人は悲しい存在である。若いうちは気にならなくても歳を重ねてより感じるようになった。我が家の留守電に何度も「電話して欲しい」とメッセージがあった。可児市の花フェスタから帰って電話をすると、「私は予知能力がある」と言い、「誰だが分からないが私に、『あなたの親しい人に伝えなさい』と言われたので、何度も電話した」と話す。「近いうちに、東北大震災より大きな地震が発生するので、備えるように」と告げる。
彼女は貯金だけでも1億円以上あるそうだが、金持ちは例外なくつつましい生活をしている。喫茶店から帰る時、「妹のために持って帰る」とつまみとお手拭きをしまい込んだ。1日に何度か倒れたそうだ(?)。「その度に救急車で病院に運んでもらったので、救急隊の人とも顔なじみになった」とも言うが、本当は救急隊員も「タクシー代わりに救急車を呼ばないで」と困っていると思う。ひとり暮らしの女性で話し相手がいない人から電話を受けると30分は聞いていることになる。それで気が済むなら聞いてあげようと思う。いつか、自分もそんな風になるのだろうか。
今日は曇り空だが温かく、日頃は家に閉じ籠ってばかりいるので、カミさんから「花フェスタまで運転して行って」と命令が下る。花フェスタ公園はバラ祭りに向けて改修中で、来訪者もそんなに多くない。しばらく来ないうちに随分と整備されていた。子どもたちは芝の広場やトランポリンではしゃいでいた。子どもはいいなあーと眺めてしまう。
それでも1時間半ほど歩き回り、いつもの花屋に立ち寄った。花フェスタに来る度にバラを1本買っていたが、「もうこれ以上増やさないで」とカミさんに咎められているのでバラは素通りした。ところが1鉢60円のビオラが6鉢なら200円と格安で売られていたので、カミさんは躊躇なく18鉢も買った。我が家のルーフバルコニーのチューリップもこの暖かさで一気に伸びてきた。10日後には「チューリップを愛でる会」を開くことが出来そうだ。