未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

平成25年全国高校女子駅伝、有名校の実力を探る 豊川高校の巻

2013-10-17 21:32:13 | 駅伝

神戸港 本文とは関係ありません。

前回の立命館宇治高校に続いて、昨年の都大路で2位となった豊川高校を分析してみたいと思います。(例によって敬称略です。ご了承ください。))
先日の鳥取県倉吉市で開催された、くらよし女子駅伝では、ぶっちぎりの1位となりました。コースはもちろん本番とは違いますが、1時間7分台で走り、チームの実力をまざまざと見せつけた感じです。主力の2選手がいなかったとはいえ、2位の岡山興譲館に大差をつけての優勝でした。

昨年暮れの全国大会で出場したメンバーの内、鷲見梓沙、関根花観、堀優花の3名が残っています。また、本来ならメンバーに選ばれても不思議ではなかった、加治屋ななこ。森監督が、前の大会で見事な走りをした宮田佳菜代にかけたのでしょうか。それとも直前の体調で判断したのでしょうか、惜しくもメンバーから外れてしまいました。

この加治屋ななこを加えると4名、次に続くのは誰でしょうか。今年の大分インターハイに出場した神薗佳苗が有力ですが、山田日菜野、久保百合香あたりも考えられます。

それでは、直近の3000mの実績を見てみましょう!
月刊陸上競技「平成25年度100傑」10月3日判明分より 氏名 タイム 記録日の順

1.鷲見 梓沙 (2)9.07.11 9.22
2.関根 花観 (3)9.08.48 9.22
3.加治屋ななこ(3)9.09.12 8.3
4.神薗 佳苗 (3)9.23.81 6.23
5.堀  優花 (2)9.28.96 5.26
6.山田日菜野 (2)9.29.34 4.13
7.久保百合香 (3)9.40.38 6.15

アバウトですが、上位5人の平均タイムは、9分15秒となりました。
昨年の全国女子駅伝直前のタイムが、9分15秒でしたので、昨年並みの記録をすでに出していることになります。今年も、恒例の夏の高地合宿が行われたのでしょうか。すると記録からその成果が着実に出ていることを物語っています。

それでは、個々の分析をしてみましょう。
まず、最初に持ちタイム1位の鷲見梓沙です。
昨年の都大路では第3区を走り、須磨学園の福田有以とデットヒートを演じ、堂々区間新の1位となったことは記憶に新しいところです。昨年も3000mではチーム1位の9.11.30でした。9月22日に行われた、駅伝強化豊川長距離記録会女子3000mでは、9.07.11の素晴らしい記録を出しています。日本人では筑紫女学園・申水沙季に次ぐ2番目の好記録です。また大分のインターハイ1500mでは第5位、2013福岡国際クロカンでは女子ジュニアを制しています。また、くらよし駅伝では最終5区を走り2位に大差をつけての区間新記録でした。現在、豊川高校で最も活躍が期待できる選手に違いはないでしょう。そして本番ではどの区間を走るのかも興味あるところです。

次に、第2位の記録を持つ関根花観です。3000mでは、同じく駅伝強化豊川長距離記録会で昨年の記録を6秒以上上回る記録を出しています。昨年の全国大会では第4区を走り、区間2位の記録で最終5区の堀優花に1位を死守してタスキを渡しました。1年のときは仙台育英高校の2区で活躍、豊川高校に移っての最後の大会でどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。関根花観は、東京都町田市立金井中学校卒、すでに来年創設される日本郵政グループ女子陸上部に進路が決まっています。

次に3番目の記録を持つ加治屋ななこです。
先程もいいましたように、昨年の各大会にはほとんど出場し、実力はありながらもメンバーから外れてしまいました。しかし今年の大分でのインターハイでは、昨年の記録、9.20.72を大きく上回る9.09.12の記録を出しその力は確実に伸びてきています。H23年度の全国大会では、第3区を走り、区間3位の好成績を残し、経験も豊富です。

次に、神薗佳苗、昨年の高校女子駅伝では、東海大会で第4区を区間2位の記録で走っています。3000mでは、昨年の記録をわずかながら更新しています。大分のインターハイ3000mに出場しましたが、惜しくも予選で敗退しました。順当に行けばメンバーに入るのでしょうが、予断を許さない状況です。

次に、堀優花です。昨年の全国大会では、最終5区を任され、関根花観から4秒差の1位でタスキを渡されましたが、すぐのところで立命館宇治高校の青木奈波にかわされてしまいました。責任を感じて涙にくれる堀優花を、関根花観が慰めたといいます。最終区はプレッシャーも特に違います。絶対的な力を持つ留学生がいたら連覇もなったでしょう。それでも、留学生を起用しなかった昨年の豊川高校には好感が持てました。堀優花は、岐阜県高山市出身で中学時代はハンドボールの選手だったそうです。全国都道府県の岐阜県中学生代表にも選ばれています。くらよし駅伝でもいい結果を出していますのでメンバー入りは間違いないでしょう。

これに続くのが、山田日菜野、久保百合香、酒井愛菜あたりでしょうか。

しかし、大会直前の選手の状態により、森監督がどのような布陣で臨むのかまったくわかりません。上位3名の記録に続く2名のでき次第で、勝敗の行方は決まりそうです。

現在までの順位予想 (平均タイムは10月3日判明分3000m上位5名の平均)
1位 豊川高校    平均タイム 9.15.50
2位 立命館宇治高校 平均タイム 9:17:49

次回は、岡山興譲館高校を分析してみたいと思います。掲載は約1週間後の予定です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする