民主党の代表選挙が行われ、どうしたことかカミさんは「5人の候補者の演説を聞きたい」と、テレビにクギ付けになっていた。私は「海江田万里さんと野田佳彦さんの一騎打ちになるのじゃーないの」と冷ややかに言ったものの、どんな風に選挙が行われるのかと興味もあったので一緒に見ていた。5人の候補者の演説を聞く限りでは、うまさでは馬渕、野田、鹿野、海江田、前原さんの順番かなと私は思った。馬淵さんは田中角栄さんのような政治家になりたいと政治を志したという話そのものは、面白かったし分り易かった。しかし、田中角栄さんのような政治手法を否定して民主党は支持を得て来たのではないのか。そのことに触れなかったのは残念だった。
野田さんも馬淵さんと同じように政治家への出発点から話し始めたけれど、民主党の理念である中間層を引き上げることに焦点を置いていた。落選した経験やひとりで駅前に立ち何時間も何日間も演説した話には共感する議員も多かったであろう。他の人はみんな前を向いて演説していたのに、前原さんだけが原稿を読んでいてしかも何度か詰った。国の首相となる人は、原稿など見なくても演説が出来る人でありたいと思う。海江田さんは小沢・鳩山さんの支持を得たからか、一生懸命さに欠けていた。前原か野田との決戦になるだろうと余裕を持っていたけれど、それゆえに人の心をゆさぶるような演説にはならなかった。
結果的には海江田さんと野田さんの一騎打ちで、野田さんが勝利した。海江田さんには馬淵さんを押した議員の票が上積みされただけだったのではないだろうか。民主党の国会議員は自らの選挙を考えれば、小沢さんが牛耳る民主党でない方が有利だと判断したのだろう。私は5人の誰が首相になってもそんなに期待できないと思っている。誰がなっても独自色が出せる事態ではなく、しかもしばらくは総選挙を行うだけの余裕はない。次の選挙までのつなぎの政府となるわけだから無難な人を首相に置いておきたいのだろう。次の選挙では、輿石さんや赤松さんのような旧社会党系でありながら小沢さん一辺倒の議員は落選するのは確実だろう。いやむしろ、当選させてはならないと私は思う。
岩手県の肉牛の出荷停止が解除されることになった時、放射能に汚染された肉牛はどうなるのだろうということが話題になった。「基準値を超えた肉牛は当然処分されるでしょう」。「それはもったいない。60歳以上の希望する人にはタダでは気の毒だから半額で売るくらいの政策を立てて欲しいものだ。自己責任などと馬鹿なことを言っていたのに、国民が自己責任で食べてもよいと言うのを生かせないのは政治の貧困だ」。「放射能の影響は20年後とか30年後と言いますし、それはいい政策ですよ」。「ああ、上等な牛肉なんてそうは食べられないんだから、食べられたならこんな幸せなことはない。わしなら、もう何時死んでもいい」。年寄りの会話はふざけているようでも的を射ていると思った。
野田新執行部はどんな提案をするのか、肉牛を無償で配ると提案して欲しいけれど、ないだろうな。
野田さんも馬淵さんと同じように政治家への出発点から話し始めたけれど、民主党の理念である中間層を引き上げることに焦点を置いていた。落選した経験やひとりで駅前に立ち何時間も何日間も演説した話には共感する議員も多かったであろう。他の人はみんな前を向いて演説していたのに、前原さんだけが原稿を読んでいてしかも何度か詰った。国の首相となる人は、原稿など見なくても演説が出来る人でありたいと思う。海江田さんは小沢・鳩山さんの支持を得たからか、一生懸命さに欠けていた。前原か野田との決戦になるだろうと余裕を持っていたけれど、それゆえに人の心をゆさぶるような演説にはならなかった。
結果的には海江田さんと野田さんの一騎打ちで、野田さんが勝利した。海江田さんには馬淵さんを押した議員の票が上積みされただけだったのではないだろうか。民主党の国会議員は自らの選挙を考えれば、小沢さんが牛耳る民主党でない方が有利だと判断したのだろう。私は5人の誰が首相になってもそんなに期待できないと思っている。誰がなっても独自色が出せる事態ではなく、しかもしばらくは総選挙を行うだけの余裕はない。次の選挙までのつなぎの政府となるわけだから無難な人を首相に置いておきたいのだろう。次の選挙では、輿石さんや赤松さんのような旧社会党系でありながら小沢さん一辺倒の議員は落選するのは確実だろう。いやむしろ、当選させてはならないと私は思う。
岩手県の肉牛の出荷停止が解除されることになった時、放射能に汚染された肉牛はどうなるのだろうということが話題になった。「基準値を超えた肉牛は当然処分されるでしょう」。「それはもったいない。60歳以上の希望する人にはタダでは気の毒だから半額で売るくらいの政策を立てて欲しいものだ。自己責任などと馬鹿なことを言っていたのに、国民が自己責任で食べてもよいと言うのを生かせないのは政治の貧困だ」。「放射能の影響は20年後とか30年後と言いますし、それはいい政策ですよ」。「ああ、上等な牛肉なんてそうは食べられないんだから、食べられたならこんな幸せなことはない。わしなら、もう何時死んでもいい」。年寄りの会話はふざけているようでも的を射ていると思った。
野田新執行部はどんな提案をするのか、肉牛を無償で配ると提案して欲しいけれど、ないだろうな。