「さぁ、お迎えに行かなくちゃ~」とミモロは、8日の夕方、出かけたのは、毎年伺っている京都の北西部に位置する「千本ゑんま堂(引接寺)」です。
今出川通から千本通を北に進む場所にある真言宗の寺院で、開基に閻魔様のお手伝いをしていたといわれる小野篁。御本尊は閻魔法王であることから通称「千本ゑんま堂」と呼ばれます。
ここにご先祖様を迎えに行くのは、この地が、「化野」「鳥辺山」と並ぶ平安京の葬送地のひとつ「蓮台野」の入り口だからです。
「はい、参拝なさる方は、ここでアルコール消毒と検温お願いします~」と。
「はい、表面温度31度…お熱ありませんね~」と。ミモロの検温を顔の表面温度で…
まずは、閻魔様の大きな像が拝める本堂へ。
いつもはお目にかかれない閻魔像で、長享2年(1488)に仏師定勢によって刻まれた高さ2.4mの座像です。「すごい迫力あるんだよね~」と、怖いながらも大好きな閻魔様です。
「今日は扉空いてるからお顔が拝める~」と、久しぶりの閻魔様との再会が嬉しいミモロです。
本堂ではご住職の法要をなさる声が響いていました。やがてお出ましになったご住職。「おや、ミモロちゃん、いらっしゃい~」といつも変わらぬやさしい笑顔で迎えてくださいました。
「こんばんは~お久しぶりです。迎え鐘撞きに来ました~」とミモロ。「はい、毎年ようこそ~」
お寺に伺い、ご住職の笑顔を拝見するのが、楽しみなのです。
ところで「千本ゑんま堂」には、最近できた閻魔様がデザインされた袋に入ったオリジナルお守りが登場。
「なんか閻魔様強そうだから厄除けの効き目ありそう~」と。
さて、御精霊迎えは、薄い木の水塔婆にお迎えする方の名前や苗字を書いていただき、それを境内にある地蔵供養池に流します。
「ご先祖様~お迎えに来ましたよ~」とご挨拶。
ミモロの水塔婆は、流れに乗って、奥へと消えてゆきました。
「あの水塔婆があの世からこの世に戻る許可証になるの?」
う~そこのところはよくわからないけど、まぁお呼び出しの札みたいなものかも…。
そしてミモロは鐘撞き堂へ。「迎え鐘」を撞くのです。
通常は自分で撞く迎え鐘ですが、コロナ禍になってから、お寺の方にお願いして水塔婆の数だけ撞いていただくシステムに。
「はい、いくつですか?」と聞かれ「あの~1回です」と答え、御志納をして、お線香を供え、そして鐘を撞いていただきます。
ゴ~ンと響く鐘の音。ミモロは、その余韻が収まるまで、じっと祈り続けます。
「これでご先祖様、あの世からこの世にいらっしゃったんだよね~早くおうちに戻らなくちゃ~ご先祖様おうちに入れないよ」というミモロ。でも、ご先祖様は、鍵がなくてもおうちに入れるから大丈夫よ。
境内の一角では、仏壇に供えるお花などが売られていました。
「あの~このホウズキ、どうするんですか?」とミモロ。
「これは提灯のように飾ったり、バラバラなのはお供物のそばに置いたりするんですよ」と。
もう何年も京都に暮らすミモロですが、京都出身ではないので、昔からの習慣が今もよくわかりません。
「ふ~涼しい~」と熱中症対策とコロナ対策のための扇風機の前へ。
お寺もコロナ対策は周到にされています。
境内にある紫式部の像に挨拶して、ミモロは境内を後にしました。あの世の紫式部を成仏させるための供養塔もあります。
御精霊迎えの12日までと、御精霊送りの16日は、境内に車を駐車できません。近くのコインパークの利用を。
また、13,14,15日は、閉門です。また、お盆期間中は御朱印の取り扱いもありません。
「あ、まだ時間あるね~ちょっと別のとこにも参拝しよう~」と、千本通りを南へと進むミモロです。
*「千本ゑんま堂」の詳しい情報はホームページで
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