曇りがち。
風は立てども、蒸し暑い。夜半より雨・・・。
朝というか・・・午前中の遅い時間(10時頃)。
寝ぼけた私が、自室の襖をあけると・・・そこに、なにやら、白い物体があった。
スーパーのレジ袋がなんで、こんなところに、あるのだろうか・・・と思った。
とにかく、寝起きは、最悪で、よく目が覚めていないうえに、足許もおぼつかない状態なので、頭も半分以上は、眠っているから、思考力ゼロの状態と言っていいかもしれない。
・・・この白い物体は、なんぞや・・・?
よくみると、大きな白い猫であった・・・。
ありゃありゃ?・・・何処から侵入したものか・・・。
この白い猫は、以前から、裏の雑木林や我が家の庭に出没している・・・ものすごく人懐こい猫である。
真っ白な大きな身体の長いしっぽの持ち主で、青い瞳が印象的な美猫である。
『別嬪さんやね。』
白い大猫は、フローリングの床の上に、コロンと転がると、お腹をみせて、親愛の情を示した。
ノラ猫なのに、警戒心が、全く無く、こんなに人懐こい。
綺麗な猫だから、以前は、誰かに、飼われていたのだろう。
薄いピンク色の耳と鼻と肉球。
ウチにくる猫は、不細工なヤツが多いけれど、飛び切りの美形だ。
ウチは、雑木林の中の一軒家だから、動物を投棄していく不逞の輩が絶えない。
隣家の姪が飼っている黒猫も、捨て猫らしいが、私をみると唸り、威嚇するのに、この白い猫は、なんて、人懐こいのだろうか・・・。
こんなに綺麗な猫だもの。きっと人間から、可愛がられていたのだろう。
ひとしきり、遊んで、玄関から、外に出した。
抱っこすると、ずっしりと重たい・・・大きな白い猫。
青い瞳が、それはそれは、美しい猫。
青と白の・・・邂逅。