鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

残暑お見舞い申し上げます②

2014-08-20 06:51:15 | Weblog
 
・・・という訳で、残暑お見舞いで、始まりました、拙ブログ、本日、なんと7年目を迎えることができました。

・・・いやぁ・・・こんなに長く続くとは。
思いもしませんでした。

通常、個人の日記などは、公開を前提としておらず(文豪なんかは、別でしょうね。作品としての価値もあるのだろうけれど)、ひっそりと・・・、読むのは、書いた本人だけですが、ブログは、公開を目的としているから、閲覧してくださる方ありき・・・なので、続けられた感もあります。

開設当初と同じく、全くの零細ブログで、訪れてくださる方の数も、変動のない、存在してよいのか悪いのか・・・分からぬブログでもあります。
いつ、自然淘汰するかわからぬ先細りです。

会社員時代は、とにかく、会社のグチ、人間関係のグチに、終始しましたし、今は、全く、個人の生活というか・・・これも、グチばかりです。

また、毎年思うけれど、このブログは、年々、看板に偽りありで、開設当時の『読書・演劇・音楽』と標榜しましたが、読書については、リーマン・ショック以降、職場の再編、個人的な心労?などから、全く、正常に本が読めなくなりました。
読んでいても、以前のように、心から感動するということがなくなっていて、このブログに、レヴューなど書こうと思っていた当初のように、書けなくなってしまいました。

演劇についても、離職したため、手許不如意に陥り、演劇に回す資金不足で、これも、ほとんど書けずにいるのが現状です。
・・・それにつけても、最近の演劇は、興味をそそるものが少なくなっているのも事実で、アイドル的な・・・言ってみれば、セリフも満足に言えない人達が、その根拠のない人気のため、舞台に上がる・・・また、そういうひとたちでなければ、集客できないという事情もあるのでしょうか?
消えていくのが、早いし、観客の質も低下しているような気がするのは、私の僻みかもしれません。

音楽に関しても、コレは、もう最初から、撃沈で、私には、好きか嫌いかだけでしか、判断できないない状況でもあって、しかも、全くのマイナー路線・・・周囲は、誰も知らないという音楽ばかり聞いているためか、ブログに書きしるすこともできません。

そんな不完全な、お目汚しのような存在価値のないブログですが、閲覧して下さった皆様方に感謝の意を捧げます。



三毛猫堂拝




自然食品とは・・・何ぞや???

2014-08-18 22:01:28 | Weblog

暑さ戻る。

全く不規則な生活をして、1年になろうとしている。
昼夜は、逆転し、眠りたいときに、眠り、食べたい時に食べ・・・。
猫と一緒である。

それ以前に、ヒトとしてどうよ・・・???と自問自答している始末である。

幼少の頃より、寝起きが悪く、体質的には、低血圧なので、体力も気力も根性もない。
その上、更に、自堕落とあっては、もう歯止めが効かない。

深夜に食事をすることだけは、避けていたけれど、日付が、変わった頃、空腹になった。
夜食と言えば、ラーメンと相場が決まっているだろう(違うかもしれないが・・・)。
でも、ラーメンは、深夜に食べてはいけないものである・・・たぶん。
カロリーは、高いし、油脂は、多いし、かてて加えて、添加物の固まりで、身体に悪い事、この上なしだ。
しかも・・・カップ麺に至っては、プラスックの容器から、環境ホルモンなどが融け出し、トンデモナイことが生体に起こるらしい。
オスのメス化・・・が、報告されていると聞く。

それなので・・・。
私は、袋麺で、しかも・・・玄米ラーメンというものを食べてみた。
玄米・・・と言えば、自然食品の王様さ。
それで、ラーメンって・・・何だか、矛盾しているような気もするけれど、まぁいいか・・・。
玉葱と人参、玉子と竹輪といったラーメンに相応しいのか、相応しくないのか・・・よくわからない材料を加えて煮ることしばし。
コレ・・・って、自然食品という括りよいのだろうか・・・?塩味も強いし、油っぽいし(ラーメンだから当然と言えば当然だが・・・)。

この玄米ラーメンは、高価だ。一袋税抜140円もする。
市販されている(・・・と言っても、このラーメンは、自然食品店のおまけで、もらったものだけれど)。自然食品というのは、コレでもか・・・!ってくらい高い。

大体、自然食品で、ラーメンを食べようと思うのがいけない。
ラーメンは、身体に悪くないといけないのだ。
油ギトギト、化学調味料たっぷりの・・・あの身体には悪いけれど、最高に美味しい・・・それが、ラーメンだ。
健康によいラーメンは、ラーメンとしては、邪道なのだ。


自然食品店で、売られているにも関わらず、お菓子類には、ショートニングというトランス脂肪酸を使ったものばかりで、どうして、コレが、自然食品という形で売られているのか・・・謎である。
高価なうえに、身体に悪い物い食材?が使われているが、不思議でならない。

コレ・・・厚労省が規制していないから、毒でも構わないのね?

まぁ、厚労省だって、国民が、健康になってしまっては、仕事が、なくなる。
この世から、病気がなくなれば、医療産業の存在が、危うくなるわけだし、それでは、国も困るわな・・・自分の健康は、自分で守らんと・・・。

玄米ラーメンを食べながら、そう思う矛盾した私。





夏読書④

2014-08-17 21:42:13 | Weblog

最高気温28℃。曇りがち。
エアコンなしでも快適な室温。
ヒトは、やはりこのくらいの最高気温が、ギリギリなのだろうと思う。

夏読書・・・などと、表題につけても、このところ、暇を持て余しているくせに、本などほとんど読んでいない。

・・・というより、かの2008年の秋以降・・・所謂、リーマン・ショックとやらの影響が、発端で、派遣されていた会社が、毎年、合併を繰り返し、その中のドサクサで、仕事は、増えるわ、給料は減るわ・・・仕事のシステムの変更やら、ルールの変更、組織の改編で、バカな雑用ばかりフラれるわ・・・で、とても、読書など出来る状態ではなかった。
厳密に言えば、時間は、あるには、あったけれど、身体は、疲れ果てていたし、先の見えない不透明な不安ばかりで、心が、休まる暇もなかった。
心が休まらないのは、今も同じである。
先が全く見えない・・・。

私は、これまで、読書をすることにより、心の安定を保ってきたような気がする。
本が精神安定剤の一種でもあった。
ところが、その薬を服用できなくなって、もう6年も、まともな読書をしていない。
それ程、過酷な6年でもあった。

ここへきて、1年ばかり、全く、何もすることがなく過ごしてきて、そんな中でも、読書をすることができなかった。
読めないのである・・・読めない・・・というよりは、集中できない。
アレコレ、考えても仕方のない雑念ばかりが、頭をよぎり、ページを開いても、すぐやめてしまう・・・そんな日々だ。

夏は、読書するのに、相応しい季節かもしれない。
涼しい部屋で、時間を気にせず、本を読む・・・これが、いかに、贅沢なことか・・・最近、特にそう思う。
夏の読書については、過去3回は、書いているけれど、何も、夏に限らずとも、春でも、秋でも、冬でも・・・心の憂いなく、読書できる日が、再び、訪れることを、願うばかりのこの頃だ。

・・・別に、本なんか読まなくても・・・どうってことはないのだけれど。

私にとっては、贅沢な時間となりつつある・・・夏読書。




八月の観月会。

2014-08-16 22:53:20 | Weblog

くもりがち。ときどき小雨。夕刻から、本格的雷雨。
暑さ小康状態。

昨日は、夕刻より、某高層ビルの展望レストランにて、定例の観月会。
今年8回目と回を重ねた。

相方は、昨日も仕事で、事務所に籠り、企業インターンシップのための研修資料の作成。
現役学生が、相手なので、気を抜けないらしい。

夕方、待ち合わせをして、隣々市へ。
少し早めにでて、U市立図書館で、1時間ほど、文献の閲覧。
相方は、二階の工学専門書(貸出不可、コピーは可)フロアーへ。
私は、一階の一般書のフロアーの隅っこのひとり掛けのスツールに座って、猫の図鑑、熱帯魚の図鑑などみて、まったり過ごす。
お盆の最中だというのに、いつもの土曜日より混雑していて、中には、お昼寝中のヒトも。
適温の冷房なので、ここへ暑さから避難してくるひとも多数いるのだろう。

併設のカフェは、休業中だった。

まだ陽の沈まぬ18時少し前。
夏の勢いが、衰えた感じのする市街は、ぼんやりと夕暮れの靄に包まれている。
ひとあたり、展望して、レストランへ入店。

お盆の帰省中の家族連れと実家のご両親の6名様、カップル1組、女性客の二人連れと、先月の団体さんとは、違う静けさ。

マスカットと豆乳葛プリンがけ・・・という、デザート系の柔らかな甘みの先付で、スタート。
冷たい茶碗蒸しには、鰹出汁を葛粉で、伸ばして餡掛けした極上の一品。
鮪のお刺身で、山芋を包んで、ゼリーした醤油で、食す一品、川エビの素揚げなど、軽めながら、手の込んだ料理が続く。
鮎の立田揚げ、蓮根しんじょう、冷しゃぶ、ローストビーフなど。
冷たいお料理が、二品続くと、次は、暖かいお料理が供され、寒暖の妙あり。

『今日は、いつもとは、違うねぇ。』
いつも料理長が、姿を見せなかったので、料理人は、別のひとの手によるものだろう。
ノンアルコールビールを飲みながら、次第に暗くなっていく市街を眺めながら、贅沢な食事をする。

月の出、昨日は、21時30分前後で、食事の最中には、姿をあらわさなかった。





夏眠する。

2014-08-14 22:52:08 | Weblog

お天気下り坂のよう。暑さ、幾分、納まる

この1年というもの・・・。
仕事をしていないから、眠ってばかりいて、1年間眠り続けた感がある。

只、睡眠の質は、悪く、2時間半も眠ると目が覚めてしまう。
浅い眠りを、ダラダラと繰り返す、効率の悪い眠り方しか出来ずにいる。
4時間断眠無く、眠れた日が、在るには、あったけれど、疲れの取れ方が、全然違う。

・・・何時頃からだろうか?
こんな眠り方しか、出来なくなってしまったのは・・・。

私は、生まれた時から、眠らない子供だった・・・と母は言う。
蒲団に寝かせつけようとすると、すぐに鳴き出すから、母が、ほぼ1日中、オンブしていたらしい。

保育所に入っても、お昼寝の時間は、ひとりだけ、起きていて、保母をしていた母に、担任でもないのに、ずっとくっついている神経質な子供であった。

流石に、小学生になると、夜は、眠っていた。

もしかすると、ヒトは、一生の間に、眠る時間というのが、決められていて、規定の時間、寝てしまうと、不眠状態になるとか・・・?

動物などは、冬眠などして、寒さを凌ぎ、食糧の少ない時期は、できるだけ、エネルギーを使わないようにするけれど、夏に眠りこける動物って、あまり聞かない。
猫は、一年中、そして、昼夜関係なく眠っているようなものだし、ナマケモノだとか・・・睡眠時間の長い動物は、いても、それは、通年を通してだし、夏場だけ、特に眠る・・・ということもないのだろう。

大体、夏に眠るのは、効率が悪い。
食糧豊富なうえに、日照時間も長いから、活動範囲も広がる。
欧州では、サマータイムってのが、あるくらいだから、出来るだけ、早く起きて、目いっぱい活動しようと思うのが、人間なのだろうね。
熱帯の・・・1年間に、お米が3回も収穫できるような土地では、夏は、暑いから、昼寝ばかりしている・・・という話を聞いたことが、あるには、あるけれど。
(暑いと、何もしたくなくなるのだろうか・・・)

・・・だとしたら。
学校でも、エアコン設備が整っていているのだから、子供は、勉学に励むべし。
夏休みなどは、不要で、せいぜい10日間くらいなんてのは、どうだろう・・・?

年々、温暖化で、気温の上昇が心配なこの頃だけれど、日本も熱帯並みになってきて、高温多湿の気持ちの悪さは、この国の住人でないと、解らぬものも、あるのだろうと思う。

やっぱり、暑い夏は、自宅などで、静かに、息を潜めて、出来るだけ動かぬよう、夏眠をするのがよいのではないだろうか・・・?

・・・そんなこと言ってるのは、私くらいか・・・。

GDPが、マイナス成長ってときに、悠長というか、馬鹿・・・というか・・・。



つくつくぼうし。

2014-08-13 23:41:22 | Weblog
 
昨日の涼しさは、何処へいってしまったのかと思うくらい、夏復活。

平年並みの30℃ちょっと。
暑さも、これくらいが、限界なのかも・・・?


午前中、裏の雑木林で、つくつくぼうしが、鳴き出して、今年は、出現が、少しばかり、早いような気がする。
早速の大音量。

・・・うるさいことこの上なし。
おまけに、油蝉や、ミンミン蝉もわが世の夏・・・とばかり、ガナリ立てている。

うるさい・・・。

油蝉は、その名のとおり、羽なども、油っぽい茶色だけれど、つくつくぼうしは、透明で、儚い感じの羽を持っている。
夏の終わりを告げるように、通常だと、お盆過ぎに、初鳴きを聞くことが多いのだけれど・・・。
それとも、今年は、一日中、家の中にいるから、そう感じるのかもしれない。

夜半は、閻魔蟋蟀(えんまこおろぎ)、鈴虫・・・と、秋の虫たちのご登場。

秋が、深まってくると、閻魔蟋蟀は、よく家の中へ、侵入してくる。

夜中に、キッチンなどで、遭遇すると、ゴキブリと間違えてしまったりする。
殺虫剤などを取りに行かねば・・・と、思うと、ハネたりするので、ゴキブリでは、ないことを知る。

同じ虫でも、ゴキブリは、害虫、こおろぎは、昆虫?・・・もしかすると、ゴキブリも昆虫というカテゴリーなのかもしれないが・・・どうも、いまひとつ・・・昆虫・・・という可愛さがないように思うのは、気のせいか・・・。


まだまだ、30℃超えの暑い日が続くけれど、通販などのファッション誌は、もう冬物のコートや、ブーツの予約販売を始めている。

仕事もしていないから、着ていく場所も予定もない我が身であるけれど、暑い夏の最中、秋や冬を連想し、早くも、このコートが欲しいなぁ・・・と思ってしまったりする。

コートばっかり、何着もあって、箪笥で、朽ち果てていくだけなのに。

・・・そんなわけで、去年の売れ残りのラムウールのストールなど、買ってしまった。
定価の半額だから・・・まぁ・・・いいか・・・どうせ、売れ残りなのだし・・・。

つくつくぼうしの話から、全くオチないのは、いつものことであるけれど、不覚である。




秋のような一日。

2014-08-12 22:51:57 | Weblog

終日、雨降ったり、止んだり。

昨日の暑さが、嘘のような涼しい一日。
半袖だと少し肌寒いくらい。
天気予報では、9月上旬から中旬くらいの気温と伝えていた。


雨の中、前の会社の友人と、近所の和食料理店で、ランチ。

鯛茶が有名なお店だけれど・・・。
以前、ディナーで、食べたときは、美味しかったのだけれど、ランチは、失敗だった。
ランチなのに?珈琲もデザートもつかない。

(コレで、ランチ価格なのか・・・)

一寸、ガッカリした。
それでも、人気店なので(或いは、お盆休みに入っているためなのか)、お昼は、ほぼ満席。
一応予約していったので、お座敷に通される。

満足のいかないまま、お店を後にした。


雨は、激しくなったり、急に止んだり。
暗雲が抜けると明るくなるけれど、また降り出す。

とりとめのない一日。

以前の会社のことは、もう関係ないし、今更、どう変わろうと私には、もうどうでもいいことだけれど、私が居なくなっても、あの場所は、存在し、機能し、動いているのだと思うと、なんだか、不思議な気がする。

そろそろ、本当に忘れてもいい頃だろうか・・・。

あれから、もう・・・1年も経つのだし・・・。

夏の盛りの肌寒い一日は、音もなく、過ぎて行く。




夕方には少し早い蕎麦屋風景

2014-08-11 22:51:26 | Weblog

台風一過。猛暑再び・・・。

一昨日は、2ヶ月半ぶりに都内へ。

台風の接近で、電車の遅れなどを心配したのだけれど、何故か、雨にも降られず、順行と言えば、そう言えなくもないお出掛けであった。
しかも、気温も、30℃以下でもあったし。

出かけた先は、相性のよくない青山ACTシアターだったから、少し心配だったのだ。

開演は、18時だったので、午後から、相方と待ち合わせをした。
相方は、午前中は、仕事だった。
先週、積み残した仕事を、週末に処理するのがスタイルで、休出だとか、残業などの手当ても一切ないのに、何をそこまで、頑張るのか、私には、理解不能だ。

そんな相方と、久々の都内だった。

私の居住地から、ローカル線だと75分くらいで、新宿に着く。
75分というと、1時間15分だから、結構、長い時間電車に揺られている訳だが、お連れ様がいると案外、早い。
話をしている間に着いてしまったりするのだ。

新宿の某デパートの高層レストランで、観劇前の食事。

この日は、まだ、何も食べていなかったので、本日初のお食事だ。

私達は、ノンアルコールビールを注文したけれど、両サイドのテーブルの女性2人連れ、計4名のオバさま方は、生ビールを、ガンガンいっていた。

時刻は、夕方の4時。

日暮には、まだ早い・・・。

計4名のオバ様達と私達の他は、総白髪の上品な老婦人とそのご主人と思われるご夫婦。
夕食には、まだ少し時間がある蕎麦屋ならでは、まったりした雰囲気だ。

ノンアルコールビールで、乾杯したあと、相方好物の卵焼きなどつつきながら、天盛りそばなど食べつつ、1時間。

このあたりまでは、順調であったけれど、山手線に乗り込むや否や、一時停止。
先々発の車両で、荷物がドアに挟まれるトラブルで、5分間停車。

鬼門の劇場のACTシアターだから・・・終演後、何やら頭痛・・・。台風による気圧か・・・?

その頭痛は、昨日、今日と続いている・・・。




大人の新感線 『ラストフラワーズ』

2014-08-10 22:56:49 | Weblog

台風の影響で、気温30℃に満たず、涼しい一日。
時折、強風、豪雨の繰り返しの中、秋の涼しさを思う。

昨日(9日)は、相方と、夕刻より、青山ACTシアターへ、大人の新感線『ラストフラワーズ』を観劇に。

劇団☆新幹線と大人計画のコラボレーション。
大人計画の阿部サダヲさんは、7年位前に、『朧の森に棲む鬼』で、宮藤官九郎さんは、8年位前の『犬顔家の一族の陰謀』で、脚本・主演で、劇団☆新感線との共演を果たしているけれど、今回は、主宰の松尾スズキさんが、参戦。
松尾さんは、脚本と自らも出演。

古田新太さん、小池栄子さん、橋本じゅんさん、粟根まことさん、高田聖子さん、平岩紙さん・・・。

なんか・・・凄いことになりそうだ・・・(片桐はいりさんがいないのが、ちょっと残念かも・・・?)

確かに、スゴかった。

個性豊かな(逆に言えば、濃すぎる個性)の役者さんの集合のこの二つの劇団が、果たして、融合できるのか・・・否か・・・。
松尾スズキ氏の描く、あの独特のブラックさ、人間の闇を、新感線のいのうえひでのり氏が、どう料理するのか・・・。

第一幕で、観客の前に、何の脈絡もなく、次から、次から、登場人物と場面が、急展開される。
ヤクザ、遺伝子、SF、進化論、音楽、SM?、愛?、憎しみ、悲しみ・・・さまざまな断片が、観客の前に提示される・・・コレでもか・・・というくらいに。
新感線のオハコである下ネタ・セックスネタが満載である・・・このへんも『大人』と題する所以か?

ジグソーパズルのピースのような物語の断片が、一気に収束する第二幕。
さまざまな点と線が、みごとに交錯して、観客は、最後に、完成した巨大なジグソーパズルの全体像を見ることになる。

CGを屈指した細密な舞台構成。
この劇団の得意技でもあるのだろう・・・。
映像とモニターを効果的に使用して、実演不可能なシーンを、観客に想像させるしか方法のなかった昔とは違い、リアルに、体験させる。

料金以上の満足感を得られる舞台は、観客を飽きさせない。
観劇後、名前に刻まれたロジックを解いていくのも面白いかもしれない。

第二弾を期待してしまうのは、贅沢なのだろうか・・・?




『死神くん』

2014-08-09 22:54:46 | Weblog
 
台風接近中。
雨風強まる予報。

テレビ朝日の金曜の23時台のドラマは、面白いものが多い。
かの『TRICK』を始め、『スカイ・ハイ』、最近では、現在放映中の『信長のシェフ』の初回ヴァージョンもこの枠だったかと思う。

今頃、上記の枠で、2ヶ月前に放送終了した『死神くん』の録画を見ている。

韓流時代劇『女人天下』150話を視聴していた関係で、通常のドラマの録画が、全く見られず、ハードディスクに溜る一方で、1TBの録画領域の半分(・・・ってことは、500GBか・・・???)程、埋まってしまった。あと残り何時間録画できるのだろうか・・・と思いつつ、『死神くん』を見ている。

ジャニーズ系の大野智さん演じる主人公の死神くん(413号)は、なかなか味がある。

死神くんの上司の監死官には、桐野美鈴さん。
目力のある女優さんですね。
セリフの言い回しが、

『・・・違くね↑?』

という、今風?の若者言葉で、『ね↑?』のイントネーションが、急に上がり調子なる特徴があるんじゃね↑?

監死官の上司である主任に松重豊さん。
真面目な顔して、怖そうだけれど、セクハラ・パワハラ?上司のようだ。

落語の『死神』を踏襲しているようで、天界の蝋燭と死神の寿命が、リンクしていて、失敗をするたびに、蝋燭が短くなり、火が消えると、死神の寿命が終わってしまうという設定。

私は、最初、このドラマは、伊坂幸太郎氏の『死神の精度』を下敷きにしているのかと思った。
しかし、えんどコイチ氏の描かれた原作の『死神くん』の方が、先に作品を発表している。

・・・ということは、伊坂氏は、コレを下敷きにして、『死神の精度』を書いたのかもしれないし、全く関係ないのかもしれない。

いづれにせよ、死神の競合相手に、『悪魔』を持ってくるのは、いただけないのだが・・・(宗教学的に死神と悪魔は、存在意義が異なる)。
この点において、『黒執事』(枢やな・著作)にも反映されているから、枢やな氏も、読まれて、影響を受けたのだろう。

物語の設定の先駆け的存在なのかもしれない・・・この『死神くん』は。
今度原作を読んでみようと思っている。