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広島県立美術館の縮景園に面する開放的なロビー
令和元年(2019)10月8日、広島県立美術館で開催されている特別展、「入城400年記念 広島浅野家の至宝 -よみがえる大名文化―」展に行ってきました。
書画、武具、能道具、茶道具、婚礼調度などの浅野家ゆかりの名宝が一堂に展示され、見応え十分でした。
中でも、華鴒大塚美術館所蔵の、織部肩衝茶入「喜撰」は、織部自身が名付けたもので、胴部の軽いへこみ、灰釉と光沢のある黒飴釉が評判通り素晴らしいと思いました。代々の仕覆も同時に展示されており、桃山時代から続く、時の移ろいを感じることができました。
美術館を堪能したあと、せっかくなので、縮景園を見て帰ることにしました。美術館の半券を提示すると、100円で入園できます。
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回遊式庭園です。
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茅葺きの東屋、とても情緒があります。
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東屋から見る濯纓池(たくえいち)
とてもきれいに整備された園内、今回も欧米の外国人観光客の姿が多く目に留まりました。この日本庭園は、国の名勝に指定されており、広島藩浅野氏初代藩主である浅野長晟が別邸の庭園として、家老で茶人の上田宗箇に作らせたものです。
昭和20年、原子爆弾の投下により壊滅的な被害を受けましたが、昭和24年から復旧が開始され見事に復活、2020年には築庭400年を迎えます。
ひとつ残念なのは、背後にビル群がそびえ立つことですが、市内中心部であることからこれも仕方ありません。
紅葉には少し早いようでしたが、松をはじめとする緑の木々に心を洗われるようでした。ちょうど池の中ほどにある島の松の剪定作業中でした。手漕ぎボートで島に渡り、脚立で足場を固定しての作業は、とても大変そうでした。
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小島の松の剪定作業は大変です。
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見事な松です。
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園のシンボル 跨虹橋(ここうきょう)
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ゆったりと泳ぐ池のコイ
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アオサギを意識する亀2匹
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数寄屋造りの茶室・清風館(せいふうかん)
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茶室・明月亭(めいげつてい)
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造営当時の正式名称は泉水屋敷と呼ばれていました。
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ナナカマドに似た真っ赤に紅葉した枝がありました。
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秋の風情を感じさせるハギの赤い花
縮景園を散策したあと先月、「バナナマンのせっかくグルメ」で放映されていた回転寿司“すし辰”でランチをして帰ろうと思いました。番組で紹介されていたのは緑井本店でしたが、駐車と混み具合を考えて郊外のお店を探してみたところ、すし辰山本屋(可部店)があったのでそちらにしました。
すでに午後2時を過ぎており、店内に客は誰もいませんでした。お寿司もレーンには載っていませんでしたが、カウンターの中には、粋のよいお姉さんがどーんと構え、スタンバイです。
どれもおいしく、ネタも井原や福山のお店と比較して、随分大きく思えました。肉厚のバッテラは特価130円でしたが、食べ応え十分でした。
次回、広島に来ることがあったら、また寄ってみたいと思いながら、帰途に就きました。