の横からの撮影です。外人さんもびっくりの様子。


裏側から見るとまるで水のカーテンのようです。



裏側はまるで洞窟のようです。


反対側から見る滝

さらに進むと、滝の全景が見えてきました。落差はそれほどでもありませんが、幅は20m近くあります。真正面から撮影しようと滝つぼに近いところに三脚を構えました。そしていよいよ滝の裏側へ。奥行きは広くまるで洞窟のようです。天井からぽつんぽつんと雨だれが落ちてきます。
岡山県北にも岩井滝という裏見の滝がありますが、幅は倍以上あるでしょう。まるで水のカーテンのようです。想像以上のスケールの大きさに、「来てよかった」とうれしく思いました。まさに日本を代表する裏見の滝といってもいいでしょう。
カメラの設定を変えながら、何枚も撮影したあと鍋ヶ滝をあとにしました。




そばの名店「吾亦紅(われもこう)」


茅葺のバスの停留所


賑わう店内


コシのあるそば


お昼はそば街道のそばと決めていました。いろいろ調べたあげく「吾亦紅」というお店にしました。鍋ヶ滝から15分ほどで到着しましたが、人気店らしく20分ほど待たされました。
この街道筋にはいろいろお店があるので食べ比べてみるのもいいでしょう。こうしてお腹を満たし、続いて向かったのが、くじゅう花公園です。
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