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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

無精に過ごす

2009年08月12日 19時30分18秒 | Weblog
 カミさんは朝早くからゴルフに出かけた。孫娘は昨夜から母親の所に行ったきりだ。だんだん妹が可愛くなってきたのか、動けない母親を助けなくてはとの思いが強いのか、ジジババのことはすっかり忘れ去られている。それが本来の姿であるし、いずれは時間がそうするだろうと思っていた。さて、ひとりで一日中家に居ると全く無精になる。誰にも会わないのだからいいやと、顔は洗っても髭も剃らず、ボタボタのTシャツ姿で平気でいる。

 テレビで高校野球を見たり、買ってきた小説雑誌を読んだり、パソコンに向かったり、時々横になって寝転んだりと誠にだらしない。それでも朝食も昼ご飯も自分で用意して食べた。食事の後にはコーヒーを入れ、10時と3時には日本茶も飲んだ。寝転んで雑誌を読んでいると睡魔がやってきて、30分ほど眠ってしまった以外は比較的だらだらしながらもやるべきことはやった。洗濯物は取り入れてたたみ、食器やナベ釜は洗い、台所はきれいに片付けた。

 こんなに時間が自由にあるのに、誰からの誘いもないのが悔しいけれど、一度だけかかってきた建材屋さんが「明日からは盆休みになりますが、17日に運ぶ土はどこへ降ろしましょう」と言ってきた。そうか、みんな盆休みに入り、それぞれに忙しいのだ。隣の小学校の運動場でも、早朝と夕方には親子でキャッチボールやサッカーをする姿が見られる。私はそんな親子を見ながら、花たちに水をやる。今年は鉢の数が昨年までの5分の1くらいしかないから、アッという間に終わってしまう。

 長雨で鉢の花の1つひとつに気配りができていなかったことに気がついた。数少ないバラをよく見ると1ミリくらいしかないゾウのような形の虫が新芽という新芽を食べてしまっている。一体どこからやって来たのだろう。先日もピンクのバラに幼虫が1匹くっついていた。花ごと切って花瓶に挿しておいたけれど、誰も虫がいることに気がつかない。そのうちに花びらがどんどん食われて惨めな姿になり、「何、これ!」と気がついてくれた。この幼虫もバラの天敵である。

 花も必死だけれど虫も必死だ。だから少しは虫に花や葉を食べさせてやろうと思っている。昨年はたくさんのアゲハチョウの幼虫を育てたミカンの木に、今年はまだ1匹しか見ていない。それも大きくなってきたなと思っていたら翌日には見なかった。いつものようにサナギに変身するにはまだ小さすぎる。いや、何かの都合でサナギになったのかも知れないと辺りを探したけれど、その痕跡は見当たらなかった。それ以来、気をつけているけれど、葉に産み付けられた卵を見つけることもない。この位置が悪いのだろうかと考えている。

 自然の営みは面白い。高校野球も思わぬ展開になって面白い。太宰治のウソに比べると、山崎富江は純粋だ。太宰を心底敬愛している。太宰は卑劣な奴だと思うが、自分もまた太宰に似たところがあるから、嫌だなと思う。
コメント
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