ある日、ミモロは、三条室町にある「永楽屋 細辻伊兵衛商店」の本店に行きました。
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ここは、創業元和元年(1615)という日本最古の綿布商。織田信長の御用商人として活躍し、「永楽屋」の屋号と細辻の姓を拝領したのだそう。
まさに日本屈指の老舗です。現在の当主は、十四世 細辻伊兵衛さん。ミモロとはお友達であり、「京都観光おもてなし大使」仲間でもあります。
以前も祇園などのお店に伺ったことがあります。
「こんにちは~」とこの日、ミモロは、お友達へのプレゼントを探しにお店を訪れました。
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まずは、アルコール消毒をしてから店内へ。
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「わ~いっぱい手ぬぐいがある~」
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店には、たくさんの種類の手ぬぐいが・・・。綿布の製造から染色、加工などを手掛け、「手ぬぐい」といえば、「永楽屋」と言われるほど、その品質とデザインの多彩さには定評があります。
「どれにしようかな~」と店内を歩き回るミモロ。でもあまりの種類の多さに迷ってしまいます。
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そんなミモロを見かねて、「ネコちゃんの手ぬぐいどうですか?」と広報ご担当の岩子さん。
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「あ、お魚食べてる~」と親近感をもつミモロ。この手ぬぐいの題は「いただきます」。それぞれの手ぬぐいには、ユニークな名前が付いているのも魅力です。
手ぬぐいは、幅の狭い織物。そして、縁には縫い目がありません。今は、タオルが家庭には普及していますが、実は、手ぬぐいは、タオルより、いろいろな用途があるのです。昔の人にとっては、必需品。水分を拭くだけなく、モノを包み、運んだり、また包帯の代りにしたり・・・
ミモロは、京都に暮らしてから、手ぬぐいを頂く機会が多く、それを毎日のように使っています。「ハンカチより大きいから、膝にのせたり、首に巻いたり、汗もたっぷり拭けるしね~。マスク替わりにすることもあるよ~」と。(ミモロの場合には、特別に小さくしてありますが・・・)
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「あの~お友達の贈り物探してるんです」とミモロ。いろいろな素敵な柄に、迷うばかり。
「永楽屋」の手ぬぐいは、明治、大正、昭和の図柄の復刻および新しいデザインのものなど多彩です。
そして、染めは、型染めとしって、色の数だけ型を作り染めてゆく、着物の型染めと同じ方法を昔から続けているのです。
今、手ぬぐいの中には、印刷により、写真なども染められる技術が普及しています。印刷の場合は、裏側が白い布のままになり、それが印刷や染めかを判別するポイントに。印刷の場合は、型がいらないので、少量の製作の場合に適しているそう。
「お友達に、ガーゼ手ぬぐいはどうですか?夏には、重宝しますよ~」と岩子さん。
「え?ガーゼ手ぬぐい?あの薄いガーゼが手ぬぐいになってるの?」とミモロ。
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手ぬぐいの素材より、薄めで、より通気性に優れたガーゼを使ったもの。ただここのガーゼは、医療用のような薄いものではなく、かなりしっかりしています。手ぬぐいと同じ幅の特製のガーゼ素材は、首に巻くスカーフのようによく馴染み使いやすいと評判。
「ほら、同じデザインで、手ぬぐいとガーゼ手ぬぐいがあるんですよ。お好みで…」
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比べてみると、その薄さがわかります。
柄もいろいろ・・・スカーフのように使うことを意識して、全体柄のものが多く用意されていました。
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「このガーゼ手ぬぐいに保冷剤包んで首に巻いたら涼しいだろうなぁ~」と想像するミモロ。
確かにそれは涼しそう…。
「これにしま~す」とミモロは、お友達に1枚、ガーゼ手ぬぐいを求めました。
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「きっと喜んでくれると思うなぁ~」と、うれしそうなミモロ。
「どうぞ、またいらしてくださいね~」と岩子さん。「は~い、また買いに来ま~す」とミモロ。
ここの製品は、オンラインショップでも購入可能です。ぜひショップを覗いてみてください。
*「永楽屋」の詳しい情報はホームページで
ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより
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