令和元年(2019)10月12日、NHK BSプレミアムで放送された『八つ墓村』のロケ地を訪ねました。1回目は、井原市内で収録された3箇所を巡ります。
(神戸 諏訪法律事務所 ←旧中国銀行高屋支店)
最初にロケが行われたのは、高屋町の旧山陽道に面した旧中国銀行高屋支店です。設定は神戸の諏訪法律事務所になっています。
高屋は、かつて山陽道の宿駅高屋宿の置かれたところで、往時を偲ばせる伝統的な旧家や町屋が点在し、趣のある街道の景観としては、市内髄一といっても過言ではないでしょう。
旧山陽道高屋の町並み
岡山県近代化遺産・旧中国銀行高屋支店
この旧中国銀行高屋支店の建物は、岡山県近代化遺産「井原市高屋地区織物工場群」のひとつとして認定されています。当時、織物会社の倉庫で、道路側を中国銀行に貸し出していました。木造ですが、建物の外観はRC造りに似せて作られています。
内部の天井は高く、床は一段上がったフローリングで、当時の銀行の面影をそのまま残しています。
撮影されたのは、3月の初め、東京から大きなトラックで、レトロな当時の机などの事務所道具一式が運ばれ撮影が行われました。
スタッフは総勢40人ほど、中でも女性スタッフの活躍は素晴らしいものでした。重いものを平気で運んだり、脚立に上がったりと、男性顔負けの力仕事を平気でこなしていました。
本番では、車のエンジン音が入らないように、行き交う車を止めて撮影が行われました。
物語の展開ですが、新聞の尋ね人欄で自分の名前を発見した、主人公・井川辰也(村上虹郎)が法律事務所を訪ねてきたシーンです。母方の祖父・井川丑松(不破万作)」と対面し、話の途中で、その丑松が突然、血を吐いて倒れます。
放送時間はたったの5分程度ですが、撮影は丸一日かかりました。
井川辰也が諏訪法律事務所を訪ねてきたシーン NHK TVより
井川丑松が突然、血を吐いて倒れる NHK TVより
(八つ墓明神 ←美星町西水砂の眺望抜群の小さな丘)
美星町西水砂の撮影場所 左の祠が目印です。
眺望抜群でススキが生い茂る誰も立ち入らない場所です。
物語の重要なシーンとなる八つ墓明神、オープニングやエンディングで何度も登場します。撮影が行われたのは、美星町西水砂でした。
井原市中心部から、野上町経由で星の郷青空市に向かう途中、右手に高い山並みが見える付近、一面ススキ野原となっていますが、農道を少しだけ分け入ったところがその撮影地です。
目印となる石で囲われた祠があり、放送でも見え隠れします。
天気がよければ、瀬戸内海も見渡せる絶景スポットです。それほど広くなく私有地かもしれませんが、小さな公園として整備されれば、休憩所や観光スポットとして利用できるのでは、と思いました。
八つ墓明神を訪ねる金田一耕助 NHK TVより
文字通り八つの墓が並ぶ NHK TVより
(村の納屋 ←美星町 中世夢が原)
撮影の行われた山城の下にある詰所
内部の様子
井原市3つ目の撮影地は、美星町の中世夢が原です。撮影に使用された施設は、山城の物見櫓の下にある詰所でした。何度も訪れている夢が原ですが、その場所がわからず、受付で尋ねると、たぶんここだと思いますよと、教えてもらいました。
撮影されたのは、辰也と美也子(真木よう子)がタクシーで村に帰ってきたとき、濃茶の尼(木内みどり)に道をふさがれるシーン、金田一耕助(吉岡秀隆)が、村人の不満を聞く場面、そして磯川警部(小市慢太郎)が、窓から顔を出し「あの、本陣殺人事件を解決した金田一耕助名探偵ですよ」との言葉に、照れる金田一、などのシーンです。
建物の前のわずかなスペースを車道にみたてています。
辰也と美也子がタクシーで村に帰ってくる NHK TVより
同じシーン 小屋から NHK TVより
金田一耕助が村人から話を聞くシーン NHK TVより
磯川警部が突然顔を出すシーン NHK TVより
中世夢が原は、大河ドラマ「武蔵」のロケ地に使用されるなど、一般によく知られています。
鎌倉から室町時代にかけての吉備高原一帯にみられた、むらのようすが再現されています。園内から隣の施設、美星天文台、美星スペースガードセンターを望むことができます。
(次回は、その2矢掛編です)
園内から見る美星天文台
(神戸 諏訪法律事務所 ←旧中国銀行高屋支店)
最初にロケが行われたのは、高屋町の旧山陽道に面した旧中国銀行高屋支店です。設定は神戸の諏訪法律事務所になっています。
高屋は、かつて山陽道の宿駅高屋宿の置かれたところで、往時を偲ばせる伝統的な旧家や町屋が点在し、趣のある街道の景観としては、市内髄一といっても過言ではないでしょう。
旧山陽道高屋の町並み
岡山県近代化遺産・旧中国銀行高屋支店
この旧中国銀行高屋支店の建物は、岡山県近代化遺産「井原市高屋地区織物工場群」のひとつとして認定されています。当時、織物会社の倉庫で、道路側を中国銀行に貸し出していました。木造ですが、建物の外観はRC造りに似せて作られています。
内部の天井は高く、床は一段上がったフローリングで、当時の銀行の面影をそのまま残しています。
撮影されたのは、3月の初め、東京から大きなトラックで、レトロな当時の机などの事務所道具一式が運ばれ撮影が行われました。
スタッフは総勢40人ほど、中でも女性スタッフの活躍は素晴らしいものでした。重いものを平気で運んだり、脚立に上がったりと、男性顔負けの力仕事を平気でこなしていました。
本番では、車のエンジン音が入らないように、行き交う車を止めて撮影が行われました。
物語の展開ですが、新聞の尋ね人欄で自分の名前を発見した、主人公・井川辰也(村上虹郎)が法律事務所を訪ねてきたシーンです。母方の祖父・井川丑松(不破万作)」と対面し、話の途中で、その丑松が突然、血を吐いて倒れます。
放送時間はたったの5分程度ですが、撮影は丸一日かかりました。
井川辰也が諏訪法律事務所を訪ねてきたシーン NHK TVより
井川丑松が突然、血を吐いて倒れる NHK TVより
(八つ墓明神 ←美星町西水砂の眺望抜群の小さな丘)
美星町西水砂の撮影場所 左の祠が目印です。
眺望抜群でススキが生い茂る誰も立ち入らない場所です。
物語の重要なシーンとなる八つ墓明神、オープニングやエンディングで何度も登場します。撮影が行われたのは、美星町西水砂でした。
井原市中心部から、野上町経由で星の郷青空市に向かう途中、右手に高い山並みが見える付近、一面ススキ野原となっていますが、農道を少しだけ分け入ったところがその撮影地です。
目印となる石で囲われた祠があり、放送でも見え隠れします。
天気がよければ、瀬戸内海も見渡せる絶景スポットです。それほど広くなく私有地かもしれませんが、小さな公園として整備されれば、休憩所や観光スポットとして利用できるのでは、と思いました。
八つ墓明神を訪ねる金田一耕助 NHK TVより
文字通り八つの墓が並ぶ NHK TVより
(村の納屋 ←美星町 中世夢が原)
撮影の行われた山城の下にある詰所
内部の様子
井原市3つ目の撮影地は、美星町の中世夢が原です。撮影に使用された施設は、山城の物見櫓の下にある詰所でした。何度も訪れている夢が原ですが、その場所がわからず、受付で尋ねると、たぶんここだと思いますよと、教えてもらいました。
撮影されたのは、辰也と美也子(真木よう子)がタクシーで村に帰ってきたとき、濃茶の尼(木内みどり)に道をふさがれるシーン、金田一耕助(吉岡秀隆)が、村人の不満を聞く場面、そして磯川警部(小市慢太郎)が、窓から顔を出し「あの、本陣殺人事件を解決した金田一耕助名探偵ですよ」との言葉に、照れる金田一、などのシーンです。
建物の前のわずかなスペースを車道にみたてています。
辰也と美也子がタクシーで村に帰ってくる NHK TVより
同じシーン 小屋から NHK TVより
金田一耕助が村人から話を聞くシーン NHK TVより
磯川警部が突然顔を出すシーン NHK TVより
中世夢が原は、大河ドラマ「武蔵」のロケ地に使用されるなど、一般によく知られています。
鎌倉から室町時代にかけての吉備高原一帯にみられた、むらのようすが再現されています。園内から隣の施設、美星天文台、美星スペースガードセンターを望むことができます。
(次回は、その2矢掛編です)
園内から見る美星天文台
天気のいい日に行ってみます。
八つ墓明神のロケ地ですが、井原市野上町・野上小学校から星田池を経由し、美星・星の郷青空市に向かう途中の、ススキが生い茂る小高い丘の中にあります。
あまり人が立ち入らない場所です。
眺望は抜群です。
もし宜しかったら八つ墓明神の詳しい位置を教えて頂けないでしょうか?
ビデオとロケ地を見比べるのは、あんがいと楽しそうです。
『八つ墓村』は伝説もあって、かなりおどろおどしかったです。