これぞ世界遺産と思える姫路城天守閣の堂々たる佇まい。
青空が広がる清々しい天気となった週末の土曜日、久しぶりに出かけることにしました。行き先は、いろいろ思案したあげく、平成の大修理が終わった国宝・姫路城に決めました。再オープンしてから、半年弱、観光客もそろそろ少なくなったのではと思ったからです。
自宅を10時ごろ出発、姫路には2時間後のお昼前に到着しました。駐車場は城の南側の大手門駐車場です。ほとんど待たずに駐車できましたが満車状態でした。そしていよいよ場内へ。大手門を潜ると、右の一角に7.8匹のネコが目に留まりました。そしてネコの餌代を請う張り紙があり、その奥に依頼主と思われる老人がひとり。
お城方面に進むと、広場がありその向こうに堂々とそびえ立つ姫路城天守閣。威風堂々たる佇まい、何と美しく壮大なことか。世界遺産もうなづける白亜の建築物です。
入城口には、天守閣まで30分とありました。これは時間がかかるなと思いましたが、ここまできて帰るわけには行きません。入園料は修復前と比較し大幅アップの1,080円でした。お城の入場料としては、国内で一番高いそうです。入城口から菱門を抜けるとすぐに待ち行列に遭遇しました。石垣を眺めながら、少しずつ進むとやっと天守閣です。すぐに土足厳禁となり、ナイロン袋に履物を入れて、さらに進むと2階部分でまったく動かなくなりました。しばらくしてやっと進み始めましたが、あとは、列にしたがってひたすら前進あるのみ。大きな柱や梁は目に留まりますが、ゆっくり観賞する余裕もありません。
天守閣への待ち時間30分と示された看板
そして、急な階段を幾度と登り、やっと最上階へ、確かに抜群の眺望です。眼下に美しい姫路の街並みが広がって見えます。瓦葺の屋根のしっくいをすぐ近くで見ることができます。3月には真っ白だったしっくいもすでにグレーに変色している部分もありました。やはり、白いお城を見ることができるのは、ほんの一時のことかもしれません。一般的にお城というと、博物館となって陳列物が並んでいることが多いのですが、姫路城にはそのようなものはほとんどなく、シンプルそのものです。考えようによっては昔の姿に近いといえるのかもしれません。最上階の神社にお参りし、今度は急な階段を黙々と下っていきます。長身の外国人観光客を目にしましたが、狭くて急な階段には苦労したことでしょう。
お菊井戸をのぞいたりしながら、お城をあとにし隣接している日本庭園の好古園に向かいました。こちらのレストラン活水軒で食事をしようと思ったわけです。時刻は午後1時半ごろ。順番待ちの人が何人もいましたが、回転率がいいのかすぐに順番が回ってきました。注文したのは、冷たいそば穴子丼セット、小さな滝のある日本庭園を眺めながらの昼食は何とも贅沢な気分がしました。このあと1万坪あるという日本庭園を散策し、姫路城をあとにしましたが、このまま帰るのはもったいないと、以前から気になっていた書写山円教寺に寄って帰ることにしました。(つづく)
天守閣内にも延々と続く行列