倉敷の古い町並み GWともなるとご覧のような人出です。
GWの5月3日、倉敷で毎年この期間中に開催されている「ハートランド倉敷」のメインイベント「瀬戸の花嫁・川舟流し」を見に行ってきました。チボリ公園跡地にできたアウトレットモールなどの大型商業施設のため、駐車場がとても混んでいると聞き、少し離れた、倉敷中央病院の有料駐車場に停めて会場に向かいました。
商店街に入ると、かわいいバトン姿の小さな女の子が集まって、どことなくざわざわした感じでしたが、手に入れたパンフレットを見ると、まもなくこの商店街をパレードするとあり、これへの参加者なのでしょう。せっかくなので時間まで待って見ていくことにしました。倉敷小町を先頭に、倉敷市消防局、市内の各中学校のブラスバンド部など、相当な数の行進です。楽器でも、笛程度ならどうということはないのですが、ドラムや鉄琴など重いものを肩から前に提げて行進する女子中学生の姿を見ると、ちょっとかわいそうになりました。パレードが終わり、えびす通りのアーケードを抜け、本通りに出ると、一気に古い町並みが開けてきます。
近年、道路が改修されてとてもきれいになりました。GWの期間中に加えて、今年はアウトレットモールにやってきたとみられる若い人の姿も多くあり、近年にない人出です。それでも、森田酒造までやってくると、電柱はまだ地中化しておらず、道もぐっと狭くなります。吉井旅館や、提灯屋、畳屋など古い店が郷愁を感じさせてくれます。手作りの本格的な帽子のお店、倉敷汎布を売る店、懐かしい倉敷のセピア色の写真を売る店など、いくら時間があっても足りません。
そろそろ、川舟流しの時間が近づいて来たので、美観地区へ向かいました。路地に入っても白壁の蔵が続いています。美観地区の中橋付近までやってくると、相当な人垣です。倉敷川の川べりには、びっしりとカメラマンが陣取っています。前回(一昨年)来たときは、いい位置を取ろうと30分以上前から場所取りをし、随分気合も入っていましたが、今日はその気力もなく2列目後方からの撮影です。川舟流しの始まる5分前でも、菅笠でゆっくり川舟を楽しむ人がいました。(乗船ひとり300円)大観衆の注目の中で、これまた貴重な体験です。
すると間もなく、「瀬戸の花嫁・川舟流し」が始まりました。倉敷川を約20分かけて往復します。柳の緑がさわやかで、一年で一番いい季節かもしれません。白無垢姿の花嫁が、長持ち唄の歌い手と尺八の奏者とともに、ゆっくり進みます。
美しい花嫁が舟に乗って倉敷川を下ります。
船頭さんの絶妙の竿さばき、無駄な動きは一切ありません。花嫁は少し横座りで、顔はじっと動かしません。したがって撮影のチャンスは、一度、10秒ぐらいしかありません。それでも、何枚撮ったことか。せっかくいい角度で撮っても、目を閉じている場合があります。それにしても今年の花嫁役の女性は、なんと美しいことか。来た甲斐がありました。
瀬戸の花嫁・川舟流しが終わると、美観地区を一周、かわいい倉敷小町の三人が、ビラを配ったり、記念撮影に応じたりと、大変忙しくしていました。
次に倉敷天領太鼓川舟流しがあるというので、こちらも見て帰ることにしました。狭い川舟に若い男性が5人ほど乗っています。軽快な横笛の音色、リズミカルな太鼓の音、初めてききましたが、なかなかノリのいい曲です。
倉敷天領太鼓も素晴らしい。
川舟を堪能したあと、食事をして帰ることにしました。そして再び、本町へ。商店街にあった、カレーの人気店か、本町の町並みにあった蕎麦屋にしようか、迷いましたが、結局、そばの店にすることにしました。時間も15時を過ぎているので相席ですがすぐに座ることができました。私も手打ちそばを趣味でやっているので、参考までにお店のそばの味も気になるわけです。ざるそばを注文しましたが、味はなかなかのものでした。食べ終わったあと、どこのそば粉を使っているのか気になり、レジの店員さん(アルバイト?)に聞いたところ、遠慮がちに主人に尋ねてくれました。この主人、忙しいからかどうかわかりませんが、とにかく機嫌が悪いことこのうえなし。帰ってこのお店の評判をブログで確認してみると、結構手厳しいことがたくさん書いてありました。ものは言い方、店員さんにもお客さんにも気持ちのいい対応をしてもらいたい、味はいいのに惜しいことだと思いました。
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