昨年の大会の様子 NHKテレビより
師走の都大路で開催される全国高校女子駅伝まで、早くも一か月余りとなりました。有名校の実力を探る、公開されているデータをもとに、今回は京都の立命館宇治高校を分析してみたいと思います。それでは、まず全国大会の最近の成績を見てみましょう。
(例によって敬称略とさせていただきます。過去の駅伝記事は、カテゴリーから「駅伝」を選択ください。)
19回(2007年) 1位 1.07.06
20回(2008年) 3位 1.07.49
21回(2009年) 17位 1.11.47
22回(2010年) 6位 1.08.59
23回(2011年) 5位 1.08.29
24回(2012年) 1位 1.07.22
25回(2013年) 4位 1.07.55
21回大会はアクシデントがあり本来の力ではありません。こうしてみると、7分台をコンスタントに出しているところに力量を感じます。
それでは、昨年の大会を振り返ってみましょう。(学年は当時)
1区 関 紅葉 (2)区間10位 19.41
2区 安藤 富貴子(1)区間6位 12.58 全体6位
3区 橋本 紗貴 (2)区間4位 9.52 全体5位
4区 真部 亜樹 (1)区間6位 9.29 全体5位
5区 岩井 朝香 (3)区間3位 15.55 全体4位
1区でやや出遅れたものの、1年生の二人が奮闘し、唯一3年生の岩井朝香が最後に維持をみせ、惜しくも表彰台は逃したものの、4位入賞はさすがでした。そのメンバー4人が残っているのが強みです。
次に3000mの持ちタイム見てみましょう。昨年との比較です。
安藤 富貴子(2)9.10.56 ← 9.13.24
関 紅葉 (3)9.11.70 ← 9.11.70
真部 亜樹 (2)9.16.64 ← 9.32.25
小西 真亜子(2)9.25.02 ← 9.36.10
寸田 桜 (1)9.41.24
岡本 彩音 (1)9.43.64
昨年の1年生、中核の3人が順調に記録を伸ばしているのがわかります。梅原千佳、橋本紗貴の記録が上位にないのが寂しいところです。
次に、くらよし駅伝、京都府予選会、近畿地区大会をそれぞれ昨年と比較して見てみましょう。
くらよし駅伝
総合タイム 1.9.30 氏名 区間タイム 順位の順 昨年のタイム 1.9.55
1区 真部 亜樹 19.12 3位 ← 片田桃香 19.33 8位
2区 関 紅葉 13.23 1位 ← 関紅葉 13.30 2位
3区 長谷川 汀 10.27 10位 ← 橋本紗貴 10.10 2位
4区 岡本 彩音 10.32 12位 ← 岡田梨佐 09.53 2位
5区 安藤富貴子 15.56 2位 ← 酒匂友香 16.49 6位
本年最初の駅伝ということで、荻野監督のメンバーの様子見もあったものと思われます。
京都府予選会 H26年11月2日(日)
総合タイム 1.10.45 昨年 1.9.44
1区 関 紅葉 19.57 1位 ← 関 紅葉 19.43 1位
2区 安藤富貴子13.13 1位 ← 安藤富貴子 13.18 1位
3区 小西真亜子10.00 1位 ← 片田 桃華 9.52 1位
4区 橋本 紗貴10.05 2位 ← 橋本 紗貴 9.54 1位
5区 真部 亜樹17.30 1位 ← 岩井 朝香 16.57 1位
いつもながら2位以下に大差をつけての完全優勝でしたが、記録的には平凡なタイムに終わってしまいました。ただ、コースの形状のこともあり、また2位以下との競争がまったくないひとり舞台というのであれば、当然にタイムもでにくいといえるでしょう。
昨年、タイム的には、全国で10番目の成績でしたが、本番では優勝に絡む堂々の4位入賞。極めつけは平成24年の予選会、記録は1.10.11で、全体10位の成績でしたが、全国大会での結果は、1.7.22での優勝でした。
近畿高等学校駅伝大会 H26年11月16日(日)
総合タイム 1.9.7 優勝
1区 真部 亜樹 19.52 4位
2区 安藤富貴子 12.59 1位
3区 小西真亜子 9.49 1位
4区 長谷川 汀 10.25 3位
5区 関 紅葉 16.02 1位
1区、4位と出遅れたものの2区の安藤富貴子が、なんとあの中学生時代からのライバル高松望ムセンビを抜いてトップへ。4区でいったん2位に下がりますが最終5区で実力者、関紅葉が19秒の差をつけて優勝しました。
大阪の薫英女学院、兵庫の西脇工業を抑えたことは、十分チームの自信につながりました。
本番のメンバーですが、安藤富貴子、関紅葉、真部亜樹、小西真亜子は当確だと思いますが、あと一人、誰を持ってくるのか。橋本紗貴、長谷川汀、寸田桜、岡本彩音の誰なのか、興味があります。
いよいよ本番に向けてエンジンがかかってきました。地元の応援も力強い味方になってくれることでしょう。
荻野監督がどのようなメンバーを組んで、どのような戦い方をするのか、本番が楽しみです。
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