「きゃ~今日はクリスマス…」と、朝からワクワクしているミモロ。「早く夜にならないかなぁ~」とブツブツ言って過ごします。
夕暮れ時、「さぁ、行かなくちゃ~」と、弾むような足取りで出かけたのは、三条通沿いにあるお肉屋さんの「肉の荒井亭」電話075-771-3797「粟田神社」の向かい側です。



「あの~こんばんわ~」と店の中に声をかけますが、みんなとても忙しそう。小さなミモロに気づいてくれません。
この日、「肉の荒井亭」は、朝から大忙し。クリスマスの注文に追われています。ミモロは、毎年、クリスマスに、ここの「鶏の足のから揚げ」を食べるのが楽しみ。「だって、クリスマスしか食べられないんだよ~」そう、普段は、細切れのから揚げだけ。鶏の足は、24日と25日だけの限定品なのです。しかも予約をしないと売り切れに…。ミモロは、1週間前から、しっかり予約しました。
「あの~ミモロの鶏の足できてますか?」と奥さんに。「はい、今からあげますから、ちょっと待っててくださいね~」と


鶏の足のローストは、普通ですが、ダイナミックに1本丸ごとのから揚げは珍しいもの。塩コショウと粉をまぶして、油の中へ。


「どんな具合?もうすぐ揚がるの~?」と、作業する隙間から覗こうとするミモロです。
「揚げるのに10分くらいかかりますから、待っててください…」と。大きな肉を揚げるのには、経験が必要。中にしっかり火が通り、しかもジューシーさを残し、皮はパリパリに…。
ミモロがじっと見つめる中、やがて揚げ終わりました。そこに甘いミツをつけるのがポイント。


ミツで輝くから揚げは、見るからに美味しそうで、涎がこぼれそうなミモロです。
「お待ちどうさま~はい、320円です。気を付けて持って行ってくださいね~」とご主人に見送られるミモロ。

「は~い。メリークリスマス…」
と挨拶して、夜の三条通を揚げたてのから揚げを入れた袋をもって、帰ります。

「あ、ミモロちゃん、なんかサンタさんみたい…」と通りがかりの知り合いの方。

「ヨイショ…」白い袋を引っ張る姿は、まさにサンタさんのよう。

「あ、クリスマスのお花も買わなくちゃ…」とかなり遅い準備です。そこで途中の三条通と神宮道の交差点近くにあるお花屋さん「百花(モカ)」さんへ


「あの~クリスマスのお花ください…」とポンンセチアやシクラメンを見せてもらいます。


さんざん悩んだ末に、ミモロは、「お正月でも、いいお花にする」と赤いシクラメンを選びました。なかなかしっかりしています。
家に着くと、シクラメンを飾り、鶏の足のから揚げをお皿に…「いただきま~す」


「美味しい~やっぱりこれ食べなくちゃ…」ミモロの京都でのクリスマスに欠かせない味になっています。
やがて、お友達がミモロのおうちへ。

でも、みんなの関心は、京都で美味しいと評判のお店で買い集めた、シュトレンです。シュトレンは、ドイツの伝統的なクリスマス菓子で、近年、日本ではひそかなブームに。菓子店やパン屋さんでこの時期に作られるようになりました。刻んだドライフルーツやナッツを練りこんだ焼き菓子で、周囲に砂糖をまぶします。
「わー4種類もある~」





「いろんな味があるんだね~」とミモロ。はじめて食べたシュトレンをよく味わって…。
「ミモロちゃん、どれが好き?」「え~と、あの~、みんな…」とミモロ。
シュトレンには、ストレートの紅茶がぴったり。「あ~美味しかった、ごちそうさま~」とポコリと膨れたお腹を撫でます。
「きーよしーこの夜~」キャンドルを前に、ミモロは、歌を…全部食べ終わってからでいいの?ホントは食べる前にお祈りするんじゃないの?「うん…でも、いいの…きっと神様許してくださる…」と都合のいい解釈…。

「どうぞ、世界中の人が幸せに、平和に過ごせますように…」そう祈るミモロでした。

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