未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

平成25年全国高校女子駅伝 有名校の実力を探る 筑紫女学園高校(福岡)の巻

2013-11-07 21:57:44 | 駅伝

昨年の大会から 最終5区 筑紫女学園は7位、ここから園田聖子が怒涛の追い上げで3人抜きで4位となる

シリーズで連載しています「全国高校女子駅伝の有名校の実力を探る」、今回は昨年の全国大会で4位となった筑紫女学園高校をデータから分析してみたいと思います。
(敬称略、過去の駅伝記事は、カテゴリーの“駅伝”を選択ください)

先日、行われた福岡県予選では、1区を申水沙季が1位スタートしましたが、北九州市立高校の、松川涼子も5000mランキングで8位に入る実力者、両者の差はわずか10秒でした。2区の金平裕希も長距離に強い選手です。あっさり逆転、3区、4区も北九州市立高校に先行を許してしまいました。この時点で、両校の差は32秒差に広がりました。だれもが勝負あったと思いましたが、最終5区でキャプテン山下希望の力走により抜き返し、結果、33秒差をつけての勝利となりました。北九州市立高校、4区までは完ぺきでしたが、5区の一紋野女の調子が悪かったのか、あっさり抜かれてしまいました。

この筑紫女学園高校と、北九州市立高校との県代表争いは、15年前にさかのぼります。特に2007年から2010年にかけては、北九州市立高校が圧倒していました。2011年に筑紫女学園高校が巻き返し大会新で優勝し、以後三連覇しています。このように福岡県は、日本屈指の激戦区となっています。
それでは、今年の3000mの記録を確認してみましょう。
1.申水沙季 9.05.20 
2.山下希望 9.30.90
3.山下未来 9.39.25
4.楢崎夏美 9.41.86
5.清水真帆 9.51.28
6.前川唯那 9.57.39
平均タイムは、アバウトですが9:33となりました。
昨年の全国大会直前の記録 平均 9:19でしたので、相当な戦力ダウンとなっています。これから、全国大会までにどのように調子をあげてくるの興味あるところです。

さて、筑紫女学園といえば、何と言っても申水沙希です。3年生になってもパワーは落ちるどころか、ますますアップし、鹿児島女子高校の上原美幸と並んで、今や日本の高校女子中長距離会を代表する選手となりました。1500m、3000mとどの種目もこなせる逸材です。身長153㎝、体重39㎏の小さな体から、どうしてこのようなパワーが生み出せるのか不思議です。彼女のレースで一番印象に残っているのが、やはり昨年の全国大会、エースが競う1区、残り400m付近で、ギアチェンジし1500m、4:15:98のスピードで一気に抜け出したシーンです。区間新記録でインタビューに答える様子がとても幼い感じがしました。

昨年、一昨年の全国大会に出場したメンバーの内、前出の由水沙季の他、双子の姉妹、山下未来(みき)と山下希望(のぞみ)、楢崎夏美、清水真帆が残っています。
双子の山下姉妹ですが、このところ、山下希望の方が調子を上げているようです。
全国大会のメンバーですが、申水沙季、山下姉妹は確実、次に昨年の全国大会の3区で、区間4位と健闘した楢崎夏美もタイム的には、あとに続いていますので間違いはないでしょう。あとの1名、昨年の全国大会で4区を走り区間11位の清水真帆、福岡県大会で4区を走った庄村千紗都らも予想されます。
他校では、このあたりで1年生もメンバーに入ってくるのですが、筑紫女学園高校では、まったくその情報が出てきません。次年度がどのような陣容になるのか興味あるとkろです。

昨年の駅伝タイム
昨年の福岡県予選会記録 1.9.28
本年の福岡県予選会記録 1.10.39
昨年の地区大会     1.8.57
本年度のタイムは、昨年に比べ71秒遅くなっています。これは1人あたり14秒にもなってしまいます。それでも地区大会では、約30秒短縮していますので重要なことは本番直前にどのような状態に持ってくるのか、ただそれだけです。

ということで、平成25年の全国大会の予想順位は、現在のところ以下のとおりとなりました。
1位 豊川高校(愛知)
2位 立命館宇治高校(京都)
3位 興譲館高校(岡山)
4位 筑紫女学園高校(福岡)
昨年の全国大会、2時間7分~8分が史上初の8校になりました。今年は更なる激戦が予想されます。

次回は、昨年の全国大会で、5位となった大阪代表、薫英女学院高校を分析してみたいと思います。今年の薫英女学院は相当強そうです。掲載は1週間後の予定です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする