未熟なカメラマン さてものひとりごと

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日本のエーゲ海 牛窓を訪ねて

2012-02-16 21:38:46 | 観光名所
2月11日(土)天気が良かったので瀬戸内市牛窓まで、ドライブしてきました。井原の自宅から高速を利用して約1時間半ぐらいです。今回の目的は、オリーブ園で食用のオリーブオイルを買いたいというものでした。実は牛窓は今回で3度目なのですが、オリーブ園にはまだ行ったことがありませんでした。そこに行けば、生産直売の安価で新鮮なオリーブオイルが手に入ると思ったからです。
オリーブ園に着き、第1駐車場に車を停めた後、歩いて展望台のある建物を目指しました。急な坂道です。道の両側には、大木のオリーブが連なっています。ここまで大きくなるとは思いませんでした。中には枝を切りおとされたものがあり、防腐剤でも塗ってあるのでしょうか、黄色の切り口が異様に目立ちました。



オリーブパレスの展望台から見る牛窓の海は素晴らしい

さて、展望台の建物に着くと、その前は広い芝生広場、眼下にオリーブ畑や瀬戸内海が広がりとても壮観です。段々畑が見え、それが北海道の美瑛にも少しだけ似ていてとても絵になる景色です。すぐ前の島が、前島、その向こうに見える大きな島が小豆島。オリーブというと小豆島が一番有名ですが、結局のところ日本で大々的に栽培されているのは、小豆島のある香川県と牛窓の岡山県のようです。オリーブは地中海の温暖な地域が産地ですが、小豆島や牛窓も気候風土が似ているのでしょうか。青い空と青い海、高台には、ペンションも多くあって、牛窓の海が日本のエーゲ海と云われる理由がわかるような気もします。
建物の1階にあるショップで、目的のオリーブを購入し、3階の展望台にあがるとさらに眺望は開けます。想像以上に素晴らしい景色でした。
観光バスが入ってくると、ショップの店内は人であふれます。熟年の男性グループが、若い女性店員さんをひやかし、笑いで盛り上がっていました。


ところで、何度もこのブログで紹介させていただいていることですが、我が家にも樹齢10年以上のオリーブの木があります。うれしいことに4.5年前から実をつけるようになって、毎年3キロから5キロ収穫できるようになりました。そして試行錯誤の末、塩漬けもできるようになりました。次はオリーブオイルの抽出ですが、ネットで調べて挑戦はするもののなかなかうまくいきません。つまって濾過できないのです。そこで、簡単な器具でも売っていればと、そちらの期待もあったのですが、残念ながらこちらにはありませんでした。

次に向かったのが、牛窓の古い町並み。車を停めようと思いますが、どこも満車で、なかなか停めることができません。結局町並みの一番東側のはずれに空きスペースがあり、なんとか停めることができました。それにしても、町並みのなんと道路の狭いこと。車がやっと一台通れるぐらいの道幅しかありません。ところどころに年代を感じさせる建物も残っていますが、それらの多くが、空き家のように見受けられ、しかも傷んでいました。これは今からでもすぐに策を講じなければいけないのではと、少し心配になりました。


かつて潮待ち風待ちの港として栄えた時代があった

帰りに、もう一度ゆっくり見ることにして、お腹が減ったので先に昼食を摂ることにしました。通りの掲示板に、一帯のランチの紹介で、ホテル・リマーニが載っていました。ここなら、はずれはないと思い、入ってみることにしました。こちらは初めてでした。
当日は、日がいいのか結婚式が3組予定されているようで、ロビーにはフォーマルな衣装に身を包んだ人の姿が目立ちました。式は屋外になっており、スタッフの人が花を飾ったり、毛氈をしいたりと、準備で忙しそうでした。
それを横目に見ながらレストランに向かいましたが、そこは、和食、鉄板焼きと、とても高級なイメージです。和食が高そうだったので、奥の鉄板焼きのお店に入ることにしました。ソファで待っていると、すぐにカウンターに案内されました。シェフが手際よく材料を調理してくれます。その背後には、キラキラと波が反射する海、ヨットや漁船が行きかいます。まさに至福のひととき。たまにはこういう贅沢もいいのかなと、自問自答してしまいます。



カウンターからはすぐ目の前に海を望むことができる

お腹が膨れたところで、本蓮寺に行って見ようと思い、レストランを出ると、ロビーの海側の外では、結婚式の真最中。新郎は、消防署か警察に勤めておられる方でしょうか、肩にモールの付いた式典用の制服です。
後ろにいた人が、「変わったタキシードだな!」と言ったので思わず笑ってしまいました。陽が射して天気は晴れ晴れとしているのですが、風が冷たくて、肩が露出したウエディングドレスを着ている新婦が、風邪をひかなければいいが、とそちらが心配でした。



ナイスカップル。お幸せに!

ホテルを出て、本蓮寺に向かいました。本蓮寺は、小高い山裾にあり、江戸時代、朝鮮通信使も滞在したという由緒あるお寺です。境内はそれほど広くありませんが、石段を上がった一角には、国の重要文化財に指定されている本堂や三重塔などがあります。


本蓮寺から牛窓の町並みを見おろすことができる。

牛窓には、オリーブ園やペンションがあり、日本のエーゲ海といわれるような穏やかな海が広がって、西欧的な雰囲気がある一方、古来より、潮待ち風待ちの港として栄えた日本の古い町並みが共存する、不思議な町です。近くには、竹久夢二の生家もあります。ぜひお出かけになってはいかがでしょう!
コメント
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