訪問日:令和3年4月19日
お隣の町、矢掛町の旧山陽道の町並みが重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定され、合わせて、町並みの電柱・電線を地下に格納する工事も完了、さらに新しく道の駅(山陽道やかげ宿)もオープンしたというので、訪ねてみることにしました。
時刻は10時半ごろでしたが、国道486号線沿いにある道の駅の駐車場に車を入れると、すでに満車の状態でした。
道の駅の洗練されたデザインの建物、私たちが目にする道の駅の外観とは似ても似つきません。それもそのはず、こちらには特産品は一切販売されておらず、飲食店もありません。どこかファッションビルか美術館のようにも見えます。
黒を基調としたシックな佇まい、2階正面屋根は、唐破風を連想させる和のイメージ、そして一番高いところには“水見やぐら”らしき建物も見えます。
入り口を入ると、「いらっしゃいませ!」とまるでホテルのフロントにいるかのように声がかかり、施設の案内がありました。
「豪華ですね!」と声を掛けると「皆さん、そうおっしゃいます!」とのこと。この駅舎のデザインは、有名な建築家の監修によるものだそうです。
特産品のサンプルのみが陳列されていて、とてもこぎれいです。実際のお買い物は、町並みのお店でどうぞ、という趣向です。
2階に上がってみると、すぐ近くに江戸時代の町並みを俯瞰することができます。
ベンチやテーブルも設置され、来客者はゆっくり時間を過ごせるようでした。
駐車場から見る駅舎
道の駅 山陽道やかげ宿 黒を基調とした洗練されたフォルム。デザインは、岡山県出身の工業デザイナー・ 水戸岡鋭治 (みとおかえいじ)氏
エントランス なぜか手押しポンプがありました。まさか井戸があるわけでは?
1F 情報発信コーナー 特産品のサンプルがずらり
大型モニターでお店を紹介 豪華なパンフレットもたくさんありました
ゆったりとした空間 椅子も贅沢な造り
2階への階段
2階にはキッズコーナーと展望台
すぐ近くに町並みが見える。小田川も眼下に。
道の駅を見て納得した後、新しい町並みを散策することにしました。まずは、脇本陣の高草家前からスタートです。町並み、電柱が取り除かれたことで、道幅が広くゆったりとして視界が開け、通りの東西正面には、若葉で覆われた山々がとても近くに感じられました。
私が特に気に入ったのが、町並みの新しい外灯の下に架かる「山陽道やかげ宿」と書かれたタペストリーです。きりっとして雰囲気が随分変わって見えました。
脇本陣・高草家の横には、古い町家をリノベーションし新しくオープンした、「ビジターセンター問屋」があり、高草家、高草商店、問屋と連続した町並みを形成しています。
山陽新聞矢掛販売所前からスタート
大高草小路 人一人がやっと通れるほど。漆喰の壁が両側迫ってくるよう
国指定重要文化財 旧矢掛本陣高草家住宅
高草商店は、酒・食料品や和風小物のお店
美しい町並み 下の画像と比較すると随分すっきりしている
これは以前の町並み 撮影日:平成19年3月24日
(矢掛ビジターセンター問屋)
問屋(といや)は、旧山陽道矢掛宿のメイン通りに建つ古民家を再生した観光案内施設です。江戸時代には「因幡屋」という屋号で、宿場から宿場へ公用の貨客を運ぶ馬や人足などの輸送手配を行っていました。その後、民家となっていましたが、観光案内施設に生まれ変わりました。
入ってすぐの場所は吹き抜けになっており、2階に上がれば太い梁が間近に見学できます。建物や矢掛の町についての歴史が分かる展示のほか、観光パンフレットも設置されています。奥に進むと、日本庭園がありました。「通りにわ」という昔ながらの町家のつくりなのだそうです。
矢掛ビジターセンター問屋 外観
観光案内所 中は吹き抜けになっており2階にあがることもできる
和室の向こうに中庭が見える
違い棚に、床、書院と落ち着く佇まい
2階から見たところ
虫籠窓(むしこまど)窓の形も特徴的
中庭、通り庭という 伝統的な地割 奥行きが長いまさに「うなぎの寝床」
問屋横の専教寺小路 専教寺は浄土真宗本願寺派寺院
こうして、道の駅、問屋と新しい施設を見学した後、引き続き町並みを散策することにしました。1点気になったのは、やはり道の駅近くに地元の農産物直売所をがあってもいいのかなと思いました。
シーズ藤原家付近から通りの西側を見る
妻入り五軒並び 矢掛の妻入り町家の典型
やっこさんのマンホール
店先に置かれていたクレマチス
重要文化財旧矢掛本陣石井家住宅付近
本陣石井家 重要文化財の本陣と脇本陣が共に現存するのは全国でも唯一
本陣、西側部分
やかげ郷土美術館 水見やぐらが印象的
本陣前から東方面を見たところ
中町ポケットパークは癒しの空間
やかげ町家交流館
散策を終え、道の駅駐車場に帰る
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は、愛媛県松山市を訪ねます。
お隣の町、矢掛町の旧山陽道の町並みが重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定され、合わせて、町並みの電柱・電線を地下に格納する工事も完了、さらに新しく道の駅(山陽道やかげ宿)もオープンしたというので、訪ねてみることにしました。
時刻は10時半ごろでしたが、国道486号線沿いにある道の駅の駐車場に車を入れると、すでに満車の状態でした。
道の駅の洗練されたデザインの建物、私たちが目にする道の駅の外観とは似ても似つきません。それもそのはず、こちらには特産品は一切販売されておらず、飲食店もありません。どこかファッションビルか美術館のようにも見えます。
黒を基調としたシックな佇まい、2階正面屋根は、唐破風を連想させる和のイメージ、そして一番高いところには“水見やぐら”らしき建物も見えます。
入り口を入ると、「いらっしゃいませ!」とまるでホテルのフロントにいるかのように声がかかり、施設の案内がありました。
「豪華ですね!」と声を掛けると「皆さん、そうおっしゃいます!」とのこと。この駅舎のデザインは、有名な建築家の監修によるものだそうです。
特産品のサンプルのみが陳列されていて、とてもこぎれいです。実際のお買い物は、町並みのお店でどうぞ、という趣向です。
2階に上がってみると、すぐ近くに江戸時代の町並みを俯瞰することができます。
ベンチやテーブルも設置され、来客者はゆっくり時間を過ごせるようでした。
駐車場から見る駅舎
道の駅 山陽道やかげ宿 黒を基調とした洗練されたフォルム。デザインは、岡山県出身の工業デザイナー・ 水戸岡鋭治 (みとおかえいじ)氏
エントランス なぜか手押しポンプがありました。まさか井戸があるわけでは?
1F 情報発信コーナー 特産品のサンプルがずらり
大型モニターでお店を紹介 豪華なパンフレットもたくさんありました
ゆったりとした空間 椅子も贅沢な造り
2階への階段
2階にはキッズコーナーと展望台
すぐ近くに町並みが見える。小田川も眼下に。
道の駅を見て納得した後、新しい町並みを散策することにしました。まずは、脇本陣の高草家前からスタートです。町並み、電柱が取り除かれたことで、道幅が広くゆったりとして視界が開け、通りの東西正面には、若葉で覆われた山々がとても近くに感じられました。
私が特に気に入ったのが、町並みの新しい外灯の下に架かる「山陽道やかげ宿」と書かれたタペストリーです。きりっとして雰囲気が随分変わって見えました。
脇本陣・高草家の横には、古い町家をリノベーションし新しくオープンした、「ビジターセンター問屋」があり、高草家、高草商店、問屋と連続した町並みを形成しています。
山陽新聞矢掛販売所前からスタート
大高草小路 人一人がやっと通れるほど。漆喰の壁が両側迫ってくるよう
国指定重要文化財 旧矢掛本陣高草家住宅
高草商店は、酒・食料品や和風小物のお店
美しい町並み 下の画像と比較すると随分すっきりしている
これは以前の町並み 撮影日:平成19年3月24日
(矢掛ビジターセンター問屋)
問屋(といや)は、旧山陽道矢掛宿のメイン通りに建つ古民家を再生した観光案内施設です。江戸時代には「因幡屋」という屋号で、宿場から宿場へ公用の貨客を運ぶ馬や人足などの輸送手配を行っていました。その後、民家となっていましたが、観光案内施設に生まれ変わりました。
入ってすぐの場所は吹き抜けになっており、2階に上がれば太い梁が間近に見学できます。建物や矢掛の町についての歴史が分かる展示のほか、観光パンフレットも設置されています。奥に進むと、日本庭園がありました。「通りにわ」という昔ながらの町家のつくりなのだそうです。
矢掛ビジターセンター問屋 外観
観光案内所 中は吹き抜けになっており2階にあがることもできる
和室の向こうに中庭が見える
違い棚に、床、書院と落ち着く佇まい
2階から見たところ
虫籠窓(むしこまど)窓の形も特徴的
中庭、通り庭という 伝統的な地割 奥行きが長いまさに「うなぎの寝床」
問屋横の専教寺小路 専教寺は浄土真宗本願寺派寺院
こうして、道の駅、問屋と新しい施設を見学した後、引き続き町並みを散策することにしました。1点気になったのは、やはり道の駅近くに地元の農産物直売所をがあってもいいのかなと思いました。
シーズ藤原家付近から通りの西側を見る
妻入り五軒並び 矢掛の妻入り町家の典型
やっこさんのマンホール
店先に置かれていたクレマチス
重要文化財旧矢掛本陣石井家住宅付近
本陣石井家 重要文化財の本陣と脇本陣が共に現存するのは全国でも唯一
本陣、西側部分
やかげ郷土美術館 水見やぐらが印象的
本陣前から東方面を見たところ
中町ポケットパークは癒しの空間
やかげ町家交流館
散策を終え、道の駅駐車場に帰る
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は、愛媛県松山市を訪ねます。