ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロのクリスマス。東山三条通の「肉の荒井亭」の鶏の足のから揚げやシュトレンで祝う聖夜

2014-12-26 | 日記


「きゃ~今日はクリスマス…」と、朝からワクワクしているミモロ。「早く夜にならないかなぁ~」とブツブツ言って過ごします。

夕暮れ時、「さぁ、行かなくちゃ~」と、弾むような足取りで出かけたのは、三条通沿いにあるお肉屋さんの「肉の荒井亭」電話075-771-3797「粟田神社」の向かい側です。

  
「あの~こんばんわ~」と店の中に声をかけますが、みんなとても忙しそう。小さなミモロに気づいてくれません。
この日、「肉の荒井亭」は、朝から大忙し。クリスマスの注文に追われています。ミモロは、毎年、クリスマスに、ここの「鶏の足のから揚げ」を食べるのが楽しみ。「だって、クリスマスしか食べられないんだよ~」そう、普段は、細切れのから揚げだけ。鶏の足は、24日と25日だけの限定品なのです。しかも予約をしないと売り切れに…。ミモロは、1週間前から、しっかり予約しました。

「あの~ミモロの鶏の足できてますか?」と奥さんに。「はい、今からあげますから、ちょっと待っててくださいね~」と
 
鶏の足のローストは、普通ですが、ダイナミックに1本丸ごとのから揚げは珍しいもの。塩コショウと粉をまぶして、油の中へ。
 
「どんな具合?もうすぐ揚がるの~?」と、作業する隙間から覗こうとするミモロです。
「揚げるのに10分くらいかかりますから、待っててください…」と。大きな肉を揚げるのには、経験が必要。中にしっかり火が通り、しかもジューシーさを残し、皮はパリパリに…。
ミモロがじっと見つめる中、やがて揚げ終わりました。そこに甘いミツをつけるのがポイント。
「美味しそう…」
ミツで輝くから揚げは、見るからに美味しそうで、涎がこぼれそうなミモロです。

「お待ちどうさま~はい、320円です。気を付けて持って行ってくださいね~」とご主人に見送られるミモロ。

「は~い。メリークリスマス…」
と挨拶して、夜の三条通を揚げたてのから揚げを入れた袋をもって、帰ります。
 

「あ、ミモロちゃん、なんかサンタさんみたい…」と通りがかりの知り合いの方。
「うん。これミモロのから揚げが入ってるの、プレゼントじゃないよ~」と説明を。
「ヨイショ…」白い袋を引っ張る姿は、まさにサンタさんのよう。

「あ、クリスマスのお花も買わなくちゃ…」とかなり遅い準備です。そこで途中の三条通と神宮道の交差点近くにあるお花屋さん「百花(モカ)」さんへ
「いっらしゃいませ~」
「あの~クリスマスのお花ください…」とポンンセチアやシクラメンを見せてもらいます。
「どっちにしよう?」
さんざん悩んだ末に、ミモロは、「お正月でも、いいお花にする」と赤いシクラメンを選びました。なかなかしっかりしています。

家に着くと、シクラメンを飾り、鶏の足のから揚げをお皿に…「いただきま~す」
ミモロ、お友達待たなくていいの?「だって、揚げたて食べたいんだもの…」と待ちきれず、ガブリ。
ミモロのネコとしての野性が抑えきれない瞬間でした。

「美味しい~やっぱりこれ食べなくちゃ…」ミモロの京都でのクリスマスに欠かせない味になっています。

やがて、お友達がミモロのおうちへ。
プレゼント交換をしたり、ちょこっとだけ、クリスマスの歌を歌って…。

でも、みんなの関心は、京都で美味しいと評判のお店で買い集めた、シュトレンです。シュトレンは、ドイツの伝統的なクリスマス菓子で、近年、日本ではひそかなブームに。菓子店やパン屋さんでこの時期に作られるようになりました。刻んだドライフルーツやナッツを練りこんだ焼き菓子で、周囲に砂糖をまぶします。
「わー4種類もある~」
お友達が、これぞというお店の品を集めてくれました。「じゃ、食べ比べしましょ!」と買ってきたシュトレンを、それぞれ5ミリほどにスライスして、いただくことに…。
   
「いろんな味があるんだね~」とミモロ。はじめて食べたシュトレンをよく味わって…。
「ミモロちゃん、どれが好き?」「え~と、あの~、みんな…」とミモロ。
シュトレンには、ストレートの紅茶がぴったり。「あ~美味しかった、ごちそうさま~」とポコリと膨れたお腹を撫でます。

「きーよしーこの夜~」キャンドルを前に、ミモロは、歌を…全部食べ終わってからでいいの?ホントは食べる前にお祈りするんじゃないの?「うん…でも、いいの…きっと神様許してくださる…」と都合のいい解釈…。

「どうぞ、世界中の人が幸せに、平和に過ごせますように…」そう祈るミモロでした。



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京都駅から30分。正月準備の石山寺へ、珍しい餅かざりを見に。除夜の鐘は元旦2時より先着108名

2013-12-31 | 日記

26日にお餅つきのお手伝いをした大津の「石山寺」で餅飾りが行われる30日に、ミモロは、「実際にどんな風に飾られているか見てみたいー」というので、朝、京都を出発して大津へ向かうことに…。「うわー寒い~」お正月を控えた京都は、連日、厳しい寒さ…。
車の上にも白く霜が降りています。「去年は、これほど寒くなかった気がするーブルブル…」底冷えと言われる京都の寒さが、今年はいっそう厳しく感じられます。

さて、ミモロの住む京都、岡崎エリアから大津までは、一般道路の国道1号線を進んでも30分ほど。電車なら京都駅から石山駅まで新快速で13分。そこから京阪電車に乗り換えて「石山寺駅」へ。およそ30分で到着できます。

 
入口に構える、源頼朝の寄進と言われる東大門には、大きな日の丸の旗と松飾。お正月の初詣の準備も着々と進んでいます。
 ウラジロなど正月飾りは、新しくしめなおされてご神木など注連縄に使われます。
 
ミモロは、境内の参道を通り、滋賀県最古の木造建築物とされる本堂へ。 山の斜面に建つ懸崖造りの建物は、内陣は、平安時代の建築が残り、外陣は、淀殿の寄進により増築された慶長7年(1602)のもの。建物全体が国宝です。

30日は、さすがに人影はまばら…「こんな静かな石山寺初めてかも…」

さて、本堂の内陣には、先日ミモロが丸めたお餅など使い、餅飾りがされていました。
本堂の中は、撮影禁止。でも、ミモロは、特別ご許可をいただき、撮影、その写真をお見せします。

石山寺の餅飾りは、特別なスタイル。大きな鏡餅ではなく、小さな平たい餅とミカンを積み重ねてつくります。写真は、御本尊の如意輪観音半跏像の前に供えるもので、25枚の餅が使われ、仏舎利塔 ストゥーパを象っています。
「これは、石山寺独特のものなんですよ」と、鷲尾座主さま。ミモロが丸めたお餅も、ひょっとして中に使われているかも…。また奥のピンク色の飾りは、「ハリブック」という、これも古くからのお供物。和菓子の干菓子のようなもので作られたおめでたい吉祥の品々が、金色の台座に貼られています。「ハリブックって、英語?」と首を傾げるミモロ。漢字では「貼仏供」と書きます。「なるほどー貼られたお供物、そのままなんだー」と納得のミモロ。

さて、広い石山寺、餅飾りを行う場所は、なんと118か所に及びます。30日、座主さまは、次々に餅を供えに回ります。

ところで、秘仏の御本尊、如意輪観音さまは、平安時代の作で、重要文化財。さらに日本唯一の勅封の仏様です。この勅封というのは、秘仏とされる仏像の中でも、扉が、天皇の自署の紙で封じられているもの。ご開扉を行うには、天皇の勅使が、その紙を切るのだそう。かつて、勅封の仏様は、いくつかあったものの、明治の廃仏毀釈で、唯一ここだけが現在に…。33年に1度行われるご開扉、次は2016年です。

奈良時代、御本尊は、石山寺の硅灰石という、石灰岩が高温のマグマで熱変成した岩盤の上にいらした塑像だったそう。平安時代に木造にかえられ、本堂に。

「ホント、この岩、パワー感じる…」
マグマの力を感じさせる荒々しい岩。この岩ゆえに、石山寺と言われます。この岩、そのパワーもものすごく、パワースポットとしても有名!「お詣りりしたから、新しい年へのパワーもいっぱい!」とミモロ。何度訪れても、地球のパワーを感じされる岩は、感激します。

石山寺の除夜の鐘は、鎌倉時代の建造物(重文)の鐘楼で。元旦の午前2時から、先着108名がつくことができます。撞く鐘は、なんと平安時代のもの(重文)。「撞き方も他とは違うんですよ」と石山寺の広報の方。鐘の向こう側の撞木を引っ張って撞くのだそう。「えー想像できないー」とミモロ。2階の鐘から垂らされた綱を1階で引っ張ります。
ミモロ、2時に来る?「うー起きてられない…」と、小さなミモロには、無理なよう…。「でも、平安時代の鐘が撞けて、その音が聞こえるんだ~いいかもーでも、やっぱり眠くなっちゃうー」と。

京都のお寺でも、一般参拝者が除夜の鐘を撞けるお寺もいろいろ 受付で整理券などが配布されます。
今から間に合うのは…
・高台寺 31日22時頃から受付開始
・金戒光明寺 23時頃から受付開始
・真如堂 23時45分頃から先着順
・永観堂 0時頃から一般(人数制限なし、ただし1時終了)
・誓願寺 23時頃受付開始
・壬生寺 23時40分頃から先着順
・東福寺 23時頃から受付開始
・天龍寺 23時30分頃から受付開始
・大覚寺 23時50分頃から先着順
・延暦寺 東塔 21時30分ごろ受付開始、ほか

すでに受付が終了したところは、清水寺、醍醐寺、南禅寺など

煩悩を祓いに、除夜の鐘を撞きにぜひ…。かなり冷え込むと共に、待ち時間もあるので、十分温かい服装で…

「わーあれ雪、それとも霜?」石山寺の建物の屋根には、白いものが残っています。
 

でも、山茶花の花も…「お花見ると、温かい気持ちになれるー」とミモロ。


「今日、石山寺に参拝に来てよかったかも…だって、こんなに静かだもの…」
 
心静かに、神様や仏様に、1年の無事を感謝するなら、冬至から年末も…
「今年も、無事に過ごせて、ありがとうございまーす」と、そっと感謝するミモロでした。

*「石山寺」の詳しい情報は、ホームページで

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特許庁 商標登録第5629481号 copyright 2010 Sea Hawk Japan co.,ltd All Rights Reserved.
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ミモロのご近所散歩。神宮道でのお花の展示会や、岡崎公園での「京都特B級グルメフェスタ」

2013-09-16 | 日記

台風の接近が懸念される土曜日。ミモロは、ご近所の京都東山、岡崎エリアのお散歩に出掛けました。
歩きなれた神宮道。平安神宮に通じる参道で、南に進むと知恩院や円山公園に行ける、大好きなお散歩コースです。
トコトコと歩いて、知恩院の黒門の前にある「瓜生石」という地面からちょっとだけ頭を出した不思議な石のところに来たとき、突然、足を止めて「わースゴイ!」と大きな声を…。
え?なあに?この石は、その昔、神様が御降臨なさったと言われる石。10月12日の粟田神社の「夜渡り神事」の「れいけん祭」が行われる特別な場所なのです。そこに、なにが?
「ホラー」とミモロが近づいたのは、大きな白いキノコです。「なんでこんなとこに生えてるの?」直径5センチもあろうかという大きなキノコ。「食べられるかなぁー?」ダメーミモロ触っちゃ!!どう見ても食べられそうにはないキノコです。この石の周りには、その昔、瓜が生えたそう。だから瓜生石と呼ばれます。「じゃ、キノコの茸生石だー!」と、なにか不思議な感じのするキノコ…。ミモロは、拝んでから後にしました。
一体、このキノコなんでしょ?ご存じの方は、教えてください…。

ミモロのお散歩は、いろんなことに出会います。「あれ?なにしてるの?」前に写真展をした「ぎゃらりーあーとぺーじ唯心」の前を通りかかって、中を覗きます。中では、なにやら展示の準備の真っ最中。「あ、ミモロちゃん、こんにちはー」と、三条通と神宮道の角にあるお花屋さん「MOAKA」さん。「明日から、2日間、フラワーアレンジメントのお教室の生徒さんたちと発表会をするのよ。来てねー」と。
「わーキレイ…いいなぁー」ミモロが憧れの眼差しを向けたのは、ウエディングドレス。
女の子のミモロは、やっぱり憧れているみたい…。
「なにかお手伝いすることない?」とミモロ。かえってお邪魔になるから…また、明日来ましょうね。

さて、次の日。15日は、台風がいよいよ近畿にも迫って、朝から雨模様に。予定されていたイベントの中止も…。
そんな中、平安神宮のすぐそばの「岡崎公園」では、15,6日の10:00~17:00に、「京都特B級ご当地グルメフェスタ」が開催。

この悪天候、やはり訪れる人も少な目で、みんな中央のテントの中で、お気に入りの品を食べています。

「どれ、食べようかな?」とミモロが、迷っているとき…「あれーミモロちゃん…」と声を掛けてくださったのは、粟田神社のお祭りで、剣鉾をさし上げる園さん。「こんにちはー」「今日は、娘といっしょに来てみたんだけど…」と、すごくキレイな娘さん。女優さんで、東映の太秦撮影所にいらっしゃるそう…。「また、遊びにいらっしゃいねー」と言われ、「ハイ…」と、素直にお返事。「もうすぐ粟田神社のお祭りだねー。今年も見に来る?」「はい、もちろん!また、剣鉾の練習も見に行きまーす」と、お返事。10月に入ると、毎晩のように夜20時ごろから、粟田神社の境内では、剣鉾のさし上げの練習が行われます。それを楽しみにするミモロです。

さて、再び公園にズラリと並ぶテントを見て廻るミモロ。今回の参加は、25店舗。B級グルメの祭典「B-1グランプリ」で金賞に輝いたご当時B級グルメなどが、勢ぞろいしています。
「ここ美味しそう…」ソースのにおいに誘われて、足を止めたのは、岡山の真庭市からやってきた「ひるぜん焼きそば」。

この焼きそばは、鶏肉と高原キャベツを使い、濃厚な味噌ベースによる秘伝の特製ソースで味付けされたもの。「鶏肉のやきそばって、珍しい…」、ミモロは、鼻をピクピクさせながら、じっと焼けるのを待っています。「あのー少し大盛りでお願いしまーす」と。
岡山県の真庭市蒜山(ひるぜん)は、岡山県の北部に位置し、鳥取県との県境近くの高原にあります。「電車も通ってないんですよー」と。焼きそばに使われる鶏肉や高原キャベツは、地元の食材。それをつかった地域おこしの焼きそばです。

家に持ち帰って、さっそく…「鶏肉が歯ごたえがあって、美味しい。キャベツもたっぷり入ってるし、このソースのお味もいいねー」と、すっかり気に入ったよう。

「あ、お花見に行く約束したんだったー」と、焼きそばを食べ終わったミモロは、雨の中、神宮道に。
「あ、やってるー」こちらも本日までの開催です。

ギャラリーに一歩はいると、お花の芳しい香りが…。

「わーモダンな作品…お花の種類もいろいろあるんだねー」

「きゃー今日は雨だけど、花も団子も楽しめたって感じ…」

雨の一日…ご近所歩きを楽しんだミモロです。





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