未熟なカメラマン さてものひとりごと

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カキオコの港町日生と備前焼のふるさと伊部を訪ねる

2011-12-13 00:09:52 | 旅行

小腹別腹サイズのミニカキオコは食べやすい大きさ。これもアイデアですね。

日生町(ひなせちょう)の五味の市に牡蠣を買いに行こうと思い立ちました。時間があれば、帰りに備前焼の伊部(いんべ)の町をぶらりと散策して帰るつもりです。自宅を午前10時半ごろ出発。正午ごろに五味の市に着きました。広島県との県境に位置する井原市から、兵庫県との県境に位置する備前市までですから、高速を利用しても結構時間はかかります。到着すると師走の日曜日ともあって、駐車場はもちろん、停められる可能性のあるところは、どこも車でいっぱいでした。

なんとか、道路脇の空きスペースに車を停めて、市場の中へ。さすがにこの時期、牡蠣を買い求める人でいっぱいです。××丸などと書かれたブースがいくつもあり、どのお店で買おうかと迷いますが、正直、どこでも新鮮さや値段は変わらないのだと思います。四角いざるに、1000円から4000円に盛られた牡蠣がズラリ。若蠣とあるので、中ほどの比較的、お客が少ないお店で聞いてみると、「どこもそうだけど、1年目の牡蠣のことですよ」とのこと。1年で随分成長するんですね。

「中を見せてもらってもいいですか?」と聞くと「今日は、忙しくて開ける時間もなかった」と云いながら「それでは、小さいのを剥いてみましょうかね」と中を開くと実に見事なプリプリさ。思わず「へー」と声が出て感動し、即このお店で買うことにしました。そうするとすぐに、別のお客さんが寄ってきて注文するから不思議です。ビニール袋に入れ、今度はそれを新聞紙で包み、さらにビニール袋に入れてくれます。

ところで、日本の牡蠣の生産地ですが、調べたところ、一番多いのが広島県で50%、次に、宮城県の23%、岡山県は三番目で8%だそうです。宮城県は、東日本大震災で大きな被害が出て、養殖はほとんど壊滅状態となりましたから、今年のシェアは随分変わっていることでしょう。
余談ですが、スーパーなどに行くと、生食用、加熱用とありますが、この違いをご存知でしょうか?滅菌処理された海水に一定期間漬けた後、出荷されるものを生食用といい、単に海水で洗っただけのものが加熱用になるそうです。
さて、もうこれで今日の目的を果たせたので、館内をぶらりぶらりしていると、私の大好きなナマコがありました。でも青ナマコばかりのようなので、
「赤はありませんか?」と聞くと、
「赤はなかなか取れなくて数が少ないんよ」とおばちゃん。
「でも、この青ナマコも、旬なので柔らかくておいしいよ!」
「うちのお父さんは、朝も晩もおいしいと言って食べとる」
「でも、私しゃ苦手で食べたことがない」
「え、あんた食べたことがないんかいな」と仲間のおばちゃんもびっくり。
という会話が続き、どうも説得力に欠けてるな、と思いながらも結局、青ナマコ1000円を買うことに、何匹も入っているので食べきれるかなと思いながら、外に出ると、屋台でカキオコを売っていました。

カキオコというと、今年11月、姫路で開催されたB1グランプリで、日生のカキオコが堂々9位にランクインしましたね。岡山県は、1位の「ひるぜん焼きそば」2位の「津山ホルモンうどん」と大健闘したことは記憶に新しいところです。町のあちこちにカキオコの幟が立っていました。B1グランプリの宣伝効果は抜群のようですね。店の前で立って待つ人もあちこちで見かけました。
パンフレットによりますと、このカキオコは、もともと日生町の郷土料理で、日生特産の新鮮で肉厚な牡蠣をたっぷり使い、独自の焼き方で作られる牡蠣入りのお好み焼きのことだそうです。各店により工夫され、それぞれ独自の味が楽しめるとのことですので、いろいろお店を回ってみるのも楽しいですね。

さて、私はというと、この屋台で売っていた「小腹別腹サイズ」のミニカキオコ350円を買ってすぐに食べましたが、なかなかの味でした。こうして、日生滞在1時間ばかりで、次の目的地、備前焼の伊部に向かって出発です。(つづく)


(五味の市)
日生町漁協の魚市場は、「五味の市(ごみのいち)」の愛称で親しまれています。その名の通り、売り場にずらりと並んだ鮮魚を前に、漁師のおかみさんたちが、威勢のいい掛け声で勧めてくれるのです。そんな魚とおかみさんの「活きの良さ」に負けちゃって(?)いろいろ買ってしまうのも「五味の市」の醍醐味と云えるでしょう。(共同組合のHPより)


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