未熟なカメラマン さてものひとりごと

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2025 第23回鞆・町並ひな祭 圧倒される太田家住宅のひな飾り 広島県福山市鞆町

2025-02-16 18:42:13 | ひなめぐり
訪問日:2025(令和7)年2月10日(月)

ひな祭が開催されているとの情報を得て、久しぶりに鞆の浦を訪ねました。主な目的地は、太田家住宅と鞆の浦歴史民俗資料館です。県道22号福山鞆線を南下し海沿いの道に出て鞆町に入ってくると山側に大きなトンネルが見えました。いよいよ来月、開通が予定されている「鞆未来トンネル」です。入口周辺の整備が急ピッチで行われていました。
いつもの渡船乗り場横の第1駐車場に車を入れました。時刻は11時過ぎ、平日でしたがほぼ満車状態でした。円福寺周辺を散策してから太田家住宅を訪ねました。


円福寺周辺をミニ散歩


駐車場から円福寺方面の路地を進むと、千鳥食堂の看板のある建物。もと遊郭だったそうです。


汀邸・遠音近音(をちこち)の玄関は、江戸時代の宿を再生したもの。宿らしい当時の雰囲気が残っています。

をちこち前を進むと

白い猫の看板

この先に何があるのか気になりますね

石段を上ると


逆光気味で見えにくいですが、このあたりにはネコがよく日向ぼっこをしています

円福寺が見えてきます


円福寺に到着です。


本殿は、かつて朝鮮通信使の上官の常宿で、いろは丸沈没事件の談判で紀州藩が宿として知られています。


後ろを振り返ると鞆港が見えます。穏やかな天気でした。白い雲が何ともいい感じです。


本堂の脇を通り抜けると、そこは、知る人ぞ知る撮影スポット。


鞆の浦の絶景を望むことができます。手前にべんてん島、その向こうに仙酔島。


ハスの上に座す石像 目の前の歴史をずっと見て来たことのでしょう。円福寺は真言宗大覚寺派の寺院です。

坂を下ると石の鳥居があります


急な石段は手すりを持たないと危険かも


右側には細い路地 道の両側には住宅がびっしりと建ち往時をしのばせます。

波止周辺を散策


波止に係留された漁船 穏やかな鞆港です。


こちらは瀬戸内海。海面がギラギラと反射しています。遠くに大きな船を発見。


水産加工場のとなりに、ひっそりと佇む陸奥稲荷神社があります。


波打ち際の波の音がとても大きく響き、印象的でした。


波止(はと) 鞆の浦には江戸時代に造られた石積みの波止が3基現存しています。


波止の先端まで歩いてみました。意外に広く感じる鞆港です。


望遠レンズで見ると、左手の山の中腹に医王寺がありました。


小高い山の上に見えるのが、鞆の浦歴史民俗資料館 下の建物は「ドラマ流星ワゴン」のロケ地です。

鞆港周辺を歩く


「汐の音(しおのね)」は、大福の専門店として人気


このカット。鞆の浦を代表する景観です。


雁木(がんぎ) 全国でも類のない鞆の浦の雁木の雄大さ。江戸時代の遺構です


細い路地を抜けると


そこには重伝建の町並みがあります

「太田家住宅のお雛さま」 2/1(土)~3/23(日)

入り口付近に町並みの通りからも見え2るように、270年前の江戸時代に作られたというひな人形がドーンと飾られていて目を引きます。母屋にはいくつもの部屋がありますが、それらすべてが、江戸時代から現代までそれぞれの時代の特色ある姿のおひな様で飾られていました。
かわいい創作ひな人形もあったり、また坪庭など目に見えるところにさりげなく飾られていたりと、女性らしい演出にとても好感が持てました。
主屋を囲むように建てられてる土蔵にも、土人形などが飾られていて目を楽しませてくれます。



裃雛(かみしもびな)江戸時代末期から明治の頃 裃を着て正座した男の子のひな人形(2段目から下)


アップです


七段飾りの見事なひな人形


子どもたちが、貝合わせやカルタ、百人一首で遊ぶ様子を一部屋を使って再現


干支の巳(シロヘビ)のおひなさま


同じく縮緬のおひなさま。後ろの子たちがかわいい。


江戸時代の有職(ゆうそく)びな


美しい内裏雛(だいりびな)


古今雛(こきんびな)江戸期 江戸生まれのおひな様


アップです 頭飾りが時代を象徴しています


燈籠にそっと飾られた小さなうさぎの夫婦びな


こちらはキツネの夫婦びな 女雛の表情が何ともいえないですね


こちらも夫婦びな 


享保雛(復元)とあります。とにかく大きい


次郎左衛門雛(江戸末期)次郎左衛門は京都の人形師


百歳びな(江戸末期)


金さん銀さんのお雛様 百歳!百歳!と聞こえてくるようです


こちらは現代アート 照明の入ったガラス製


土間の吊り飾り 華やかさを演出


時代を感じさせるお雛さま 


主屋の外に出てみました 土蔵が並んでいます。なまこ壁のサイコロのような模様が独特


釜屋


保命酒蔵 甕の上に飾られた土人形 数がすごい。保名酒屋中村家は、明治34年に廃業し、明治36年に太田家の所有となり、平成3年に重要文化財に指定されています。


ロープを使ったアート作品


ポニョのおひなさま


中庭の紅梅 つぼみがふっくらとし、しっかり春を伝えています

 これらを準備するには一体どのくらいの時間を要したのか気になって、係の人に尋ねてみました。
展示している人形は太田家のものではなく、所有者は、広島県にお住いのコレクターのもので、数十年かけて集められたものをご厚意によりお借りし展示しているそうです。
その数は膨大で、そのうち3分の1は展示しきれていないそうです。

ひな人形は木の箱に納められていて出し入れが大変、準備は箱から出すだけですが、仕舞うときはそうもいかず、それ以上に大変とのことでした。
準備は5人がかりで丸3日間、仕上げに2日間、それぞれ一日びっちり7時間かけて作業するそうです。
 外国の方の入館もあり、見た後の日本文化の感想を聞いてみたいと思いました。



次の目的地 鞆の浦歴史民俗資料館へ

そして次の目的地、鞆の浦歴史民俗資料館へ。息を切らせながら坂道を上がり、やっと着いたと思ったら、この日はなんと休館日となっていました。ひな祭り期間中は開館していると思ったのですが、事前の確認不足でした。
  眺望のよい資料館前のベンチで欧米人と見られる 若いカップルが冷たい風の中、箸を使ってお弁当を食べていたのが印象的でした。
がっかりしたあと、宮城道雄のブロンズ像にあいさつをして鞆の浦を後にしました。


鞆の代表的スポット、常夜燈前の様子


県道47号(鞆松永線)は車の離合が困難 鞆未来トンネルの開通が待たれます


急な石段を上ると


鞆の浦歴史民俗資料館 トンビが風をうまく利用して旋回しています


宮城道雄の像




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