雨で境内は池のようになりました。
日曜日が出勤日となったので、月曜日の代休、今週しかないと矢掛町の圀勝寺にツバキの撮影に行ってきました。
前日のよい天気とって変わって、当日は朝から雨、それも結構な雨足でした。自宅を7時半ごろ出ましたが、ウイークデイということもあって国道は朝の通勤ラッシュ、市内はずっと渋滞気味でした。
矢掛町に入り、圀勝寺(こくしょうじ)に着いたのは8時過ぎでした。車が容易に交わせない住宅街を抜ける細い山道、対向車があっては大変と早めに出たのですが、駐車場に他の車はありませんでした。
こんな雨の早いうちから来るもの好きは、私ぐらいでしょう。椿まつりの期間中ですが、仮設テントに人の姿はありませんでした。
雨に濡れて光るツバキの葉
朝刊のエリア版に紹介される前に、と思っていましたが、土曜日にしっかり紹介されていました。このお寺のツバキは樹齢300年といわれ、大きく張り出した枝には無数の花がついています。それも大きめの深紅の八重で、落ちた花で地面はまるでビロードの絨毯のようになります。(平成13年度・21世紀に残す日本の風景遺産100選に選定)
毎年、県内外から多くのカメラマンが訪れ、地元の方もテントを張るなどし、飲み物などを接待して、この時ばかりは大いに賑わいます。
この日は、雨だけではなく風もあって傘を持っての撮影はさすがに大変でした。あまり夢中になっているとカメラが濡れているのに気付き大慌て。撮影している最中にも、ポトン、ポトンと花が落ちます。
赤い絨毯の縁には、リュウノヒゲのような植物が植えてありましたが、これが毎年のように手法が変わるので、管理されている方の気苦労もよくわかります。
人が踏み入らないように、なにか仕切りは必要だと思いますが、落ちた花との調和がなかなか難しいのです。
ここ5年ほど、毎年訪問していますが、経験からすると、その明暗の加減により撮影には晴れた日よりも曇りの日のほうがよいと思います。今日のように雨の日のツバキは、その葉がいっそう濡れて輝き増し、美しく感じられます。木は境内の土塀近くに植えられており、内側と外側の両方を楽しむことができます。こうして約20分間滞在し、同じような写真を数十枚撮って、圀勝寺をあとにすることにしました。結局最後まで雨と風はやむ事はありませんでした。
落ちたツバキの花で地面は深紅の絨毯のよう。
次に向かったのが、井原市野上町の花桃の里です。この季節、井原ゴルフ倶楽部近くの市道沿いに、ピンクや白の花桃(源平枝垂れ桃)が一斉に花を咲かせます。これは地元の方(個人)が丹精して育てられているもので、見ごろは4月の10日前後、圀勝寺のツバキと同じくして、合わせてちょうどよい被写体となります。こちらも本日の朝刊のエリア版にしっかり紹介されていました。昨年は、育てられているご当人に、いろいろ苦労話を聞かせていただきました。
市道沿いの脇に植えられた花桃
肥料や剪定ですが、特に剪定はあまり下部の枝を伸ばすと、上の方の枝まで栄養が行き届かず、特に重要とのことでした。
建物の後ろの方にも若い木が植栽されていますので、今後ますます見事な開花が期待できるでしょう。ご覧になったら、その豪華さにきっと驚かれることと思いますよ。
素晴らしいボリュームです。