終日、雨。
『凄いもの見せてあげるね。』
旧軽銀座のさまざまなショップの中で、相方お気に入りのギャラリーへ。
店舗は、小さい。
ショウウィンドウには、ダイヤ、サファイヤ、ルビーのリングやネックレス。
アンティークジュエリーを展示販売しているギャラリーであった。
おお・・・!確かに凄い。
値段が、凄い・・・千二百万円・・・5カラットダイヤ。
欧州のアンティークジュエリーも、玉石混合なれども、このショップの宝飾品は、どれも凄い。
まず、ダイヤモンドが違う・・・というより、私は、こういうダイヤモンドを実際に見たことが無かった。
相方曰く。
光り方が違うし、台座に使用する金属が、宝石の邪魔になっていない・・・あたりが凄いらしい。
ショップの奥のガラスケースの中の時計なども見せてもらう。ショーメ・・・と言えば、かのナポレオン御用達の宝石商マリー・ニトーが、創始者だったか。
19世紀のエナメルの技法、ダイヤを散りばめたアーム。とても可愛らしい。こちらも、お値段二百万円だとか・・・。
全て、オーナーが、欧州で、買い付けしてきた一品らしい。
まだダイヤモンド研磨の技術が確立されていない頃のローズカットダイヤでも、こんなに光るのか・・・。
高額なダイヤモンドのリングなど、装着させていただく。
私の指でいいのか・・・このダイヤ達。
心癒される輝き・・・100年以上の時を隔ててもなお輝き続ける宝飾品。
本物の宝飾品とは、こういうモノを言うのだろうなぁ・・・と思う。
私には、見るだけで充分。
第一、この恰好では、宝石が泣く。
私には、分相応の屑ダイヤで、充分だ・・・。
実家が、宝石商の相方は、よいものを見慣れているから、私の屑ダイヤなどに何の価値も見いだせないだろう。
でも、私は、屑でも、この可愛いダイヤが好きだから、コレでいいのだ・・・でも、今度生まれてくるのだったら、こういうアンティークな宝飾品の似合うお姫様に生まれたいね・・・などと、馬鹿な想像をする。
数百万単位の宝飾品を見せていただいたあとは、ちょっとガンバレば、手の届く・・・十数万円のリングなどみせてもらう。
それでもあのカナリアイエローのメレダイヤは、凄い。
まっ・・・失業中ですからね。宝石はみるだけにしておきましょう。
(明日に続く)