絶滅危惧II類(VU)のランです。説明板によれば、学名は「Cymbidium nagifolium」、ラン科、シュンラン属の一種と記されていました。千葉県以西の暖温帯の常緑広葉樹林の林床に自生するそうです。沖縄島以南に分布するオオナギラン(Cymbidium lancifolium)と同一種とされていたが、つくば植物園での研究結果、両者は異なる種であることが判明したと説明されていました。大変貴重な植物ですね。写真は10月4日に撮影しました。
面白い名前の蘭です。絶滅危惧IB類(EN)に指定されている貴重たランです。説明板によれば、学名は「Geodorum densiflorum」、ラン科、トサカメオトラン属の一種と記されていました。3枚の緑の葉の根元から延びた花茎の先端が下向きに曲がって、その先端に白い花が房状に咲いています。沖縄島以南の琉球列島(宮古島、伊良部島、石垣島、西表島、与那国島)および、熱帯アジア~ポリネシアまで広く分布しています。明るい林縁や草地に生えると記されていました。沖縄島がこの植物の分布域の北限だそうですが、近年個体数が激減して絶滅が危惧されているそうです。図鑑によれば、絶滅危惧IA類(CR)としているものもありました。写真は10月4日に撮影しました。
絶滅危惧II類(VU)の「シマシュスラン」です。説明板によれば、学名は「Goodyera viridiflora」、ラン科、シュスラン属の一種と記されていました。琉球列島より南、熱帯アジア~オーストラリア北部に至る常緑広葉樹林の林床に分布しているそうです。『日本の個体は海外のものに比べて小型で、変種として区別されることがある』と記されていました。花びらは茶褐色で、唇弁が斜め上の方に尖っています。その横にある2枚の花弁は下に手を広げたように堂々として反り返って見えます。薄暗い部屋で、花がとても小さくてカメラのピントを合わせるのに苦労しました。うまく撮影できませんでしたが、雰囲気を感じてください。写真は10月4日に撮影しました。
説明板によれば、絶滅危惧II類(VU)で、学名は「Spathoglottis plicata」、ラン科で、コウトウシラン属の一種と記されていました。八重山諸島以南、熱帯アジアからオセアニアに広く分布するそうです。『ラン科には珍しく、道端や荒れた草原といった不安定な環境の場所で大群落を作る』と記されていました。薄い紅紫色の花が30cmほどに伸びた花茎の先に咲いています。とてもすっきりした花の形をして美しい花です。葉はシランと似ており、細長い薄緑の綺麗な葉です。図鑑を見ると、分布域の北限としての価値があり、最近は石垣島あたりでも見ることが少なくなってきた貴重な植物であると記されていました。写真は10月4日に撮影しました。