「京都の伝統工芸の品って、本当に美しい~!」とミモロが見惚れるのは、御簾です。
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10月22日の昼間。京もの認定工芸士の団体「響」のファンミーティングが、新町通にある「ギャラリー一茶亭」で開催されました。(参加費1500円)
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高辻通から新町通を南に下がって到着した会場。
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古い町屋を改装した落ち着いた雰囲気の建物です。「この路地素敵~」と言いながら進むミモロ。
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庭に面したお座敷が会場で、床の間や飾り棚、そして御簾などが来客をもてなします。
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「まずは、お茶をどうぞ~」と言われ、中国茶とお菓子を頂戴。
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一息入れたところで、いよいよ講座の始まりです。
この日は、京の神祇装束調度品の御簾を手掛ける「みす平」の前田平志朗さんが登場なさいます。
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ミモロは、一番前で熱心にお話を聞きます。
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現在、岩倉に工房を構える「みす平」は、寛政年間に京都御所の近くで創業。宮中をはじめ、神社仏閣にお品を納め、現在も宮内庁などの注文に応えています。
お座敷の襖をスクリーンに映し出された映像を見ながらお話を伺います。
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そもそも御簾は、中国から渡来したと言われ、屋内で部屋の区切りに使われ、源氏物語絵巻などにも、その姿を見ることができます。また、神社仏閣では、俗界と神聖な場所を区切る結界として用いられています。さらに、身分が高い人と会うときに直接お顔を拝見しないように下げられました。
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「夏に日除けに外に吊るすのは、すだれ。葦や蒲芯の素材を使ったものとは違うんだよね~」とミモロ。そう、実は、以前、ミモロは岩倉の工房に伺ったことがあるのです。
「ミモロちゃん、お久しぶり~」と前田さん。その時のお話もミモロの頭の中に蘇ります。
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「みす平」が作るのは、真竹を細く整え、クチナシなどで厄除けの意味のある黄色に染められた素材を使う御簾の中でも高級品。
大きな編機の前に座り、1本1本糸巻の糸で編んでゆきます。1日30~40センチしかできない根気のいる作業が何日も続くのです。
現在の課題は、需要の減少。
「今、神社などでは、御簾に代わって布の幕で結界を作るところが増えてきました」と前田さん。
需要の減少で、御簾の工房は、全国で10軒ほど、京都でも3軒しかないそう。
「注文が減ったからといって、手を動かしていないと、技術が落ちてしまうんです」と、常に手を動かすようになさっているのだそう。
また、製作される多くの御簾が機械編みのもので、「みす平」のように手編みの御簾の価値を知る人が少なくなっているのだとか。
「でも、手編みと機械編みでは、趣が異なります。見ればわかるんですが…」と。
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神社仏閣などの注文のほか、今は、ホテル・旅館などの貴賓室やロビーなどの装飾に、まさ個人住宅の注文なども幅広く答えています。
「もっと海外の人たちが、注目するといいのにね~」と思うミモロです。
「みす平」の工房の様子や工房の情報などは、ミモロのブログから見ることができます。
「ミモロ みす平」
どうぞここから…
講座の後は、ギャラリーの中を拝見。
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「いろいろお話伺えて楽しかった~」というミモロ。「また、響のイベントに来てくださいね~」と、メンバーさんに見送られるミモロです。
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「は~い、またね~ミモロ、京都の伝統工芸品大好きなんです。特にどうやって作るかに興味あります」と答えます。
<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
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