鮮やかに色づいた「マルバノキ」です。別名は「ベニマンサク」と言われ、花がマンサク科特有の形をした小さい紅色の花で、珍しく秋の紅葉の時期に花が咲きます。花よりその紅葉が美しいことでも知られています。和名の通り丸い形をした葉が黄色や紅色に美しく紅葉して秋の日差しに映えます。説明板によれば、我が国の中部地方以南の本州と四国に分布し、学名は「Disanthus cercidifolius」、マンサク科、マルバノキ属の落葉低木です。写真は10月23日に撮影しました。
秋の紅葉をもう一枚ご覧ください。鮮やかに紅く色づいたドウダンツツジです。どうダンツツジは、春の黄緑色の葉を楽しみ、夏前頃に美しい花を見て、秋には写真のような鮮やかな紅葉を見ることができます。つくば植物園の中央の講演の花壇に植栽されています。写真は10月23日に撮影しました。
つくば植物園の紅葉です。植物園の中央付近にある「カイノキ」が一部紅葉をしていました。ウルシ科の落葉樹で、紅葉するととても美しくなります。もう少しするとさらに紅く(木によっては黄色くなるものもある)色づくことでしょう。説明によれば、中国原産で、学名は「Pistacia chinensis」、ウルシ科、ランシンボク属の落葉高木です。学問の聖木としても知られています。説明板には鑑賞にするほか、食用にもされるとあります。図鑑を見ると、若葉をお茶にして飲用としたり、野菜として食用にすることがあるそうです。写真は10月23日に撮影しました。
10月23日は「霜降」いよいよ霜が降りて冬支度の始まりですね。久しぶりにつくば植物園へ行きました。秋の深まりとともに、一部紅葉が進んでいました。観察路脇にある大きな「アメリカフウ」の木の葉が見事に紅葉して緑の草の上に落ちていました。真に鮮やかな色彩で、思わずシャッターを切りました。「アメリカフウ」の木は、北アメリカ東部に分布し、学名は「Luguidamber styraciflua」、マンサク科の落葉高木です。春先には新緑が、夏は比較的大きい葉が風に揺れて日陰を提供してくれます。そして、晩秋には見事に赤や黄色に色づく葉が楽しめます。写真は10月23日に撮影しました。
絶滅危惧IA類(CR)に指定されている「マツムラソウ」です。黄茶色の長い釣鐘状の花が特色で、美しいですね。つくば植物園の絶滅危惧種植物展示会場で見つけました。説明によれば、学名は「Titanotrichum oldhamii」、イワタバコ科で、国内では琉球列島の石垣島、西表島だけに分布すると記されていました。個体群が非常に少ない上に園芸目的での採取や環境破壊でこの植物が激減していると説明されていました。大切に保存して欲しいものです。写真は10月12日に撮影しました。
奥久慈シリーズの最後は、白い大きなダリアです。多くの民家の菜園には色とりどりの大型のダリアが植えられていました。その中でも純白で花弁が多く、くっきりしていた花が写真のダリアです。道行く人の目に触れる道路沿いに植えられて、多くの観光客の心を癒してくれたことでしょう。写真は10月18日に撮影しました。
奥久慈まで出かけた際に、農家の畑で見事に咲き始めた黄色い菊を見かけ撮影しました。近づいてみると、菊の香りが辺り一面に漂っており、まさに菊香る秋を実感しました。これから出荷されるものでしょうが、畑一面に咲き始めていました。ハウスの中の電照菊とはまた違った自然の花の良さがありますね。写真は10月18日に撮影しました。
つくば植物園の海岸植物花壇で咲いていました。白い花弁に中央の黄色い管状花が際立って美しい花です。葉は、写真のように厚みがあり光沢もあります。茨城県あたりから北へ青森県にかけての太平洋沿岸に分布し、学名は「Nipponanthemum nipponicum」、キク科、ニッポナンテマム属の多年草です。わが国固有の種です。英語名は「Nippon daisy」だそうです。大切にしたいものです。写真は10月12日に撮影しました。
つくば植物園で見かけました。筑波山に生育する植物花壇にありました。説明板によれば、学名は「Aconitum tsukubense」、キンポウゲ科、トリカブト属の多年草です。図鑑を見ると、関東から中部地方の山地・高原や、丘陵地などに分布するようです。青紫色をした「鳥兜」を被ったように見えますね。白い花もたまにあるようです。全草が有毒ですから、近づく時は注意を要します。写真は、10月12日に撮影しました。
霞ヶ浦のほとりであちこちに咲いています。ソバの花に似ていますが、花の色が美しく草むらで見るとびっくりするほどです。日本や朝鮮半島、中国の湖沼の岸辺あたりに分布し、学名は「Polygonum thunbergii」、タデ科、イヌタデ属の一年草です。葉が独特の形をしており、一見すると牛の額の様にも見えることから、別名を「牛の額」と呼ぶそうです。良く観察すると確かにそのようにも見えます。写真は10月12日に撮影しました。
つくば植物園のサバンナ温室の外側の花壇で咲いています。真紅の美しい花が魅力的です。説明板によれば、メキシコ原産で、学名は「Salvia elegans」、シソ科サルビア属の常緑低木です。この植物は、名前の通り、葉を触るとパイナップルのようなとても良い香りがします。花もサラダに添えて食用にされるとありました。また、香りが良いことから、ドライフラワーやポプリ、あるいはハーブティーなどとして利用されるそうです。写真は10月12日に撮影しました。
奥久慈まで足を延ばして、紅葉を探しに行きましたが、今年はまだ紅葉していませんでした。道端にあるリンゴの木を見つけて撮影しました。美味しそうなリンゴですね。直売所で買って食べてみましたが、天候に恵まれてとても出来の良い甘いリンゴでした。リンゴが枝いっぱいに実っている写真も珍しいと思い掲載してみました。写真は10月18日に撮影しました。
つくば植物園で大きくなった木があり、多くの花が咲いていました。山茶花よりは小さくて白い花と多数の黄色い雄しべなどが美しい素朴な花です。説明板によれば、中国原産で、学名「Camellia sinensis」、ツバキ科、ツバキ属の常緑低木です。葉は「お茶」として飲料にしますから、おなじみの植物ですが、意外と花を見ることは少ないように思いますので、掲載しました。昨年は軽井沢からの帰りに碓氷峠付近で撮影したものを掲載しています。写真は10月12日に撮影しました。
直径1.5cm程度の小さい白い花がとても可憐です。本州(北限は岩手辺り)から四国・九州の山などに広く分布する植物です。地域によっては「山白菊(ヤマシロギク)」と呼ぶところもあるようです。つくば植物園の筑波山に生育する植物花壇で見かけました。説明板によれば、学名は「Aster ageratoides subsp. leiophyllus」、キク科シオン属の多年草です。写真は10月12日に撮影しました。
絶滅危惧種IB類(EN)に指定されている貴重な花です。つくば植物園で咲いていました。薄紫色をした草丈が低い野菊です。説明板によれば、学名は「Aster kantoensis」、キク科、シオン属の多年草です。学名でもわかるとおり、わが国の関東地方の固有種です。図鑑を見ると、多摩川などの東京・神奈川の一部の河原と栃木県の一部の河原に生息が確認されているだけのとても貴重な花です。ダムができて洪水が減り、河川改修などで生育地が減ったこと、他の植物に生育地を奪われたことなどが原因で、激減しているようです。現在保護地域を設けたりして保護されているようです。大切に保護してもらいたいですね。写真は11月1日に撮影したものに更新しました。