未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

深紅のじゅうたん 國勝寺の落ちツバキ 岡山県小田郡矢掛町

2023-04-17 17:17:41 | 花の名所
訪問日 令和5年4月2日(日)

地元・山陽新聞に國勝寺のツバキが見ごろとの記事が掲載されていました。毎年、楽しみにしていますが、今年は温暖な気候がつづき少し早かったようです。
誰もいないうちにと、自宅を7時に出発し20分ほどで目的地に到着しました。

さすがにこの時間帯に他の訪問客の姿はなく、落ち着いて撮影に臨むことができます。早朝に訪ねる理由のもう一つが、陽が射すと、被写体に明暗の差ができてしまうので、その前に撮影したいというものです。



駐車場から矢掛市街地方面を望む


ソメイヨシノとカイドウの競演 青空に清々しさを感じる


カイドウのアップ 下向きに咲くさまが何とも可憐


土塀の外側の落ちツバキ


遠目に見る落ちツバキ 枝にはまだまだたくさんの椿の花


太い幹 樹齢は300年以上


光助霊神宮 吉備真備の祖母の遺骨が納められている

さて、落ちツバキですが、少し見ごろは過ぎていたようです。まるでビロードのような深紅のじゅうたんですが、落ちた一つ一つのツバキの花、やはり日にちが経つと茶色く変色してなかなかアップには耐えられません。
この日は椿まつりが開催されていて、仮設のテントが張られ、担当の人が電話でいろいろ準備の段取りを相談されていたようでした。
境内には、この天然記念物の椿のほか、いろんな種類の椿があり、またソメイヨシノやカイドウ、ヤマツツジも見ごろを迎えていて、例年になく華やかに感じました。
すぐ背後にそびえる新緑の山もすがすがしく、まるで匂ってくるようです。
撮影が終わるころ、2人の訪問者がありそろそろ引き上げることにしました。



反対側から見たところ


アップで見るとすでに変色したものが目立つ


境内には、いろんな種類の椿が植えられている


ヤマツツジも見ごろ


椿その2


めずらしい八重の純白


境内の外に出て山門を望む 頭上のソメイヨシノが美しい


境内の外、ソメイヨシノとカイドウが満開


椿その3


こじんまりとした境内 


ツバキの案内板 横に「カメリアジャポニカ」とあるが、これは一般的なツバキの学名。


最後に近寄って撮影


もう少し寄ってみる


大輪の八重の椿。1分間に一つの割合で、ポツンと音を立てて落ちる


山の若葉が目に優しい

つづいて、花桃の里へ 井原市野上町大谷地区・井原ゴルフ倶楽部近く

帰りに寄ったのが、井原市野上町のゴルフ場近くの花桃の里です。一人の男性が丹精を込めて増やされた並木が圧巻です。色は濃い目のピンクと白だけ。正式には、「源平枝垂れ桃」と言った方がいいかもしれません。色がどのように出るかは運任せ。丸々1本がピンクや白の場合もあります。道路わきの花壇と個人宅の斜面に、まるで桃源郷のように咲く姿に、車を停めて撮影する人が後を絶ちません。



道路上の花壇に植えられた花桃


逆方向から見たところ


個人宅の斜面に植えられた花桃、年々ボリュームがアップしている


スイセンも鮮明で美しい


逆方向から見たところ


青空とのコントラストが絵になる
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あこがれの奈良に行ってきました。一日目その3 藤原宮跡のコスモスを訪ねて

2022-11-06 09:27:45 | 花の名所
訪問日: 令和4年10月23日(日)

前回の石舞台古墳・稲渕の棚田につづく

(藤原宮跡のコスモス)

石舞台古墳・稲渕の棚田を訪問し、ホテルに向かう途中、橿原市内に入ったところで、はるか遠くに華やかな色のコスモス畑を見つけました。多くの人の姿も見えました。
岡山ではどこも終わったコスモスですが、今盛りとは驚きです。種をまいた時期が遅かったのでしょうか。あとで旅行ガイドを確認すると、鑑賞期間は10月初旬から末までとありました。

周辺には、多くの駐車場が見受けられましたが、どこも満車のようでした。近くの駐車場内に入り、とりあえず空くのを待っていると、10分ほどで入れることができました。
歩くこと10分弱、藤原宮跡に到着です。まずその広さに驚きます。山の麓まで続いているように見えます。コスモス畑の広さは、サッカー場2面分は十分にあるそうです。



藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)は、藤原京の中心施設である藤原宮のあったところ。


藤原京の規模は東西5.3km、南北4.8kmで、平城京(奈良)に移るまでの16年間、奈良盆地の南、今の橿原市と明日香村にまたがる地域に都がありその中心部あったのが藤原宮。一辺約1kmの中に、大極殿や朝堂院といった国をあげての儀式や政治を行う施設や天皇の住まいである内裏などがあった。


30000㎡に300万本のコスモス。藤原宮跡のまわりは、四季を彩る花々が植えられ、来る人を楽しませています




熱心に撮影する女性カメラマン






一輪だけ、こちらを見つめているような?


満開見ごろ過ぎでしょうか。夏期は10月初旬~下旬




古くから多くの歌人に愛された大和三山(畝傍山、耳成山、香久山)に囲まれた中心地にある。






大勢の人で賑わう


ファミリーも大喜び




幸せな気分になります。平成23年6月には、藤原宮跡からの大和三山の稜線の眺めが、「重要眺望景観」に指定されました。


インパクトのある赤い柱の列。天皇が仕事を行った大極殿の南門と、役人たちの仕事場だった朝堂院の東西南の門が復元されている。

多くのカップルや、ファミリーが写真を撮り合っています。愛犬を連れた人を多く見かけました。
陽はすでに西に傾き、逆光になるため東方面しか撮影できません。
大きな赤くて太いポールが建っているエリアがありました。ここが藤原宮の建物があった場所なのでしょう。ここも撮影の絶好の被写体になります。
こうして40分ほど滞在し、コスモス畑を十分に楽しんだ後、いったんホテルに向かうことにしました。実は、チェックインしたあと、橿原神宮にお参りしようと思ったのです。
(ホテルから歩いて5分の距離)
ホテルまで3㎞、10分程度で着く予定でしたが、大渋滞で30分以上かかり止む無く、神宮参拝を翌日、早朝に訪ねることにしました。

ホテルの予約は、全国旅行割が開始される前にしていましたが、割引の対象になるということで、宿泊費が5000円の割引、しかもクーポン3000円が付いてとてもラッキーでした。

「夜明けの橿原神宮参拝」につづく

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森の妖精レンゲショウマに三度出会った! 岡山県真庭市玉泉寺

2022-08-16 22:43:39 | 花の名所
訪問日:2022(令和4)年8月1日(月)

(前回=”備中松山城展望台近くでサルの集団に出会った”のつづき)
備中高松城展望台に寄り道をしたあと、急ぎ玉泉寺に向かいました。米子自動車道・湯原ICで高速を降り山道を進むこと15分、玉泉寺に到着です。時刻は、自宅を出てちょうど2時間後の8時半でした。
駐車場に他の車は見当たらず、今回もゆっくり鑑賞できると思いました。駐車場から本殿が急斜面の上に見え、青空と緑とのコントラストが実に絵になります。



駐車場から見上げる本堂


参道は石段となっています


参道脇の見ごろを過ぎたアジサイ


参道脇のアジサイ


参道脇のハンゲショウ


参道脇のシュウカイドウ


かわいい童地蔵が出迎えてくれます

参道の石段を進むと、斜面にいろんな種類のアジサイが植栽されていますが、さすがにこの時期、見ごろはすでに終わっています。山門でかわいいわらべ地蔵さんが出迎えてくれます。まず本堂にお参りをしたあと、レンゲショウマが咲く裏山に向かいます。境内には、スカシユリや季節の花々が咲いています。(このお寺は“山陽花の寺二十四か寺”に選定)


境内 参拝者やカメラマンは誰もいません


チェーンソーで制作された木製の七福神


一番奥側に建つ本堂 玉泉寺は高野山真言宗のお寺です

(境内の花たち)


ヤマユリ 


ナツズイセン


ノリウツギ


サギソウ

裏山のレンゲショウマの群生地


レンゲショウマは3分咲き程度でした。3年ぶりですが、その数、随分増えた感じがします。50株以上はあるでしょうか。山道を挟んだ、すぐ反対側のキレンゲショウマの周囲にも見ることができます。レンゲショウマの自生地は、東北から近畿地方まで、こちらのレンゲショウマはもちろん自生ではありません。こつこつと住職が手植えし増やしていったものです。風に揺れる花弁は、とても涼しげで、可憐なそのさまから「妖精」とも言われています。

三脚を準備していきましたが、花の位置が随分低いので断念、手持ち撮影に専念しました。花径わずか3cmから4cmほど、望遠で撮影しますが、風で揺れたり、花弁の厚さがうすく縁が変色したり、枯れたりと完全無垢の花弁を見つけ、撮影するのはなかなか難しいのです。何枚も撮って一枚でもお気に入りのものが見つかればと期待するしかありません。



山道の脇に植栽されたレンゲショウマ 株数推定50~100でしょうか


花茎の先に提灯のように下がる花弁


三分咲きのレンゲショウマ 今月中旬までは楽しめそうです


風に揺れる様はとても涼しげです


さらにアップで近づきます


花の直径はわずか2㎝から3㎝


清楚で可憐 森の妖精といわれるだけのことはあります


縁が傷んだり、変色したりと完全無垢の花はほとんどありません


下向きに咲くので撮影は特に困難を極めます


お気に入りの一枚です


逆光で撮った一枚


透き通るような美しさです


今度いつ会えるのでしょう


右側がキレンゲショウマの群生地


キレンゲショウマ 名前はよく似ていますがまったく別の花です。自生地として剣山が有名です。開花はもう少し先のようです


もう少し先の山道 青空が夏らしい


裏山から見る田園風景

新しく気づいたことが一つ、木の幹に括りつけられた監視用のカメラでした。株や花径を持ち帰る人がいるのでしょうか。そうであれば、これは実に残念なことです。
キレンゲショウマの見ごろは、もう半月以上あとのようです。
こうして、撮影を終え、いつものように、新庄不動滝に寄って帰ることにしました。所要時間はここから20分ほどです。
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上下あやめまつりが三年ぶりに開催されました。 広島県府中市上下町矢野

2022-06-22 21:04:54 | 花の名所
訪問日:令和4年6月12日(日)
地元新聞に、府中市上下町、矢野温泉公園四季の里で、三年ぶりにあやめまつりが開催されたとのニュースが掲載されていました。開催期間は6月11日から26日まで。18、19日にはステージイベントが開催されるとのことです。

アジサイの見ごろには少々早く、被写体の少ないこの時季、期待を持って出かけました。
入園口から一番近い駐車場はすでに満車で、上の駐車場に停めることに。入園口に移動すると左側に、ビニール製のてるてる坊主がぶら下がる売店があり、たこ焼きの出店もありました。入園料は大人400円でした。



四季の里入り口に展示されたてるてる坊主は上下保育所園児たちの手作り


たこ焼きの出店


18日、19日には、ステージイベントが開催される


広い公園、右手にしょうぶ田が見えてきた


池があり、人の姿が見えると鯉が寄ってくる


小さい葉の水生植物

とにかく公園というだけあって広い園内、きれいに管理されています。池もあり鯉が泳いでいます。畑は何枚もありゆったりとしていますが、逆にボリューム感に欠ける感じもします。
全体的に開花は5分咲き程度でしょうか。見ごろには少々早かったようです。
しかし、新聞効果は絶大で、次々に人がやってきます。
こちらの公園には、約200種、7万本のアヤメやハナショウブが植えられており、今年が何と47回目、地域の伝統的な行事となっていることがわかります。



何段にも続くしょうぶ田


美しい花菖蒲


清楚な白


いろんな色が折り重なる


ピンクの美しい花弁


「扇の的」


「出羽の里」


「春の海」


熱心に撮影する老カメラマン


「栄紫」


「桃祭」


「磯辺」

いつも思うのが、どうして“あやめまつり”かということです。アヤメの開花期は5月上旬から中旬で乾燥地を好み、次にカキツバタは、5月中旬から下旬で水中や湿ったところ、ハナショウブは6月上旬から下旬で湿ったところを好みます。ということでこの時期ならほとんどハナショウブのはずです。
また、アヤメの特徴として、色は紫一色で、外側の花びらに黄色い模様があり、他とははっきり区別がつきます。
調べてみると、次のような記述がありました。「アヤメ類の総称として、同じアヤメ科アヤメ属で多年草のハナショウブやカキツバタを含めて、アヤメと呼称する習慣が一般的に広まっている。特にハナショウブの別名は「はなあやめ」と呼ばれているため、アヤメと呼んでも間違いには当たらない。」とありました。あまりこだわらない方がいいようです。



広々とした公園内


「綾瀬川」


青い空に緑や花菖蒲が映える


アンブレラスカイ&てるてる坊主 顔を描いたのは上下南小学校の皆さん

コロナ禍も小康状態、過去数年、中止されたいろんな行事も徐々に再開されて以前の姿に戻りつつあるようです。このまま落ち着けば、自ずとコロナは消滅することでしょう。

神宮寺 広島県府中市栗柄町

せっかく府中に出たので、神宮寺に寄って帰ることにしました。広島県のアジサイ寺として有名です。


あじさい寺と書かれた大きな文字が見える


水鉢に浮かぶアジサイの花


きれいなトイレが新設


池のスイレン 


ヤマボウシの見事な花


スイレンのアップ


神宮寺入り口 鉢植えのアジサイは腰水で暑さをしのぐ

神宮寺(じんぐうじ)とは、日本で神仏習合思想に基づき、神社に附属して建てられた仏教寺院や仏堂のことを言います。
池のスイレン、毎年見事な花を付けていますが、水の循環ができていないのでしょう。花弁に泥が付着してアップでの撮影には耐えられません。この日は、猛暑の一日、地に植えられたアジサイは息も絶え絶えでした。



濃い赤とブルーが印象的


ガクアジサイ










山の斜面の遊歩道のアジサイ、水分不足で萎れ状態






神社の境内 杉の巨木が年月を感じさせてくれる
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菅原神社のカキツバタ 残念ながら見ごろを過ぎていました! 岡山県笠岡市吉浜

2022-05-20 23:45:37 | 花の名所
訪問日:2022(令和4)年5月15日

地元新聞(山陽新聞)に笠岡市吉浜の菅原神社のカキツバタの記事が掲載されていました。
確か、このところ2.3年はコロナの関係で、公開されていなかったと思います。久しぶりの訪問です。
直射日光の入らない早朝にと、自宅を6時20分後ごろ出発。現地には20分後に到着しました。臨時駐車場も用意されていましたが、この時間では神社内の駐車場にも停められるはずと思い、参道をゆっくり進みます。
駐車場に他に観光客の姿はなく、誰にも気兼ねすることなく、安心して撮影できました。

しかし、肝心のカキツバタ、やはり見ごろは過ぎているようでした。10日ごろがベストのようです。小さな池の手前に紫色をベースに、黄色、白の三色のカキツバタが咲いています。その数2000株とか。一番の見所は、カキツバタと背後にある眼鏡橋との取り合わせです。
池には、リアルな亀島があり、華を添えています。



参道を進むと真正面に迎えてくれる石の鳥居


鳥居をくぐると、左手に藤棚、正面に小さな池(御手洗池)が見えている


吉浜記念館、水洗トイレを完備している


三色のカキツバタと眼鏡橋の美しいコントラスト


少し坂の上から見たところ


紫色のカキツバタ、全体的には見ごろを過ぎていました




白色のカキツバタ


そして黄色のカキツバタ

カキツバタもさることながら、やはり一番感心するのが、花崗岩製の眼鏡橋です。二つの大きな真円はまるでコンパスで引いたような正確さ。その緻密な石の組み方にも感心します。
橋を挟んで反対側には、白いヒツジグサが咲いていました。



全円にして真円 石の組み方も完璧、高い技術力に脱帽


リアルな亀石、雑草が気になります


反対側から見るとこんな感じ


水面に映るカキツバタ


ヒツジグサの小ぶりな花弁


吉浜開拓300年記念碑 干拓により寛文元年(1661)吉浜新田が完成


眼鏡橋、見事な太鼓橋で欄干もすべて石製 岡山県の重要文化財です


本殿に続く石段


神社を守る随神門 


木造の左大臣


本殿に到着

このあと、本殿にお参りし、神社をあとにしました。約20分ほどの滞在でした。
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